XEP の概要
XEP は、単純なオブジェクト階層からやや複雑なオブジェクト階層までを永続化するための高性能な Java テクノロジを提供する軽量の Java SDK です。XEP は、Java オブジェクトのデータを永続イベント (データ・フィールドの永続コピーを格納するデータベース・オブジェクト) として InterSystems IRIS™ データベースに投影します。XEP は、可能な限り高速にデータを取得および永続化する必要があるアプリケーション向けに最適化されています。
InterSystems IRIS は、簡単なリレーショナルおよびオブジェクト・データベース・アクセスを実現する Java SDK を提供します。このドキュメントでは、XEP オブジェクト・アクセスについて説明します。JDBC リレーショナル・アクセスについては、"InterSystems ソフトウェアでの Java の使用法" を参照してください。
要件と構成
このセクションでは、要件を示し、XEP を使用できるようにご使用の環境を構成する手順を示します。
要件
-
このリリースの InterSystems IRIS でサポートされている 64 ビット Java JDK (このリリース用のドキュメント "インターシステムズのサポート対象プラットフォーム" の “サポート対象 Java テクノロジ” を参照してください)。
-
InterSystems IRIS
Java クライアント・アプリケーションを実行するコンピュータに InterSystems IRIS は必要ありませんが、InterSystems IRIS サーバへの接続が必要です。また、サポートされているバージョンの Java JDK がコンピュータで実行されている必要があります。
インストール
-
InterSystems IRIS をインストールするときに、以下のように開発環境を選択します。
-
Windows では、インストール中に Setup Type: Development オプションを選択します。
-
UNIX® および関連オペレーティング・システムでは、インストール中に 1) Development - Install InterSystems IRIS server and all language bindings オプションを選択します ("インストール・ガイド" の "UNIX® および Linux" のセクションにある “InterSystems IRIS の標準インストール手順” を参照してください)。
-
-
InterSystems IRIS をセキュリティ・レベル 2 でインストールした場合、管理ポータルを開いて、System Administration > Security > Services に移動し、%Service_CallIn を選択して、[サービス有効] ボックスにチェックが付いていることを確認します。
InterSystems IRIS をセキュリティ・レベル 1 (最小) でインストールした場合、これには既にチェックが付いているはずです。
構成
すべての XEP アプリケーションで JAR ファイル intersystems-jdbc-3.0.0.jar および intersystems-xep-3.0.0.jar が必須です (ファイルの場所とその他の詳細は、"InterSystems ソフトウェアでの Java の使用法" の “InterSystems Java クラス・パッケージ” を参照してください)。CLASSPATH 環境変数には、これらのファイルへのフル・パスが含まれている必要があります。または、これらは Java コマンド行の classpath 引数で指定できます。
Windows 上の Java 仮想マシンの既定のスタック・サイズは、XEP アプリケーションを実行するには小さすぎます (XEP アプリケーションを既定のスタック・サイズで実行すると、Java が EXCEPTION_STACK_OVERFLOW をレポートします)。パフォーマンスを最適化するために、ヒープ・サイズも増やす必要があります。XEP アプリケーションを実行するときにスタック・サイズとヒープ・サイズを一時的に変更するには、以下のコマンド行引数を追加します。
-Xss1024k
-Xms2500m -Xmx2500m