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UNIX®、Linux、および macOS でのアップグレードまたは変更

ここでは、InterSystems IRIS、InterSystems IRIS for Health、または HealthShare HealthConnect の単一インスタンスをアップグレードする手順について説明します。この章の "アップグレードの前に" のセクションのタスクを実行してから、次に進んでください。ミラーまたは ECP 構成をアップグレードする場合は、この章の "ミラーのアップグレード" および "ECP 構成のアップグレード" のセクションの情報も確認してください。

アップグレード・プロセスの一部としてマニフェストを使用する場合は、標準のインストール手順を実行する前に、"インストール・マニフェストの作成および使用" の手順を参照してください。

Caution:

インスタンスのアップグレードを開始する前に、インスタンスを正常にシャットダウンすることが重要です。正常にシャットダウンされたことを確認するには、シャットダウンの終了後に messages.log ファイルを調べます。ログに以下のようなエントリが含まれる場合、シャットダウンは正常に行われています。

...
05/03/19-14:24:13:234 (5204) 0 Journal restore not required at next startup
05/03/19-14:24:13:234 (5204) 0 Transaction rollback not required at next startup
...

これらのエントリが記述されていない場合、インスタンスは正常にシャットダウンされていません。アップグレードを続行する前に、インターシステムズのサポート窓口Opens in a new tabまでお問い合わせください。

UNIX®、Linux、および macOS でのアップグレード手順

InterSystems IRIS の新規バージョンへのアップグレードに必要なすべての機能は、インストール・スクリプト irisinstall によって提供されます。代わりにサイレント・アップグレードを実行する場合は、このドキュメントの “InterSystems IRIS の UNIX®、Linux、および macOS へのインストール” の章にある "UNIX®、Linux、および macOS での自動インストール" の情報を確認してください。

Note:

irisinstall を実行しているユーザのプロファイルに CDPATH 変数の値が設定されている場合、アップグレードは失敗します。

アップグレードを実行するには、以下の手順に従います。

  1. インストール・キットが .tar ファイル形式の場合は、まず解凍する必要があります ("インストール・キットの解凍" を参照)。

  2. root 特権を持つユーザとして、インストール・ファイルの最上位にある irisinstall スクリプトを実行し、インストール手順を開始します。

    # sudo sh /<pathname>/irisinstall
    
    

    ここで、<pathname> はインストール・キットの場所で、通常はキットの抽出先の一時ディレクトリです。

  3. スクリプトにより、ホスト上にある既存の InterSystems IRIS インスタンスがすべて一覧表示されます。

  4. [インスタンス名の入力] プロンプトで、アップグレードする InterSystems IRIS インスタンスの名前を入力して、Enter キーを押します。

  5. ライセンス・キー・ファイルの入力を求められたら、「keypath\iris.key」と入力します。ここで、keypath は新しい iris.key ファイルの場所です。インストール・スクリプトによって install-dir/mgr ディレクトリで新しいライセンス・キーが検出された場合、ライセンス・キーの入力を求めるプロンプトは表示されずに次に進みます。

  6. ローカル Web サーバが検出されると、その Web サーバを使用してインストールに接続するかどうかを尋ねられます。「y」と入力すると、Web サーバは自動的に接続されます。「n」と入力すると、Web サーバは自動的に接続されず、インストール完了後に手動で構成する必要があります。Web サーバが検出されない場合、中止するかどうかを尋ねるプロンプトが表示されます。インストールを続行することを選択した場合は、インストールの完了後に手動で Web サーバを構成する必要があります。

    Important:

    Apache httpd Web サーバは、アップグレード・プロセスで自動的に構成できるため、この Web サーバの使用をお勧めします。アップグレード・プロセスの開始前に、それがインストールされ、実行されていることを確認してください。ほとんどの場合、Apache Web サーバを手動で構成する必要はありません。

  7. アップグレード・オプションの概要が表示され、もう一度、アップグレードを確認するよう求められます。Enter キーを押して、アップグレードを続行します。

    Important:

    インストールの進行中にインストールを中断しないでください。エラー・メッセージが表示されてアップグレードが失敗した場合は、問題を修正して、アップグレード・インストールを再開します。

  8. install-dir/mgr ディレクトリにある messages.logiboot.log、および ensinstall.log を調べて、エラーがないことを確認します。致命的なエラーが見つかった場合、エラーを修正して、インストール・スクリプトを再び実行します。

アップグレードが完了すると、インスタンスが再起動され、インストール・マニフェストが実行されます。

Important:

オペレーティング・システムがヒュージ・メモリ・ページを使用するように構成されている場合は、起動メッセージをチェックして、これらの設定に従って共有メモリが割り当てられていることを確認します。以下のようなメッセージが表示された場合は、サーバを再起動して、メモリ不足の状態に陥るのを防いでください。

Failed to allocate 1468MB shared memory using Huge Pages. Startup will retry with standard pages.

UNIX®、Linux、および macOS でのアンインストール

InterSystems IRIS を安全にアンインストールするには、以下の手順に従います。

  1. iris list コマンドを使用して、対象のマシンにあるインスタンスをすべて一覧表示し、削除したい InterSystems IRIS インスタンスの名前を見つけます。

    iris list
    
  2. 目的のインスタンスが停止していることを確認します。停止していない場合、iris stop コマンドを使用して、このインスタンスを停止します。

    iris stop <instname>
    

    instname は、インストール時に指定したインスタンス名です。このインスタンスがハングアップしている場合は、iris force を使用して強制終了します。

    iris force <instname>
    
  3. iris delete コマンドを使用して、インスタンスを削除します。

    iris delete <instname>
    
  4. 以下のオペレーティング・システム・コマンドを使用して、インストール・ディレクトリを削除します。

    rm -r <directory>
    
    Important:

    この操作では、保持する必要のあるファイルも削除されます。例えば、ライセンス・キー (iris.key)、構成ファイル (iris.cpf)、ユーザ・データベース・ファイル (iris.dat) などです。

このアンインストール手順では、ジャーナルや一時データベース・ファイルを含め、通常の InterSystems IRIS 処理中にインストールおよび作成されたファイルがすべて削除されます。

Important:

SUSE Linux Enterprise Server 9 プラットフォームでは非同期スクリプトレットが使用されるので、アンインストール処理でファイルを削除する前に InterSystems IRIS が停止していることを保証できません。

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