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複数のプロダクションからのメッセージの表示

1 つの全体的なビジネス・プロセスが、複数のプロダクションを対象としていることがあります。1 つのネームスペースでは 1 つのプロダクションしか使用できませんが、以下の構成のいずれかを使用して、またはそれらを組み合わせて複数のプロダクションを実行することができます。

  • InterSystems IRIS® の 1 つのインスタンスで実行され、それぞれに専用のプロダクションがある複数のネームスペース

  • 1 つのシステムで実行される InterSystems IRIS の複数のインスタンス

  • それぞれが InterSystems IRIS のインスタンスを実行する複数のシステム

Note:

複数のプロダクションを実行または監視している場合は、それぞれのプロダクションに個別のネームスペースを定義することをお勧めします。これは、それらのプロダクションが個別の InterSystems IRIS インスタンスや個別のシステムで実行されている場合でも同様です。

複数のプロダクションからメッセージを検索できる機能は 2 つあります。

エンタープライズ・メッセージ・ビューワを使用すれば、複数のプロダクションからメッセージを検索および表示できるため、メッセージを中央にまとめて保存する必要がありません。エンタープライズ・メッセージ・バンクは、複数のプロダクションから中央のリポジトリにメッセージを保存します。中央のリポジトリでは、他の方法でメッセージを保存、分析、および処理できます。これにより、個々の InterSystems IRIS システムでデータを保存する必要がなくなります。

エンタープライズ・メッセージ・ビューワを使用すれば、複数のプロダクションからメッセージを検索できます。エンタープライズ・メッセージ・ビューワが、ビジネス・プロダクションを実行している相互運用対応ネームスペースにクエリを送信すると、クエリと一致するメッセージがプロダクションからエンタープライズ・メッセージ・ビューワに返されます。プロダクションを変更して、エンタープライズ・メッセージ・ビューワのメッセージにアクセスするようにする必要はありません。

エンタープライズ・メッセージ・バンクを使用すれば、1 つ以上のプロダクションから中央のリポジトリにメッセージを保存できます。中央のリポジトリでは、他の方法でメッセージを保存、分析、および処理できます。プロダクションはメッセージをエンタープライズ・メッセージ・バンクに送信します。これを有効にするには、プロダクションごとにメッセージ・バンク・オペレーションを追加し、メッセージ・バンクに接続するように構成します。メッセージ・バンク・オペレーションはメッセージをエンタープライズ・メッセージ・バンクに転送します。エンタープライズ・メッセージ・バンクは、それぞれのメッセージを特別なメッセージ・バンク・プロダクション内に複製します。エンタープライズ・メッセージ・バンクは、集中型のリポジトリであり、メッセージを保存および維持するために大量のリソースが必要になる場合があります。メッセージはエンタープライズ・メッセージ・バンクで維持できるため、送信元のプロダクションでパージできる場合があります。

エンタープライズ・メッセージ・ビューワとエンタープライズ・メッセージ・バンクには次のような違いがあります。

  • エンタープライズ・メッセージ・ビューワは、ネームスペース・メッセージ・ストア上でアクセス可能なメッセージしか問い合わせることができません。メッセージがパージされている場合は、エンタープライズ・メッセージ・ビューワからアクセスできません。エンタープライズ・メッセージ・バンクには、それぞれのメッセージの独立したコピーが保存されており、ビジネス・プロダクションが実行されるシステム上のポリシーとは無関係の保存ポリシーが設定されています。そのため、オリジナルのメッセージがパージされても、エンタープライズ・メッセージ・バンク上のコピーにアクセスできます。メッセージのコピーを維持するために、ストレージ・リソースが消費されます。

  • エンタープライズ・メッセージ・ビューワには、メッセージに関する基本情報と、クエリで指定された列内の値が表示されます。エンタープライズ・メッセージ・ビューワでメッセージ全体を表示したり、メッセージを再送したりすることはできません。メッセージにアクセスするには、エンタープライズ・メッセージ・ビューワ内のリンクを辿って、プロダクションが実行されている InterSystems IRIS インスタンスでメッセージ・ビューワを開く必要があります。対照的に、エンタープライズ・メッセージ・バンクは完全なメッセージにアクセスできます。エンタープライズ・メッセージ・バンクから直接メッセージを再送できます。エンタープライズ・メッセージ・ビューワからメッセージを再送信することはできませんが、プロダクションを実行するシステムへのリンクを辿れば、メッセージを再送信できます。

エンタープライズ・メッセージ・ビューワ・システムでは、メッセージのクエリを受けるプロダクションごとに、認証情報を特定および指定する必要があります。プロダクションごとに、名前、Web IP アドレス (ポート番号を含む)、ネームスペース、SOAP 認証情報、および TLS 構成を指定します。詳細は、"表示および監視するエンタープライズ・システムの特定" を参照してください。これらの情報によって、エンタープライズ・メッセージ・ビューワはプロダクションを実行するネームスペースを検出してアクセスできます。エンタープライズ・メッセージ・バンクでは、同じ情報を指定する必要があります。エンタープライズ・メッセージ・バンクでは認証情報がなくてもメッセージを受信できますが、それらなしにメッセージを再送することはできません。

以降の章では、エンタープライズ・メッセージ・ビューワの使用法エンタープライズ・メッセージ・バンクの使用法について説明します。

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