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管理ポータルを使用した InterSystems IRIS の監視

管理ポータルのシステム・ダッシュボードでは、InterSystems IRIS® Data Platform インスタンスをさまざまな側面から監視できます。ダッシュボードを使用してパフォーマンス・インジケータを表示し、さらに選択したインジケータに関する詳細情報を参照できます。

一般的な InterSystems IRIS 監視ツールの概要については、"システム監視ツール" を参照してください。

Note:

ここで説明するシステム処理ツールにアクセスするユーザは、%Admin_Operate リソースに対する特権を持つロールのメンバである必要があります。詳細は、管理ポータルの使用に関するガイドのこちらのセクションを参照してください。

システム・ダッシュボードのインジケータの監視

管理ポータルの [システム処理] > [システムダッシュボード] ページでは、重要なシステム・パフォーマンス・インジケータの状態が、以下のカテゴリにグループ化されています。各カテゴリの説明は、以下の表のいずれかにあります。

多くの場合、いずれかのカテゴリにリストされているインジケータをクリックすると、ページの左下隅の詳細ボックスに、インジケータの説明を表示できます。

システム・パフォーマンスのインジケータ
インジケータ 定義
グローバル/秒 最後に測定した 1 秒あたりのグローバル参照数。
グローバル参照数 システム起動後のグローバル参照数。
グローバル更新数 システム起動後のグローバル Set Kill 処理の数。
ルーチン参照 システム起動後に発生したルーチンのロードおよび保存の回数。
論理要求 システム起動後に発生した論理ブロック要求の数。
ディスク読込 システム起動後に発生した物理ブロック読み取り操作の回数。
ディスク書出 システム起動後に発生した物理ブロック書き込み操作の回数。
キャッシュ効率 最後に測定されたキャッシュ効率 (グローバル参照数/(物理的な読み取り数 + 書き込み数))。

下部の詳細ボックスの [... さらに詳細] リンクをクリックして、[システム処理] > [システム使用] ページを表示します。詳細は、"システム・パフォーマンスの監視" のセクションを参照してください。

ECP インジケータ
インジケータ 定義
アプリケーション・サーバ このシステムに接続されている ECP (エンタープライズ・キャッシュ・プロトコル) アプリケーション・サーバの状態。
アプリケーション・サーバ・トラフィック 最後に測定された ECP アプリケーション・サーバ・トラフィック (バイト数/秒)。
データ・サーバ このシステムが接続されている ECP データ・サーバの状態。
データ・サーバ・トラフィック 最後に測定された ECP データ・サーバ・トラフィック (バイト数/秒)。

ECP インジケータの詳細は、"スケーラビリティ・ガイド" の “InterSystems 分散キャッシュによるユーザ数に応じたシステムの水平方向の拡張” の章を参照してください。

システム時刻のインジケータ
インジケータ 定義
システム稼動時間 このシステムを起動してからの経過時間。
最終バックアップ システムを最後にバックアップした日時。

[システム処理] > [バックアップ] ページから、バックアップを実行したり、バックアップの履歴を参照することができます。バックアップ計画の開発の詳細は、"データ整合性ガイド" の “バックアップとリストア” の章を参照してください。

