プロダクション内からの Kafka メッセージの取得
InterSystems IRIS は、相互運用プロダクションに Kafka 受信アダプタを使用するビジネス・サービスが含まれる場合に Kafka コンシューマになります。このアダプタにより、ビジネス・サービスは Kafka トピックからメッセージを取得できます (Kafka メッセージ・オブジェクトとして)。プロダクションを Kafka コンシューマとして使用する場合には、受信アダプタを利用する組み込みのビジネス・サービスを使用する、またはアダプタを使用する独自のビジネス・サービスを構築するという、2 つのオプションがあります。
組み込みのビジネス・サービス
受信アダプタを使用するカスタムのビジネス・サービスを構築するのではなく、管理ポータル設定を使用して、プロダクションに単に EnsLib.Kafka.ServiceOpens in a new tab を追加し、アダプタのプロパティを定義するだけです。ビジネス・サービスが、[ビジネスサービス]→[呼び出し間隔] 設定で指定した間隔で Kafka からメッセージを取得すると、これらのメッセージは非同期要求を使用してプロダクション内の別のビジネス・ホストに転送されます。これらの要求が転送されるビジネス・ホストは、[基本の設定]→[ターゲット構成名] 設定で指定されます。
ビジネス・サービスのプロダクションへの追加に関する基本情報は、"ビジネス・ホストの追加" を参照してください。
アダプタの詳細
Kafka 受信アダプタは、クラス EnsLib.Kafka.InboundAdapterOpens in a new tab です。これには以下の設定が含まれており、これらはすべて、管理ポータルにアダプタを使用するビジネス・サービスの設定として表示されます。
-
Servers は、Kafka クラスタ内のサーバを指定する、コンマ区切りの IP address:port エントリのリストを定義します。
-
Topic は、コンシューマがメッセージを取得する Kafka トピックを定義します。
-
GroupID は、コンシューマのコンシューマ・グループ ID を定義します。
-
ReceiveSettings (オプション) は、メッセージ取得の設定を定義する JSON 文字列です。使用できる設定のリストは、Kafka API KafkaReceiveSettings クラスによって使用可能になるプロパティのリストと同じで、各プロパティ名がキーとして機能します。
-
Credentials は、Kafka クライアントのユーザ名とパスワードに対応するインターシステムズ認証情報を定義します。認証情報の作成の詳細は、"設定で使用する再利用可能項目の定義" を参照してください。
受信アダプタを使用するカスタムのビジネス・サービスの構築に関する一般情報は、"ビジネス・サービスの定義" を参照してください。
関連項目
