Skip to main content

ネームスペースの構成

ここでは、InterSystems IRIS® データ・プラットフォームでネームスペースを構成する方法について説明します。背景情報は、"ネームスペースとデータベース" を参照してください。"ネームスペースへのマッピングの追加" も参照してください。

管理ポータルの [ネームスペース] ページでネームスペースを構成できます。目的のページに移動するには、ホーム・ページで [システム管理] を選択してから、[構成][システム構成][ネームスペース] の順に選択します。

1 つの InterSystems IRIS インスタンス内のネームスペース数の絶対上限は、2048 です。ネームスペース・テーブルのサイズを構成することはできません。

ネームスペース名の規則

ネームスペース名には以下の規則が適用されます。

  • 1 文字から 64 文字の範囲内に収まること。

  • 最初の文字はアルファベット文字またはパーセント記号 (%) にすること (それに続く文字には、英数字、ダッシュ、またはアンダースコアが使用可能)。

システム提供ネームスペースの詳細は、"システム提供ネームスペース" を参照してください。

ネームスペースの作成/変更

ネームスペースを作成するには、[新規ネームスペース作成] をクリックして [新規ネームスペース] ページを表示してから、以下の手順を実行します。

  1. ネームスペースの [名前] を入力します。"ネームスペース名の規則" を参照してください。

  2. [コピー元] を使用して既存のネームスペースからコピーして、選択したネームスペースの複製を作成することができます。この場合、後述のステップ 6 で説明されている Web アプリケーション用チェック・ボックス以外のオプションは、すべて使用できなくなります。

  3. グローバルの既定のデータベースを [ローカルデータベース] または [リモートデータベース] のどちらにするか選択します。

  4. [グローバルに既存のデータベースを選択] で、このネームスペースの既定のグローバル・マッピングを選択するか、[新規データベース作成] をクリックします。[新規データベース作成] をクリックすると、データベース・ウィザードまたはリモート・データベース・ウィザードのいずれかが起動します。

  5. オプションで、ルーチンの既定のデータベースを [ローカルデータベース] または [リモートデータベース] のどちらにするか選択できます。その後で、[ルーチンに既存のデータベースを選択] ドロップダウンを使用して、このネームスペースの既定のルーチン・マッピングのデータベースを選択するか、[新規データベース作成] をクリックします。[新規データベース作成] をクリックすると、データベース・ウィザードまたはリモート・データベース・ウィザードのいずれかが起動します。

  6. このネームスペースにアクセスする Web アプリケーションを作成する場合は、[このネームスペースの既定の Web アプリケーションを作成する] チェック・ボックスにチェックを付けます。

  7. 必要に応じて、[相互運用プロダクション用にネームスペースを有効化] チェック・ボックスのチェックを外すことができます。詳細は、下記の "相互運用対応ネームスペースの作成" を参照してください。

  8. 必要な情報を入力したら、[保存] をクリックし、構成にネームスペースを追加します。

相互運用対応ネームスペースの作成

InterSystems IRIS インスタンスでネームスペースを作成する場合、[ネームスペースを相互運用プロダクション対応にする] チェック・ボックスが [新規ネームスペース] ページの最下部に表示され、自動的にチェックが付きます。相互運用対応でないネームスペースを作成するには、このチェック・ボックスをクリアしてから [保存] をクリックします。

このチェック・ボックスをクリアせずに相互運用対応のネームスペースを作成すると、以下のように、システムにより自動的にこの新規ネームスペース用の追加構成タスクが実行されます。

  • このネームスペースの既定グローバル・データベースが既存のデータベースである場合、そのデータベースで一部のクラスのアップグレードとリコンパイルが実行されます。

    Caution:

    他のネームスペースでもこのデータベースを使用している場合、この変更が適切でないことがあります。InterSystems IRIS インスタンスで新規ネームスペースを作成する場合は、既存データベースの再使用がこのネームスペースに対して適切であるかどうか注意深く検討してください。

  • これにより、グローバル・マッピング、ルーチン・マッピング、およびパッケージ・マッピングが定義され、InterSystems IRIS システムのクラスおよびデータがこのネームスペースで使用可能になります。

  • ノードが ^%SYS グローバルに追加されます。

  • InterSystems IRIS で必要となるアプリケーション名 /csp/namespace を使用して、このネームスペースの Web アプリケーションが作成されます。

