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Health Connect 2021.1 の新機能

このトピックでは、HealthShare® Health Connect の 2021.1 リリースの新機能と機能強化について説明します。2020.1.0 バージョンにはなかった 2021.1 の新機能を取り上げます。

医療相互運用性の向上

FHIR® および IHE プロファイルの機能強化

InterSystems HealthShare Health Connect 2021.1 では、InterSystems HealthShare Health Connect の FHIR® サーバ・フレームワークの機能を大幅に強化しました。この機能強化により、FHIR パッケージをロードし、それを使用して FHIR サーバ・エンドポイントを構成できるなど、FHIR プロファイルを統合し、利用するためのユーザフレンドリな標準メカニズムが提供されます。InterSystems HealthShare Health Connect は、外部に公開された FHIR プロファイルと共にカスタム・プロファイルもサポートしています。また、US Core プロファイル (US Core Implementation Guide v3.1.0) にもすぐに対応できます。詳細は、"FHIR のプロファイルと適応" を参照してください。

HealthShare Health Connect 2021.1 では、XML の Xpath に似た FHIR 向けのナビゲーションおよび抽出言語である、FHIRPath をサポートするようになりました。FHIRPath は、スキーマレベルの条件および検索パラメータ・パスなどを表現するために FHIR 仕様で使用されます。InterSystems ​HealthShare Health Connect には、FHIR データに対して FHIRPath 式を解析および評価するための API が含まれており、公式の FHIRPath 仕様で定義されている各種関数や演算のサブセットをサポートしています。

このリリースでは、InterSystems HealthShare Health Connect の FHIR® サーバ・フレームワークの機能を強化することにより、FHIR パッケージをロードし、それを使用して FHIR サーバ・エンドポイントを構成できるなど、FHIR プロファイルを統合し、利用するためのユーザフレンドリな標準メカニズムが提供されます。InterSystems HealthShare Health Connect は、外部に公開された FHIR プロファイルと共にカスタム・プロファイルもサポートしています。また、US Core プロファイル (US Core Implementation Guide v3.1.0) にもすぐに対応できます。詳細は、"FHIR のプロファイルと適応" を参照してください。

RMD (Remove Metadata and Documents) は、患者のケア・レコードで検出する必要がなくなったメタデータとドキュメントを、それぞれ XDS.b Document Registry と XDS.b Document Repository から削除するプロセスを定義する新しい IHE プロファイルです。InterSystems HealthShare Health Connect では、現在、この IHE プロファイルの Document Registry アクターと Document Repository アクターをサポートしています。

FHIR R4 データ変換の機能強化

InterSystems HealthShare Health Connect のこのリリースでは、FHIR R4 と SDA 間の双方向のデータ変換を提供します。これには、変換 API メソッドに加え、データ変換を実行するための基本のビジネス・プロセス・コンポーネントも含まれています。詳細は、"SDA-FHIR 変換" を参照してください。

FHIR リポジトリおよび FHIR 相互運用アダプタ

一部のソリューションでは、要求を内部リポジトリにルーティングする FHIR サーバが必要ですが、要件は FHIR 要求を受信して外部 FHIR サーバに転送することだけで、ペイロードを保存する必要がない場合もあります。このリリースでは、以下の 2 つの異なる要件に対処する 2 つの重要な機能を提供します。

  • FHIR リポジトリ — FHIR リソース・リポジトリは、FHIR サーバの既定のストレージ・ストラテジで、他の開発タスクなしに、完全に機能する FHIR® サーバをインストールすることができます。FHIR リソース・リポジトリは、このリリースの Health Connect で利用可能なアドオン・コンポーネントです。

  • FHIR 相互運用アダプタ — FHIR 相互運用アダプタは、特殊なビジネス・ホストを使用して、プロダクションで FHIR 要求を処理する新しい相互運用 REST エンドポイントを作成します。Health Connect ライセンスに FHIR リソース・リポジトリが含まれていない場合は、FHIR 相互運用アダプタにより、プロダクションで FHIR 要求を受信する簡単な手段が提供されます。

以前のリリースでも FHIR 要求を処理できましたが、これらの新機能によって簡単に処理できるようになり、プロダクションでカスタム・コードを開発する必要性が減少しました。

クライアント側の FHIR 操作用の API

FHIR 要求/応答メッセージを送受信するための新しい API。これにより、プロダクションでクライアント側の FHIR 操作が可能になります。詳細は、"FHIR クライアント" を参照してください。

FHIR サーバの新しい構成 UI

新しい UI ページが追加され、管理ポータルから、FHIR サーバを直接作成および構成できるようになりました。このページにアクセスするには、[Health][FHIR 構成][サーバ構成] に移動します。

IHE RMU プロファイルのサポート

RMU (Restricted Metadata Update) は、制御された方法で、コミュニティ境界内で、またコミュニティ境界を越えて、ドキュメント共有メタデータを変更するメカニズムを提供する新しい IHE プロファイルです。InterSystems HealthShare Health Connect では、現在、このプロファイルの Update Initiator アクターと Update Responder アクターの両方をサポートしています。

IHE コネクタソンの更新

InterSystems HealthShare Health Connect のこのリリースには、2020年の北米の IHE コネクタソンのすべてのソフトウェアの更新とテスト結果が含まれています。これには、2020 年 1 月より前に承認された公式の IHE 変更提案に関連する各種修正の統合が含まれます。

HL7 の生産性ツールの機能強化

HL7 移行ツールでの eGate サポート。変換ロジックを eGate インタフェース・エンジンから InterSystems HealthShare Health Connect に移行します。詳細は、"HL7 移行ツール" を参照してください。