システム使用のインジケータ
インジケータ 定義
データベース容量 データベース・ファイルを格納できるだけのディスク容量があるかどうかを示します。[... さらに詳細] をクリックすると、[システム処理] > [データベース] ページが表示されます。
データベース・ジャーナル データベース・ジャーナルの現在の状態を示します。[... さらに詳細] をクリックすると、[システム処理] > [ジャーナル] ページが表示されます。
ジャーナル空き ジャーナル・ファイルを格納できるだけのディスク容量があるかどうかを示します。[... さらに詳細] をクリックすると、[システム処理] > [ジャーナル] ページが表示されます。
ジャーナル・エントリ システム・ジャーナルに書き込まれたエントリの数。[... さらに詳細] をクリックすると、[システム処理] > [ジャーナル] ページが表示されます。
ロック・テーブル システムのロック・テーブルの現在の状態。[... さらに詳細] をクリックすると、[システム処理] > [ロック] > [ロックの管理] ページが表示されます。
ライト・デーモン システムのライト・デーモンの現在の状態。
トランザクション 開いているローカル・トランザクションおよびリモート (ECP) トランザクションの現在の状態。開いているトランザクションがない場合、状態は [通常] になります。状態には [警告] (最も長く開いているローカル・トランザクションまたはリモート・トランザクションの時間が 10 分を超える場合) および [トラブル] (20 分より長い場合) もあります。[... さらに詳細] をクリックすると、[トランザクション] ページが表示されます。
プロセス 現在、実行されているプロセスの数。[... さらに詳細] をクリックすると、[プロセス] ページ ([システム処理] > [プロセス]) が表示されます。
Web セッション 最新の Web セッション数。[... さらに詳細] をクリックすると、[Web セッション] ページ ([システム処理] > [Web セッション]) が表示されます。
最もアクティブなプロセス アクティビティ (実行されたコマンド数) が最も多い実行中のプロセス。[... さらに詳細] をクリックすると、[プロセス] ページ ([システム処理] > [プロセス]) が表示されます。

これらのトピックの詳細は、[... さらに詳細] リンクをクリックすると表示される、ポータル・ページの [ヘルプ] リンクをクリックしてください。

エラーとアラートのインジケータ
インジケータ 定義
深刻な警告 深刻な警告の発生数。[... さらに詳細] をクリックすると、[メッセージログを表示] ページ ([システム処理] > [システムログ] > [メッセージログ]) が表示されます。
アプリケーション・エラー ログに記録されたアプリケーション・エラーの数。[... さらに詳細] をクリックすると、[アプリケーションエラーログの表示] ページ ([システム処理] > [システムログ] > [アプリケーションエラーログ]) が表示されます。

詳細は、この章の "ログ・ファイルの監視" のセクションを参照してください。

ライセンスのインジケータ
インジケータ 定義
ライセンス制限 このシステムで使用できる最大ライセンス数。
現在のライセンス使用 ライセンスの使用状況が、使用可能なライセンス数に占める割合として表示されます。
ライセンスの使用最高値 ライセンスの使用最高値が、使用可能なライセンス数に占める割合として表示されます。

下部の詳細ボックスの [... さらに詳細] リンクをクリックして、[システム処理] > [ライセンス使用量] ページを表示します。ライセンスの詳細は、"システム管理ガイド" の “InterSystems IRIS ライセンスの管理” の章を参照してください。

タスク・マネージャ - タスクの実行予定タスク
インジケータ 定義
実行予定タスク 次の 5 つの実行予定タスクのリスト。
タスク 実行予定タスクの名前
時刻 タスクの実行が予定されている時間
状態 タスクの状態 (予定、完了、または実行中)。

下部の詳細ボックスの [... さらに詳細] リンクをクリックして、[システム処理] > [タスクマネージャ] > [実行予定タスク] ページを表示します。 タスク・マネージャの詳細は、"システム管理ガイド" の “InterSystems IRIS の管理” の章にある "タスク・マネージャの使用" セクションを参照してください。

