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相互運用プロダクション向け FHIR アダプタ

すべてのソリューションに、要求を内部リポジトリにルーティングする FHIR サーバが必要なわけではありません。例えば、実装で、インターシステムズ製品にペイロードを格納することなく、HL7® FHIR® 要求を受信して外部 FHIR サーバに転送する必要がある場合があります。FHIR サーバの内部リポジトリを活用せずに、FHIR 要求を処理する必要がある場合は、相互運用プロダクション向け FHIR アダプタを使用して要求を受信し、相互運用プロダクションに取り込みます。リポジトリと共に FHIR サーバをインストールするライセンスがない Health Connect 実装の場合、受信 FHIR 要求は、相互運用プロダクション向け FHIR アダプタのインストールにより処理されます。

相互運用プロダクション向け FHIR アダプタをインストールすると、特殊なビジネス・ホストを使用して、プロダクションで FHIR 要求を処理する新しい相互運用 REST エンドポイントが作成されます。

Note:

この相互運用 REST エンドポイントは、FHIR サーバのエンドポイントと一緒に管理ポータルに表示されることはなく、アダプタは受信アダプタ・クラスを利用しません。

アダプタのインストール

相互運用プロダクション向け FHIR アダプタをインストールするには、以下の手順に従います。

  1. 相互運用プロダクションを備えたネームスペースを作成します。

  2. InterSystems ターミナルを開いて、作成したネームスペースに変更します。例えば、以下のように入力します。

     set $namespace = "myFHIRNamespace"
  3. 以下のコマンドを実行し、相互運用 REST エンドポイントの URL を指定します。

     set status = ##class(HS.FHIRServer.Installer).InteropAdapterConfig("/MyEndpoint/r5")

    アダプタのエンドポイントの URL は スラッシュ (/) で始まる必要があります。

  4. コマンドが正常に実行されたことを確認するには、以下を入力します。

     write status

    応答は 1 になります。

  5. これがネームスペース用に作成された最初の相互運用向け FHIR アダプタである場合は、[相互運用性][リスト][プロダクション] に移動し、プロダクションを開き、以下のいずれかを実行します。

    • [更新] ボタンが表示された場合は、これを選択します。

    • [更新] ボタンが表示されず、プロダクションをテストする準備ができている場合は、[開始] を選択して、プロダクションを開始します。

アダプタ・コンポーネント

相互運用プロダクション向け FHIR アダプタをインストールすると、以下が作成されます。

  • 指定の URL を持つ Web アプリケーション。

  • InteropService という、相互運用プロダクションの新しいビジネス・サービス。複数のアダプタをインストールする場合、それらはすべて同じ InteropService ビジネス・サービスを使用します。アダプタで異なるビジネス・サービスを使用する場合は、"カスタム・ビジネス・サービスの使用法" を参照してください。

  • InteropOperation という、相互運用プロダクションの新しいビジネス・オペレーション。これは、ユース・ケースに応じて拡張または置き換えることができるプレースホルダのビジネス・オペレーションです。InteropOperation を変更してカスタム機能を実装するまで、FHIR 要求が新しい相互運用 REST エンドポイントによって受信されると、501 Unimplemented エラーが返されます。

    Note:

    プロダクションを使用している場合は、HS.FHIRServer.Interop.ResponseOpens in a new tabContentTypeOpens in a new tab プロパティを明示的に設定して HTTP 応答の Content-Type ヘッダを作成する必要があります。HS.FHIRServer.API.Data.ResponseOpens in a new tabResponseFormatCode を設定するだけでは不十分です。

相互運用プロダクション向け FHIR アダプタと併用できるその他のプロダクション・コンポーネントの詳細は、"FHIR の相互運用プロダクション" を参照してください。

カスタム・ビジネス・サービスの使用法

既定では、複数の相互運用プロダクション向け FHIR アダプタをインストールする場合、それらはすべて同じビジネス・サービス InteropService を共有します。アダプタ・エンドポイントで受信される要求がそれぞれ異なるビジネス・サービスにルーティングされるようにする場合は、REST ハンドラのサブクラスを作成し、これをアダプタの CSP アプリケーションのディスパッチ・クラスとして指定します。カスタム・ビジネス・サービスを使用するこのプロセスは、以下の手順で構成されます。

  1. IDE を使用して、HS.FHIRServer.HC.FHIRInteropAdapterOpens in a new tab のサブクラスを作成します。

  2. サブクラスの ServiceConfigName パラメータを使用して、FHIR 要求を受信するカスタム・ビジネス・サービスの名前を指定します。

  3. 管理ポータルで、[システム管理][セキュリティ][アプリケーション][ウェブ・アプリケーション] に移動します。

  4. 相互運用プロダクション向け FHIR アダプタの URL を選択します。

  5. [一般] タブの [有効] フィールドを使用して、[ディスパッチ] テキスト・ボックスにサブクラスの名前を指定します。

  6. [保存] を選択します。

セキュリティ

相互運用 REST エンドポイントのセキュリティは、相互運用プロダクション向け FHIR アダプタ用に作成された Web アプリケーションのセキュリティ設定に応じて異なります。例えば、FHIR 要求を行うユーザがインターシステムズのリソースに対する特権を持つことを求める Web アプリケーションを構成できます。Web アプリケーションのセキュリティ設定は、[システム管理][セキュリティ][アプリケーション][ウェブ・アプリケーション] に移動すると行うことができます。Web アプリケーションは相互運用 REST エンドポイントの URL で識別されます。セキュリティ設定の詳細は、"Web アプリケーションの編集" を参照してください。

相互運用プロダクション向け FHIR アダプタでは、OAuth 2.0 の広範なサポートは提供されません。このアダプタへの要求に OAuth 2.0 トークンが含まれる場合、そのトークンは基本的なテストで検証されます。このテストにより、トークンが Authorization ヘッダ内にあるか、空白以外であるか、および安全な接続上にあるかを判断します。FHIR サーバと異なり、スコープや患者コンテキスト値など、トークンの内容は検証されません。アダプタの基本的なテストに合格すると、トークンは要求メッセージの HS.FHIRServer.API.Data.RequestOpens in a new tabAdditionalInfo プロパティに追加されます。

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