医療用途の相互運用性向けの Foundation ネームスペースの作成

医療用途の相互運用性向けに Foundation ネームスペースと Foundation プロダクションを作成するには、InterSystems IRIS for Healthインストーラ・ウィザードまたは HealthShare® HealthConnect のインストーラ・ウィザードを使用します。[新規ネームスペース] ページは使用しません。インストーラ・ウィザードで Foundation ネームスペースを有効にしておくと、後でルーチン・データベースなどのオプションの変更が必要になった場合でも [ネームスペース] ページを使用して処理できます。

ネームスペースの名前変更または既定マッピングの変更

以下の手順を実行することで、InterSystems IRIS を再起動せずにネームスペースの名前変更や、ネームスペースがマップされるデータベースの変更を行うことができます。

  1. [ネームスペース] ページに移動します ([システム管理][構成][システム構成][ネームスペース])。

  2. [ネームスペース] ページで、変更するネームスペースの名前をクリックします。

  3. 既存の名前を変更または置換してネームスペースの名前を変更します。

    Important:

    相互運用対応のネームスペースの名前を変更している場合、プロセスを完了するには追加手順が必要となります。

    1. システム・トレイから InterSystems ターミナルを開きます。

    2. 以下のように入力します。

      do ##class(%Library.EnsembleMgr).EnableNamespace("<NewNamespace>",1)

      <NewNamespace> は既存のネームスペースの新しい名前です。

    3. [ウェブ・アプリケーション] ページ ([システム管理][セキュリティ][アプリケーション][ウェブ・アプリケーション]) に移動します。

    4. ネームスペースの古い名前に対応するアプリケーションの名前を検索し、[削除] をクリックします。

    5. ネームスペースの新しい名前に対応するアプリケーションの名前をクリックします。

    6. [ネームスペースのデフォルト・アプリケーション] を選択し、[保存] をクリックします。

    7. ターミナルで、次のように入力します。

      do ##class(%EnsembleMgr).DisableNamespace("<OldName>",1)
      

      <OldName> は、名前を変更しているネームスペースの元の名前です。

  4. 定義済みのデータベースのリストから [グローバルの既定のデータベース][ルーチンの既定のデータベース]、および [一時的な格納場所の既定のデータベース] を選択します。

    Note:

    [仮ストレージのデフォルトデータベース] ドロップダウン・リストからジャーナル・グローバル以外 (つまり、[ジャーナルグローバル] プロパティを [いいえ] に設定) で構成されたデータベースを選択することは、IRISTEMP の選択と同じではありません。詳細は、"一時グローバルと IRISTEMP の使用" を参照してください。

  5. [保存] をクリックします。

変更時にデータベースに直接アクセスしているユーザは、ネームスペース・マッピングを更新するために、一度 InterSystems IRIS をログアウトして、再度ログインする必要がある場合もあります。

ネームスペースの削除

ネームスペースとそれに関連付けられたすべてのマッピングを次の手順で削除できます。

  1. [ネームスペース] ページに移動して ([システム管理][構成][システム構成][ネームスペース])、削除するネームスペースの行で [削除] をクリックします。

  2. 物理パスから Web ゲートウェイ・ページを削除するには、[ネームスペースの削除] ページで該当のチェック・ボックスにチェックを付けます。

  3. ネームスペースとそれに関連付けられたマッピングを削除するには、[すぐに実行する] をクリックします。

プログラムによるネームスペースの構成

InterSystems IRIS には、ネームスペース構成の自動化に役立つ、プログラムによるツールも用意されています。Config.NamespacesOpens in a new tab クラスを使用して、ネームスペースを作成および構成できます。詳細は、"インターシステムズ・クラス・リファレンス" を参照してください。

ネームスペースを構成するもう 1 つの方法として、構成マージと組み合わせて CreateNamespaceModifyNamespace、または DeleteNamespace の操作を含めることもできます。構成マージにより、InterSystems IRIS インスタンスに適用する設定や操作を指定する宣言型マージ・ファイルを適用することで、このインスタンスをカスタマイズできます。この機能の詳細は、"構成マージを使用した InterSystems IRIS の自動構成" を参照してください。

関連項目

FeedbackOpens in a new tab