システムの使用状況とパフォーマンスの監視

以下のテーブルは、システム・パフォーマンスのメトリックについての説明です。

システム使用テーブル

システム使用の統計情報を表示するには、[システム使用] ページ ([システム処理] > [システム使用]) に移動します。

システム使用の統計情報
統計 定義
グローバル参照 (すべて) グローバルへのアクセスの論理カウント (SetKill$Data$Order$Increment$Query、および式内のグローバル参照)。
グローバル更新参照 グローバル参照 (SetKill$Increment) 処理の論理カウント。
ルーチン呼び出し ルーチンへの呼び出し数。
ルーチン・バッファの読み取りと保存 ZLoadZSave、および実行中のルーチンの結果として、ルーチンの読み取りと保存が行われた合計数(適切に調整された環境の場合、ほとんどのルーチンはルーチン・キャッシュ・メモリに既に格納されており、ディスクにアクセスする必要がありません。したがって、この数値は緩やかに増加します。1 回のルーチンの読み込みまたは保存では、最大 32 KB (Unicode では 64 KB) のデータが転送されます)。
論理ブロック要求 グローバル・データベース・コードによって読み取られたデータベース・ブロックの数 (適切に調整された環境では、通常、これらの読み取りはディスクにアクセスしないで実行されます)。
ブロック読み取り グローバル参照とルーチン参照の両方について、ディスクから読み取られた物理データベース・ブロックの数。
ブロック書き込み グローバル参照とルーチン参照の両方について、ディスクに書き込まれた物理データベース・ブロックの数。
WIJ 書き込み イメージ・ジャーナル・ファイルに書き込まれたブロックの数。
ジャーナル・エントリ 作成されたジャーナル・レコードの数。ジャーナル・レコードは、データベースの修正 (SetKill など)、トランザクション・イベント (TStartTCommit)、ジャーナルに保存されたその他のイベントごとに 1 つ作成されます。
ジャーナル・ブロック書き込み数 ジャーナル・ファイルに書き込まれた 64 KB ジャーナル・ブロックの数。
ルーチン行 システム起動後に実行されたルーチン行数。
最終更新 表示された統計情報の日時とタイムスタンプ。

これらの統計情報を監視する別の方法については、“^GLOSTAT を使用したグローバル動作の統計収集” の章を参照してください。

共有メモリ・ヒープ使用状況

InterSystems IRIS の共有メモリ・ヒープ (gmheap) 使用状況を表示するには、[システム使用] ページ ([システムオペレーション] > [システム使用]) に移動して、[共有メモリヒープ使用状況] リンクをクリックします。

Note:

共有メモリ・ヒープ (gmheap) のサイズを変更する方法は、"構成パラメータ・ファイル・リファレンス" の “gmheap” のエントリにある "このパラメータの変更" のセクションを参照してください。

このページのテーブルにある列見出しは、以下を表します。

  • 説明 — 共有メモリが割り当てられる目的。

  • 割り当てられた SMH/ST — その目的のために割り当てられた共有メモリ・ヒープ (gmheap) とストリング・テーブル・メモリの合計。

  • SMH/ST 利用可能 — その目的のために割り当てられ、現在でも使用可能な、共有メモリ・ヒープ (gmheap) およびストリング・テーブル・メモリ。

  • SMH/ST 使用中 — その目的のために割り当てられ、使用中の、共有メモリ・ヒープ (gmheap) およびストリング・テーブル・メモリ。

  • SMT 使用中 — その目的で使用されている静的メモリ・テーブルのメモリ。

  • GST 使用中 — その目的で使用されている一般ストリング・テーブル・メモリ。

  • 使用中すべて — その目的で使用されているすべてのメモリの合計。

共有メモリ・ヒープ使用状況
識別子 定義
その他 静的メモリ・テーブル (SMT) および一般ストリング・テーブル (GST) に割り当てられている共有メモリ
監査システム システム監査に使用する共有メモリ
インスタンス化されたクラス クラス・ハッシュ・テーブルおよび制御ブロックに割り当てられた/利用可能な/使用する共有メモリ
データベース暗号化キーの変更 データベース暗号化キーの変更に割り当てられた/利用可能な/使用する共有メモリ
セマフォ・オブジェクト セマフォ・オブジェクトに割り当てられた/利用可能な/使用する共有メモリ
イベント・システム イベント・システムに割り当てられた/利用可能な/使用する共有メモリ
グローバルマッピング グローバル・マッピングおよび添え字レベル・マッピング (SLM) に割り当てられた/利用可能な/使用する共有メモリ
ライセンスアップグレード ライセンス・アップグレードに割り当てられた/利用可能な/使用する共有メモリ
ロック・テーブル ロック・システムに割り当てられた/利用可能な/使用する共有メモリ
国際化言語サポート 国際化言語サポート (NLS) テーブルに割り当てられた/利用可能な/使用する共有メモリ
パフォーマンス・モニタ パフォーマンス・モニタ (^PERFMON) に割り当てられた/利用可能な/使用する共有メモリ。
プロセステーブル プロセス ID (PID) テーブルに割り当てられた/利用可能な/使用する共有メモリ
使用中ルーチン・バッファ・テーブル 使用中ルーチン・バッファ・テーブルに割り当てられた/利用可能な/使用する共有メモリ
セキュリティシステム セキュリティ・システムに割り当てられた/利用可能な/使用する共有メモリ
共有ライブラリ 共有ライブラリに割り当てられた/利用可能な/使用する共有メモリ
TTYハッシュテーブル TTY ハッシュ・テーブルに割り当てられた/利用可能な/使用する共有メモリ
DB 名 & ディレクトリ データベース名およびディレクトリに割り当てられた/利用可能な/使用する共有メモリ
iKnow 言語モデル・データ iKnow 言語モデルに割り当てられた/利用可能な/使用する共有メモリ
ECP とシャドウイングのインジケータ ECP に割り当てられた/利用可能な/使用する共有メモリ
拡張デーモン 拡張デーモンに割り当てられた/利用可能な/使用する共有メモリ
合計

