制御引数
ターミナル・セッションの開始環境を制御する引数は数種類あります。これらのいくつかは内部用に予約されているため、ここでは説明しません。最も有用な引数は以下のとおりです。
Note:
ターミナルを起動する際に /console または /server という制御引数を指定した場合は、[接続] メニュー項目は表示されません。
/console=<ConnectString>
この引数では、接続のタイプと、接続に必要なその他のデータの両方を指定します。接続タイプは、TELNET 接続とローカル・コンソール・アプリケーションへの接続の 2 つです。
Note:
/console および /server 引数は両方とも指定できません。
/console=cn_iptcp:<HostAddr>
この引数は、ターミナルが TELNET 接続を介してやり取りするターゲット・システムを指定します。これは、ローカル・マシン上でスクリプトを実行するのに便利です。この場合は、HostAddr にローカル・マシンの IP アドレスとポートを指定します。次に例を示します。
iristerm /console=cn_iptcp:127.0.0.1[23]
/console=cn_ap:<Instance>[<Namespace>]
ターミナル・セッションを開くことができます。以下はその例です。
iristerm /console=cn_ap:iris[USER]
この行により、ターミナル・セッションが開始され、特定のネームスペースに切り替えられます。
この場合、インスタンス名は iris で、ネームスペース名は USER となります。
ネームスペース名はオプションです。ネームスペース名を指定しない場合は、既定のネームスペースが使用されます。
/console=cn_ap:<Instance>[<Namespace>]:<Routine>
バッチ・ファイルからルーチンを実行することもできます。例えば、Windows 7 で使用されるバッチ・ファイル (.bat) に、以下の行が記述されているとします。
iristerm /console=cn_ap:iris[USER]:^^%%D
この行により、(未実行の場合) 指定されたインスタンスが開始され、ターミナル・セッションが開かれた後に、指定されたネームスペースへ切り替わり、指定されたルーチンが実行されます。ルーチンが終了したら、ターミナル・セッションは閉じます。
この場合、インスタンス名は iris で、ネームスペース名は USER となります。ルーチン名は ^%D (現在の日付を出力する) となります。
ネームスペース名はオプションです。ネームスペース名を指定しない場合は、既定のネームスペースが使用されます。
/server=<ServerName>
この引数は、このターミナル・セッションと指定されたサーバ間での安全な接続に使用するサーバの名前を指定します。
iristerm /server=ServerName
ServerName には InterSystems IRIS サーバを指定します。使用できるサーバのリストを確認するには、[InterSystems ランチャー] を選択してから、[優先接続サーバ] を選択します。サーバのリストが表示されます。
UNIX® 以外のプラットフォームでは、以下を確認してください。
UNIX® では、サーバが起動している必要はありませんが、InterSystems IRIS に直接ではなく、シェルにログインすることになります。
Note:
/console および /server 引数は両方ともに指定できません。
/size=RowsxCols
この引数は、ターミナル画面の初期サイズを行数と列数で指定します。Rows と Cols はどちらも必ず符号なし整数で指定します。行数と列数の間に入る x は上記のとおりに挿入する必要があります。この制御引数ではスペースは使用できません。
Rows および Cols は次の範囲で指定します。
-
5 <= Rows <= 64
-
20 <= Cols <= 132
/pos=(X,Y)
この引数は、ディスプレイ・デバイス・ウィンドウに表示されるターミナル画面の初期原点をピクセル単位で指定します。X と Y はどちらも必ず符号なし整数で指定します。X と Y を囲む括弧、およびこれらを区切るコンマは省略できません。この制御引数ではスペースは使用できません。
Note:
ディスプレイ・デバイスのサイズよりも大きな値を X と Y に指定すると、表示領域の外側にウィンドウを配置することができます。
/ppos=(Xpct,Ypct)
この引数は、ディスプレイ・デバイス・ウィンドウに表示されるターミナル画面の原点の初期値を表示領域のパーセンテージで指定します。Xpct と Ypct はどちらも必ず符号なし整数で指定します。X と Y を囲む括弧、およびこれらを区切るコンマは省略できません。この制御引数ではスペースは使用できません。
XPct および Ypct は次の範囲で指定します。
-
0 <= Xpct <= 40
-
0 <= Ypct <= 40
つまり、ウィンドウの原点はデバイス原点の上と左側には配置できません。ディスプレイ・デバイスの 40% よりも下または右側にも配置できません。
/UnbufferedLogging
この引数により、ログがアクティブである場合は、バッファされる代わりに、ログ・ファイルに出力が直ちに書き込まれます。 これは、別のプロセスがログ・ファイルの出力を検査しているときに便利です。