XML 仮想ドキュメントの概要
InterSystems IRIS® は、XML ドキュメントを仮想ドキュメントとしてサポートしています。仮想ドキュメントはメッセージの一種で、InterSystems IRIS では部分的にしか解釈されません。この種のメッセージは、標準のプロダクション・メッセージ・ヘッダと標準のメッセージ・プロパティ (ID、Priority、SessionId など) で構成されています。しかし、メッセージ内のデータはメッセージ・プロパティとして提供されず、代わりに、処理速度を向上させるために内部使用のグローバルに直接格納されます。
InterSystems IRIS で提供されている各種のツールでは、仮想ドキュメント内の値にアクセスして、データ変換、ビジネス・ルール、およびメッセージの検索とフィルタリングに使用できます。基礎的な情報は、"プロダクション内での仮想ドキュメントの使用法" を参照してください。
Note:
-
InterSystems IRIS では、XML ドキュメントの読み取り時に、XML 宣言、すべての処理手順、およびすべてのコメントが削除されます。
-
要素または属性の名前にピリオド (.) が含まれている場合は、チルダ (~) に置換されます。
例えば、XML 要素の名前が My.Element の場合、InterSystems IRIS では My~Element のように表示されます。
XML ドキュメントは標準プロダクション・メッセージとして扱うこともできます。そのためには、対応する XML スキーマからクラスを生成する必要があります。詳細は、"XML ツールの使用法" を参照してください。
プロダクションでは、XML 仮想ドキュメントを使用するよりも XML 対応オブジェクトを使用する方が効率的な場合があります。詳細は、“XML 対応オブジェクトと XML 仮想ドキュメントの比較” を参照してください。