CONCAT (SQL)

string1,string2

連結する文字列式。式は列の名前や文字リテラル、数値、または他のスカラ関数の結果を指定できます。基本となるデータ型は、任意の文字タイプ (CHAR や VARCHAR など) とすることができます。

数値または数値文字列の任意の組み合わせを連結できます。連結の結果は数値文字列です。InterSystems SQL では、連結の前に数値をキャノニック形式に変換します (指数が展開され、先頭のゼロと末尾のゼロは削除されます)。数値文字列は、連結の前にキャノニック形式に変換されません。

先頭または末尾の空白は文字列に連結できます。NULL 値を文字列に連結すると NULL になります。

2 つの文字列の連結

以下の文では、Home_State 列と Home_City 列を連結して、場所の値を生成します。CONCAT 関数と連結演算子を使用して、2 回の連結が示されています。

SELECT TOP 5
  {fn CONCAT({fn CONCAT(HomeCity,', ')}, HomeState)} AS LocationWithConcatFunction,
  HomeCity||', '||HomeState AS LocationWithConcatOperator
FROM Sample.Person

以下の文は文字列と NULL を連結し、NULL の列を返します。

SELECT {fn CONCAT(HomeState,NULL)} AS StrNull
FROM Sample.Person

以下の文は、連結前に数値がキャノニック形式に変換される例を示しています。このような状況を避けるには、この文の 2 番目の部分に示すように数値を文字列として指定します。

SELECT TOP 5
  {fn CONCAT(HomeState,0012.00E2)} AS StrNum,
  {fn CONCAT(HomeState,'0012.00E2')} AS StrStrNum
FROM Sample.Person

以下の文は、末尾の空白が保持されることを示しています。2 文字の状態フィールドを 10 個の空白と連結すると、連結した列のそれぞれの値は長さが 12 になります。

SELECT TOP 5
HomeState,
CHAR_LENGTH({fn CONCAT(HomeState,'          ')}) AS StrSpace
FROM Sample.Person2