相互運用性を向上させる機能強化

InterSystems HealthShare Health Connect 2021.1 では、InterSystems API ManagerOpens in a new tab (IAM) 2.3 を導入できます。これには、最新の API 中心の環境において、この重要なコンポーネントの対象範囲を拡大する数多くの機能強化が含まれています。

その他にも、以下のような相互運用性の機能強化があります。

  • 新しい SOAP ビジネス・サービスとビジネス・オペレーション、EnsLib.EDI.X12.Service および EnsLib.EDI.X12.Operation。これにより、SOAP を使用して X12 メッセージの送受信が可能になります。

  • X12 エラー処理の改善。

  • このリリースでは、新しい "foreach" アクションをサポートするようになりました。これは、セグメント化された仮想ドキュメント (ASTM、EDIFACT および X12) に使用されるルーティング・ルール内で使用できます。foreach アクションはルール・タイプ "Segmented Virtual Document Message Routing Rule" 内でサポートされます。また、仮想ドキュメントでの繰り返しセグメントのループが可能で、入れ子のループもサポートしています。これにより、開発者は、繰り返しグループ内のセグメントの位置に関係なく、特定の条件に適合するルールを構築できます。詳細は、"アクションについて" を参照してください。

  • Proof Key for Code Exchange (PKCE)Opens in a new tab を OAuth 認証で使用できるようになりました。PKCE により、パブリック・クライアントから OAuth 交換を安全に実行し、承認コードが傍受される脅威を軽減できます。PKCE は OAuth のクライアントとサーバの両方でサポートされます。

操作の機能強化

このリリースでは、クラウドとオンプレミスの両方において、導入および操作エクスペリエンスに対する以下の機能強化が行われました。

  • InterSystems Kubernetes Operator (IKO) では、Health Connect 固有の知識とベスト・プラクティスが、ダイナミック・クラスタのプロビジョニングと操作のための、簡単に使用できる自動化されたツールにパッケージ化されています。2021.1 以降、IKO は、InterSystems System Alerting & Monitoring (SAM) の導入もサポートしています。

  • InterSystems Cloud Manager (ICM) は、InterSystems API ManagerSAM の導入をサポートするようになりました。

  • このリリースには、シャード・クラスタに対する非同期ミラーリングのサポートが含まれています。ユーザは、既存のクラスタにミラーリング (同期または非同期) を構成したり、災害復旧シナリオで別のデータ・センターにある一連の非同期ミラー・メンバにクラスタ全体をフェイルオーバーできるようになりました。詳細は、"スケーラビリティ・ガイド" の対応するセクションを参照してください。

  • InterSystems SQL 構文が、SQL プロンプトからデータベースを管理、構成するための新たなコマンド・セットにより拡張されました。これにより、JDBC または ODBC アクセスしか持たないユーザが、システム管理ポータルまたは ObjectScript ターミナル・プロンプトにアクセスすることなく、ほとんどの管理タスクを実行できるようになります。また、インデックスの構築や凍結プランの管理などの共通のタスクも含まれています。 詳細は、“BUILD INDEX”、“プランを凍結”、“キャッシュ処理 QUERIES”、“CREATE INDEX”、および “SET OPTION” の新しいオプションを参照してください。

  • システム管理ポータルから作業キューを管理できるようになりました。

  • 新たに利用可能になった IRIS ロック・ダウン・コンテナは、セキュリティに関するベスト・プラクティスを多数実装し、セキュリティが強化されたコンテナ・イメージであるため、お客様は、複雑な環境に機密性の高いアプリケーションを安心して導入することができます。 Web ゲートウェイ・コンテナのユーザにとって、既定の構成が向上することは喜ばしいものです。

  • 2021.1 以降、Health Connect は、ARM プラットフォームで、完全キットとしても、付属のコンテナとしても利用できるようになりました。これにより、お客様はそのアプリケーションを、物理的な環境かクラウドかを問わず、コスト効率の高いハードウェア・プラットフォームに導入することができます。詳細は、"サポート対象プラットフォーム" ガイドを参照してください。

  • このリリースでは、InterSystems Reports (Health Connect の新規レポート機能) の導入が簡素化されました。より緊密な統合の一環として、InterSystems Reports では、現 Health Connect と同じユーザ・アカウントを使用して、レポートを管理、構築、実行するようになりました。また、InterSystems Reports のすべての構成データと管理データは、設定スクリプトが使用されている場合、Health Connect を使用します。 Health Connect Report サーバの初期構成を行ってオンプレミスで導入するためのスクリプトと、Reports サーバを Docker に導入するための Docker Compose ファイルは両方とも、このリリースに含まれています。

  • このリリースでは、データベース・キャッシュ・サイズが構成されていない、新たにインストールされたシステムのパフォーマンスが向上しました。ほとんどの場合、最高のシステム・パフォーマンスを実現するためには、慎重にキャッシュ・サイズを構成し、ヒュージ・ページとラージ・ページを構成する必要があります。ライブ・プロダクション・システム、負荷が重いシステム、および複数のインスタンスを持つシステムにとって、キャッシュ・サイズの構成は特に重要です。 詳細は、"グローバル・バッファおよびルーチン・バッファのメモリ使用量の変更" を参照してください。

  • このリリースでは、ユーザが 'root' の場合または管理特権を持っている場合は、コマンド行を記録しないことで、コマンド行の履歴のセキュリティを向上させています。通常、コマンド行の履歴は ~/.iris_history に書き込まれます (~ は $HOME (ユーザのホーム・ディレクトリ) の値に展開されます)。現在のセッションで最初のコマンドの前にスクロールすると、ログのコマンドの履歴が使用されます。ユーザが 'root' の場合、コマンドの履歴はログに書き込まれないか、前のセッションから読み取られるため、スーパーユーザとして実行されたコマンドは公開されません。

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