ライセンス・キーの有効化
ライセンス・キーの有効化
InterSystems IRIS では、ライセンス・キーを使用して、登録されたサイトで適切な操作を行い、使用可能な容量を定義し、InterSystems IRIS 機能へのアクセスを制御できるようにします (評価版インストールには、ライセンス・キーは必要ありません)。ライセンス・キーは、通常、iris.key という名前のライセンス・キー・ファイルの形式で提供されます。
InterSystems IRIS をインストールした後に、以下の手順を使用して、ライセンス・キーを有効にします。同じ手順を使用して、インストールされているすべてのインスタンスで新しいライセンス・キーをいつでも有効にできます (キーのアップグレード)。管理ポータルからアクセスできる場所にあるライセンス・キーを有効にできます。有効化の一環として、ライセンス・キーは、インスタンスの install-dir/mgr ディレクトリにコピーされます。ライセンス・キーに、事前に名前が付いていない場合は、iris.key, という名前になります。
Windows では、インストール中にライセンス・キーを選択することもできます ("Microsoft Windows への InterSystems IRIS のインストール" を参照)。この場合、ライセンスは自動的に有効になり、ライセンス・キーは iris.key という名前でインスタンスの install-dir/mgr ディレクトリにコピーされます。ここで説明する有効化の手順は必要ありません。
また、このセクションでは、ライセンス・トラブルシューティングおよびすべてのライセンス・ユニットが使用中の場合にオペレーティング・システムのコマンド行からライセンスをアップグレードする方法についても説明しています。
ライセンス・キーを有効にするには、以下の手順を使用します。
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[ライセンスキー] ページ ([システム管理]→[ライセンス]→[ライセンスキー]) に移動します。現在のアクティブなライセンス・キーの情報が表示されます。アクティブなライセンスがない場合は、[顧客名: ライセンス不明または読み取り不可能] などの表記で示されます。このページにある [印刷] ボタンを使用すると、表示されている情報を簡単に印刷できます。
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[ライセンスキー有効化] をクリックし、有効にするライセンス・キー・ファイルを参照します。ファイルを選択すると、ファイルに関する情報が表示され、目的の容量が提供されることや有効期限が適切であることなど、正しいライセンス・キーかどうかを有効にする前に検証できます。キーが有効でない場合は、エラー・メッセージにそのことが表示されます。現在アクティブなライセンスがある場合は、現在のライセンスと選択されているライセンスの情報が並んで表示されます。ライセンス・キーを適用にするために有効にした後にインスタンスを再起動する必要がある場合は、そのことが通知され、その理由が表示されます。このダイアログにある [印刷] ボタンを使用すると、現在アクティブなライセンスと選択した新しいライセンス・キー両方の情報を簡単に印刷できます。
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[アクティベート] をクリックして、新しいライセンス・キーを有効にします。新しいキーは iris.key という名前で、インスタンスの install-dir/mgr ディレクトリにコピーされ、前のライセンス・キー (ある場合) を上書きします。確認ダイアログに、必要に応じてインスタンスを再起動することが表示され、新しいライセンスが有効にする機能が現在のライセンスよりも少ない場合は、そのことが警告されます。
Config.StartupOpens in a new tab の LicenseID プロパティを使用することで、ライセンス・サーバからのライセンス・キーを要求するようインスタンスを構成できます。インスタンスの起動時に、iris.key ファイルが存在せず、LicenseID が定義されている場合、インスタンスはライセンス・サーバからのライセンス・キーを要求して、これを有効にします。
同じ LicenseID が、ライセンス・キー・ファイルに存在する必要があり、ライセンスのダウンロードが必要なインスタンスでも定義されている必要があります。
通常は、インスタンスを再起動する必要はありませんが、ライセンス・キーをアップグレードするときには制約があります。ライセンス・タイプをパワー・ユニットから他に変更する場合、新規のキーは自動ではアクティベートされません。ただし、このような変更は極めて稀です。
ライセンスのアップグレードでは、共有メモリ・ヒープ (gmheap) 領域から消費できるメモリ量に対する制約もあります。gmheap 領域がない場合、ライセンス・テーブルのエントリ数は拡張できません。gmheap 領域にライセンス・アップグレードに使用できる十分な空間がない場合は、メッセージはメッセージ・ログに書き込まれます。[メモリ詳細設定] ページ ([システム管理]→[構成]→[メモリ詳細設定]) で、[gmheap] 設定のサイズを大きくすることができます。
新しいライセンス・キーが既存のライセンス・キーよりも、少なくとも 1000 個の 64 KB ページ分多くの gmheap 領域を消費する場合は、新しいライセンス・キーを完全にアクティブ化するために、InterSystems IRIS インスタンスを再起動する必要があります。各ページが少なくとも 227 個のライセンスを表すため、この状況が発生することは、まずありません。