Health Connect のアップグレード

ステップ 1 ： アーキテクチャのサブクラスの変更

Health Connect 2020.1 に導入された FHIR アーキテクチャの一環として、カスタムの InteractionsStrategy を使用してカスタム FHIR サーバを実装できるようになりました。FHIR サーバのエンドポイントでカスタムの InteractionsStrategy を使用する場合 (リソース・リポジトリのサブクラスを使用する場合を含む)、以下の手順を実行します。

1. Health Connect インスタンスのアップグレードを完了します。

2. IDE を使用して、エンドポイントのネームスペースで以下のいずれかを実行します。

   • エンドポイントの InteractionsStrategy がリソース・リポジトリ (HS.FHIRServer.Storage.Json.InteractionsStrategy) を拡張している場合は、HS.FHIRServer.Storage.Json.RepoManager のサブクラスを作成します。

   • エンドポイントの InteractionsStrategy が HS.FHIRServer.API.InteractionsStrategy のサブクラスを直接作成している場合は、HS.FHIRServer.API.RepoManager スーパークラスのサブクラスを作成します。

3. 以下のパラメータをレポート・マネージャのサブクラスに追加します。

   • StrategyClass — InteractionsStrategy のサブクラスを指定します。

   • StrategyKey — InteractionsStrategy の一意の識別子を指定します。これは、InteractionsStrategy サブクラスの StrategyKey パラメータの値と一致する必要があります。

4. InteractionsStrategy サブクラスにサービスを管理するメソッドのカスタム・コードが含まれていた場合は、作成したレポート・マネージャ・サブクラスにある新しいメソッドにそのロジックを移動する必要があります。具体的には、カスタム・コードを Create、Delete、Decommission、および Update メソッドからレポート・マネージャ・サブクラスの対応するメソッド (CreateService、DeleteService、DecommissionService、および UpdateService) に移動する必要があります。

ステップ 2：FHIR パッケージへのカスタム検索パラメータの移行

以前のバージョンの Health Connect では、カスタムの FHIR 検索パラメータを使用するには、カスタム・メタデータ・セットを定義する必要がありました。このバージョンでは、カスタム検索パラメータを含む FHIR メタデータの定義は、FHIR パッケージに移行しました。以前のバージョンからアップグレードする場合、アップグレードを実行すると、カスタム・メタデータ・セットは削除され、FHIR エンドポイントはベース FHIR パッケージで構成されます (パッケージは、アップグレード前に使用されていたものに応じて STU3 または R4 になります)。

カスタムの FHIR 検索パラメータを使用する場合は、使用前に、パラメータを手動で FHIR パッケージに移行してエンドポイントに適用する必要があります。FHIR パッケージの作成および適用の手順は、"インターシステムズ製品における FHIR のサポート" の “FHIR のプロファイルと適応” の章に記載されています。最初にカスタム・メタデータ・セットを作成するために使用したファイルを使って、以下の手順を推奨されている順番で実行します。

1. カスタム FHIR パッケージを作成します。

2. パッケージをインポートするか、パッケージがインポート済みであることを確認します。

3. カスタム・パッケージをエンドポイントに適用します。

4. この手順を完了するには、エンドポイントのインデックスを再作成する必要があります。以降のアップグレード後のステップで、この作業を実行します。

または、FHIR パッケージ API を使用してこれらの手順を実行することもできます。