アーカイブ・マネージャの使用
[Interoperability]→[管理]→[ローカルアーカイブマネージャ] ページでは、古いメッセージを長期保存用の別のアーカイブに定期的に保存できます。アーカイブ・マネージャは廃止予定です。アーカイブ・マネージャの代わりに、エンタープライズ・メッセージ・バンクを使用すれば、複数のプロダクションからのメッセージをアーカイブできます。概要は、"エンタープライズ・メッセージ・バンクの定義" を参照してください。"エンタープライズ・メッセージ・バンクの使用法" も参照してください。
[アーカイブマネージャ] ページに移動するには、[Interoperability]、[管理]、[ローカルアーカイブマネージャ] の順にクリックします。ここでは、このページの使用方法について説明します。
アーカイブの基本設定
このページには、以下のアクティブ・ネームスペースに対するアーカイブ設定が表示されます。
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[アーカイブ先ネームスペース] — InterSystems IRIS® が、アーカイブされたメッセージを保存するネームスペース。
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[アーカイブ・マネージャのクラス名] — アーカイブ・マネージャとして動作するクラス。必要に応じて、Ens.Archive.ManagerOpens in a new tab またはカスタム・クラスを使用します。
"カスタム・アーカイブ・マネージャの定義" を参照してください。
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[アーカイブまでの日数] — この日数を超える古いメッセージは、アーカイブ操作を実行する際に自動的にアーカイブされます。
アーカイブ・マネージャでパージを実行する場合は、パージ・アクティビティによって、特に大量のデータをパージする際に余分なジャーナルが生成されることに注意してください。前述した “初回パージ” を参照してください。
アーカイブ・マネージャでは、アーカイブを保持するネームスペースの識別が必要になります。このアーカイブは、以下の両方の基準を満たすネームスペースに入れておくことを強くお薦めします。
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プロダクションを実行するネームスペースとは別のネームスペース。複数のネームスペースでプロダクションを実行している場合、複数のネームスペースからそれぞれのメッセージを 1 つの共有ターゲットのネームスペースにアーカイブできます。
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相互運用対応ネームスペース (アーカイブされたメッセージを調べる必要があるときには常に、メッセージ・ビューワやビジュアル・トレースなどの管理ポータルの機能を使用できるようにするため)。相互運用対応ネームスペースの詳細は、"環境上の考慮事項" を参照してください。
ネームスペースの右側の [編集] をクリックして、これらの設定を更新します。フィールドの情報を変更し、[保存] をクリックします。保存に成功すると、ページが更新されて新しい設定が表示されます。保存に失敗すると、サーバからのエラー・メッセージがフォームに表示されます。
[アーカイブ履歴] 画面には、最後のアーカイブまたは現在のアーカイブに関する情報が表示されます。以下に例を示します。
Archive start time 2012-01-05 12:06:10
Archive stop time 2012-01-05 12:06:10
Total messages processed 70 - 100% finished
Total messages archived 0
Total message headers deleted 0
Total message bodies deleted 0
Archive status idle
データのアーカイブ
このプロセスでは、メッセージ・ヘッダ・テーブル全体がスキャンされます。パフォーマンスへの影響が許容できる場合は、状況に応じてこのオプションを使用してください。
ページ下部には [アーカイブ実行] コマンドがあります。このコマンドは、フォームの 3 つのフィールドすべてにデータが入っていて、前のアーカイブ操作が終了している場合にのみ動作可能です。[アーカイブ実行] をクリックしたあとで、[OK] をクリックして検証し、アーカイブを開始します。
アーカイブの操作を停止することはできません。
アーカイブ操作はバックグラウンドで実行され、実行中の進捗状況が表示されます。画面の数字は継続的に更新され、カウントとパーセンテージが次のように表示されます。最終的に、結果が 100% に達し、ステータスがアイドルになり、最終的な終了時間が表示されます。
Archive start time: 2008-05-14 18:19:02
Archive stop time:
Total messages processed 100 - 10% finished
Total messages archived 3
Total message headers deleted 1
Total message bodies deleted 1
Archive status running
アーカイブ操作時にエラーが発生した場合は、次のように表示されます。
Total number of errors XX [show error log]
[エラー・ログを表示する] は、[エラー・ログを非表示にする] と交互に切り替わるリンクです。エラー・ログの表示と非表示を切り替えることができます。テーブルに表示される最大エラー数は 1000 です。アーカイブ操作を実行するたびに、前回のアーカイブ・エラー・ログが削除されます。
デフォルトの動作
デフォルト・クラス (Ens.Archive.ManagerOpens in a new tab) を使用する場合は、アーカイブするメッセージごとに以下の処理が行われます。
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ターゲットのネームスペースにメッセージ・ヘッダをコピーします。
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ターゲットのネームスペースに、シリアル化されたメッセージ本文 (メッセージ本文オブジェクトではない) をコピーします。
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元のネームスペースからメッセージ・ヘッダ・オブジェクトとメッセージ本文オブジェクトを削除します。
別のネームスペースにアーカイブされたメッセージは、リストアできません。