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BPL プロセスの概要

ビジネス・プロセス言語 (BPL) は、標準の XML ドキュメント内で実行可能なビジネス・プロセスを記述するために使用する言語です。BPL の構文は、ビジネス・プロセス・ロジックを定義するための推奨 XML 標準の複数の項目に基づいています。BPL ビジネス・プロセス・クラスは、Ens.BusinessProcessBPLOpens in a new tab から派生します。BPL ビジネス・プロセス・クラスは、BPL をサポートするという点を除いて、Ens.BusinessProcessOpens in a new tab から派生したクラスとすべての点で同じです。

ビジネス・プロセス・デザイナを使用して、管理ポータルで BPL クラスを作成します。ビジネス・プロセス・デザイナにアクセスするには、[Interoperability][ビルド][ビジネス・プロセス] を選択します。(スタジオで BPL クラスを開くと、ビジネス・プロセス・デザイナが起動します。"スタジオでの BPL 作成に関する注意事項" を参照してください。)

ビジネス・プロセス、データ変換、およびビジネス・ルールで使用可能なオプションが重複していることに注意してください。違いを確認する場合は、"ビジネス・ロジック・ツールの比較" を参照してください。

BPL 機能

BPL は、標準の XML ドキュメント内で実行可能なビジネス・プロセスを記述するために使用する言語です。BPL 構文は、Web サービス向けビジネス・プロセス実行言語 (BPEL4WS または BPEL)、ビジネス・プロセス管理言語 (BPML または BPMI) など、ビジネス・プロセス・ロジックの定義を目的とする複数の推奨 XML 標準に基づいています。

BPL は、その他に指定されている XML ベースの標準のスーパセットで、統合ソリューション構築の補助を目的とした追加要素を提供します。これらの追加要素でサポートされているのは以下のとおりです。

  • <branch>、<if>、<switch>、<foreach>、<while>、<until> など、実行フロー・コントロール要素。これらの要素やその他の BPL 構文要素の使用方法の詳細は、"ビジネス・プロセス言語およびデータ変換言語リファレンス" を参照してください。

  • ビジネス・プロセス・ロジックからの実行可能コードの生成。

  • ビジネス・プロセス・ロジックへのSQL およびカスタム記述コードの埋め込み。

    スクリプティング言語として、ObjectScript または Python を使用できます。

  • ビジネス・プロセス・デザイナ (ビジネス・プロセス・ロジックをグラフィカルに表示および編集するためのフル機能を備えたビジュアル・モデリング・ツール)。このツールは、ビジネス・プロセスのビジュアル表示および BPL 表示間での完全なラウンドトリップ・エンジニアリングを備えています。一方の表示で変更を行うと、変更内容が自動的に他方に反映されます。

  • ビジネス・プロセスと統合ソリューションのその他のメンバ間での、非同期および同期メッセージング両方の自動サポート。BPL を使用すると、このようなエラーの発生しやすい難しいタスクを合理化できます。

  • 永続的な状態。BPL では、長時間実行中のビジネス・プロセスが非アクティブであり、非同期の応答を待機しているような場合に、そのビジネス・プロセスに実行の自動中断を許可し、組み込み型の永続キャッシュに実行状態を効果的に保存できるようにします。InterSystems IRIS では自動的に、保存されているすべての状態が管理され、処理の再開が適切に管理されます。

  • リッチで多様性に富むデータ変換サービス。これには、ビジネス・プロセス内に埋め込まれた SQL クエリも含まれます。

BPL ビジネス・プロセスは、管理ポータルまたは IDE を使用して作成できます。推奨される方法は、管理ポータルの [ビジネス・プロセス・デザイナ] ページからビジネス・プロセス・ウィザードを使用することです。

BPL ビジネス・プロセスは再利用可能にできる

ビジネス・プロセス・コンポーネントまたはBPL コンポーネントは、プログラマが BPL 言語のモジュール式の再利用可能な一連の手順として指定する BPL ビジネス・プロセスです。BPL コンポーネントは、他のプログラミング言語における関数、マクロ、サブルーチンと似ています。

別の BPL ビジネス・プロセスのみが BPL コンポーネントを呼び出すことができます。これは、BPL の <call> 要素を使用して呼び出します。BPL ビジネス・プロセス・コンポーネントは、タスクを実行すると、呼び出された BPL ビジネス・プロセスに制御を戻します。

プロダクション・アーキテクチャでは、ある BPL ビジネス・プロセスを使用して別の BPL ビジネス・プロセスを呼び出せるようになっています。オプションのコンポーネントを指定することにより、さらに便利になります。これにより、特定の BPL ビジネス・プロセスを、以下のようなより単純な下位レベルのコンポーネントに分類できます。

  • スタンドアロンのビジネス・プロセスとして実行することを目的としないコンポーネント (ただし、このアーキテクチャでその妨げになるものはありません)

  • (BPL 言語の関数、マクロ、サブルーチンという意味での) 再利用可能コンポーネント

コンポーネントでないビジネス・プロセスは、より複雑で特殊な目的で設計され、コンポーネントより高い概念レベルで動作するものと想定されます。BPL のコンポーネント以外は、BPL コンポーネントを呼び出してタスクを実行することが想定されます。

Important:

任意の BPL ビジネス・プロセスに対して、コンポーネントの指定を使用するための要件はありません。BPL プログラマは、目的に合わせて適宜利用できます。

ビジネス・プロセスをコンポーネントに変換するには、その BPL ビジネス・プロセスに対して最上位レベルの <process> コンテナの属性を設定します。この属性は component という名前であり、その値は 1 (真) または 0 (偽) に設定できます。構文の詳細は、"ビジネス・プロセス言語およびデータ変換言語リファレンス" を参照してください。

component 属性の値を設定するには、以下のいずれかを実行します。

  • ビジネス・プロセス・デザイナ[一般] タブで、[コンポーネント] を選択して、このプロセスをコンポーネント・ライブラリに組み込みます。

  • スタジオを使用して、クラス・コードの XData BPL ブロック内の BPL <process> 要素を編集します。

BPL ビジネス・プロセスからコンポーネントに対する <call> をセットアップするには、"コール・アクティビティの追加" を参照してください。

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