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構成と要件

InterSystems JDBC ドライバを使用するには、Java プログラミング言語に精通し、使用するオペレーティング・システムで Java を構成する方法をある程度理解していることが必要です。UNIX® で InterSystems JDBC ドライバにカスタム構成を設定する場合は、コードのコンパイルとリンク、シェル・スクリプトの記述、およびその他の関連タスクにも精通している必要があります。

InterSystems Java クラス・パッケージ

主要な InterSystems Java クラス・パッケージは、以下のファイルに含まれています (<version> は、3 つの部分で構成されるパッケージ・バージョン番号です (3.3.0 など))。

  • intersystems-jdbc-<version>.jar — 主要 JDBC jar ファイル。このリスト内のその他のファイルはすべてこのファイルに依存しています。

    このファイルには、主要 JDBC API のほかに、Native SDK を実装するクラスも含まれています ("Native SDK for Java の使用法" を参照)。

  • intersystems-xep-<version>.jar — XEP Java 永続アプリケーションに必要です ("InterSystems XEP による Java オブジェクトの永続化" を参照)。JDBC jar に依存しています。

  • intersystems-uima-<version>.jar — UIMA サポートに必要です ("InterSystems UIMA の使用法" を参照)。JDBC jar に依存しています。

Java のサポートされている各バージョンに対してこれらのファイルの個別のバージョンがあります。個別のバージョンは、<install-dir>/dev/java/lib のサブディレクトリにあります (例えば、<install-dir>/dev/java/lib/JDK18 には Java 1.8 用のファイルが含まれています)。

InterSystems IRIS のインスタンスの <install-dir> (InterSystems IRIS ルート・ディレクトリ) の場所は、そのインスタンスで InterSystems ターミナルを開き、以下の ObjectScript コマンドを発行することによって確認できます。

   write $system.Util.InstallDirectory()

最新バージョンの JDBC および XEP クラス・パッケージは、"InterSystems IRIS Driver PackagesOpens in a new tab" ページからもダウンロードできます。

クライアントとサーバ間の構成

Java クライアントと InterSystems IRIS サーバは同じ物理マシンに配置することも、別々のマシンに配置することもできます。InterSystems IRIS のコピーが必要なのは、InterSystems IRIS サーバ・マシンのみです。クライアント・アプリケーションにはローカル・コピーは不要です。

Java クライアント要件

InterSystems IRIS Java クライアントでは、サポート対象バージョンの Java JDK が必要になります。クライアント・アプリケーションでは、InterSystems IRIS のローカル・コピーは必要ありません。

このリリース用のドキュメント "インターシステムズのサポート対象プラットフォーム" には、すべての Java ベース・クライアント・アプリケーションの現在の要件が明記されています。サポートされている Java リリースは、“サポート対象 Java テクノロジ” に関するセクションを参照してください。

Java バインディングのコア・コンポーネントは、intersystems-jdbc-3.2.0.jar という名前のファイルです。このファイルには、InterSystems IRIS サーバと通信するための接続とキャッシングのメカニズム、および JDBC 接続性を提供する Java クラスが含まれています。クライアント・アプリケーションでは InterSystems IRIS のローカル・コピーは必要ありませんが、Java プロキシ・クラスのコンパイル時または使用時には、intersystems-jdbc-3.2.0.jar ファイルがアプリケーションのクラス・パス上に存在している必要があります。これらのファイルの詳細は、“InterSystems IRIS Java クラス・パッケージ” を参照してください。

InterSystems IRIS サーバ構成

Java クライアントが InterSystems IRIS サーバに接続するには、ユーザ名およびパスワードに加えて、サーバ IP アドレス、TCP ポート番号、および InterSystems IRIS ネームスペースを指定した URL が必要です。

Java または JDBC のクライアント・アプリケーションを実行するには、インストール環境が以下の要件を満たしていることを確認してください。

  • クライアントは、互換性のあるバージョンの InterSystems IRIS サーバを現在実行しているマシンにアクセスできる必要があります (このリリース用のドキュメント "インターシステムズのサポート対象プラットフォーム" を参照してください)。クライアントとサーバは同じマシン上で動作できます。

  • クラス・パスに、クライアント・バージョンの Java JDK に対応する intersystems-jdbc-3.n.n.jar のバージョンが含まれている必要があります (“InterSystems IRIS Java クラス・パッケージ” を参照してください)。

  • InterSystems IRIS サーバに接続するために、クライアント・アプリケーションに以下の情報が必要です。

    • InterSystems IRIS スーパーサーバが動作しているマシンの IP アドレス。Java サンプル・プログラムは、ローカル・マシン上でサーバのアドレスを使用します (localhost または 127.0.0.1)。サンプル・プログラムから別のシステムに接続する場合は、接続文字列を変更して、リコンパイルする必要があります。

    • InterSystems IRIS スーパーサーバが待ち受け状態にある TCP ポート番号。Java サンプル・プログラムは、既定のポート ("構成パラメータ・ファイル・リファレンス" の “DefaultPort” を参照) を使用します。サンプル・プログラムに別のポートを使用させる場合は、接続文字列を変更して、リコンパイルする必要があります。

    • 有効な SQL ユーザ名とパスワード。SQL ユーザ名とパスワードは、管理ポータルの System Administration > Security > Users ページで管理できます。Java サンプル・プログラムは、管理者のユーザ名 "_SYSTEM" と既定のパスワード "SYS" または "sys" を使用します。通常、サーバのインストール後に既定のパスワードを変更します。サンプル・プログラムで異なるユーザ名とパスワードを使用する場合は、ユーザ名とパスワードを変更した後でリコンパイルする必要があります。

    • クライアント・アプリケーションが使用するクラスとデータを含むサーバ・ネームスペース。

    InterSystems IRIS サーバへの接続の詳細は、“JDBC 接続の確立” を参照してください。

Transact-SQL 言語の有効化

既定では、JDBC は InterSystems IRIS SQL 言語を使用します。以下の方法で、Transact SQL (TSQL) 言語をサポートするように言語を変更できます。

   connection.setSQLDialect(int);

または

   statement.setSQLDialect(int);

利用可能な int オプションは、0 = InterSystems IRIS SQL (既定)、1 = MSSQL、2 = Sybase です。

ドライバのプロパティで言語を定義することもできます。

言語が 0 より大きい場合、JDBC を介して準備または実行される SQL 文は、サーバ上で若干異なる方法で処理されます。文は指定した言語を使用して処理されてから、InterSystems IRIS SQL または ObjectScript 文に変換されます。

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