各列のメモリ合計

Note:

列見出しの上にカーソルを置くと、各列の説明が表示されます。

利用可能な SMT & GST 静的メモリ・テーブル (SMT) および一般ストリング・テーブル (GST) で利用可能なメモリ。
SMT & GST 合計割り当て 静的メモリ・テーブル (SMT) および一般ストリング・テーブル (GST) の使用されているメモリと使用可能なメモリの合計。
合計 SMH ページ割り当て 直接割り当てられた共有メモリ・ヒープ (SMH) およびストリング・テーブルの割り当てられた共有メモリに、静的メモリ・テーブル (SMT) および一般ストリング・テーブル (GST) の使用されているメモリと使用可能なメモリを合わせた合計。64 KB ページの番号は括弧内に表示されます。

SQL アクティビティの監視

IRIS システムで現在実行されている SQL 文を検査するには、[SQL アクティビティ] ページ ([システムオペレーション] > [SQL アクティビティ]) に移動します。このページには、アクティブな各 SQL 文に関する以下の情報を示したテーブルが表示されます。

  • それに関連付けられている [プロセス] ID

  • それを実行している [ユーザ] の ID

  • その文が照会する 1 つ以上のテーブルを含む [ネームスペース]

  • その文の [タイプ] (例えば、ダイナミック SQL クエリの場合は DynamicQuery)

  • その文が実行を開始してからの [経過時間]

  • [文] 自体のテキスト抜粋

このテーブル内のいずれかの行を選択すると、さらに別の 2 つのテーブルが表示されます。それらのテーブルには、対応する SQL 文に関する以下のような追加の詳細情報が含まれています。

選択した文の詳細
行ラベル
プロセス 文に関連付けられたプロセスの ID。このフィールドは、このプロセスの [プロセス詳細] ページにリンクされています。
トランザクション 文が、SQL トランザクションの一部としてアクティブかどうか。
開始時刻 文が実行を開始した時刻。
パラメータ 該当する場合、文が対応している最初の 10 個のパラメータ。ダイナミック SQL クエリの場合、これは、クエリにパラメータとして入力されたリテラル値のリストで、出現する文字 "?" がリストの順序に置換されます。INSERTUPDATE などのコマンドの場合、これは、レコードに対して挿入または更新されるフィールドの値のリストです。
文のテキスト全体。該当する場合、このフィールドには、この文の [SQL 文の詳細] ページへのリンクも含まれます。
クエリ・キャッシュ 該当する場合、文がキャッシュされるルーチンの名前。
実行の統計
行ラベル 値 (全体および先週)
Times executed 文が実行された回数。
Average rowcount 各実行で文が返した行数の平均。
Average runtime この文の平均実行時間。
Standard deviation 指定の時間間隔における、文の実行時間の変化の度合い。

ロックの監視

ObjectScript のローカル変数またはグローバル変数に対して InterSystems IRIS プロセスが LOCK コマンドを発行すると、そのエンティティが他のプロセスによって既にロックされていない限り、InterSystems IRIS のロックが作成されます。ロックするエンティティは、データベースに存在していなくてもかまいません。InterSystems IRIS のロックの詳細は、"ロックと並行処理の制御" の項目を参照してください。

システム全体のロックを表示するには、[ロック表示] ページ ([システム処理] > [ロック] > [ロック表示]) に移動します。選択したシステム全体のロックを削除するには、[ロックの管理] ページ ([システム処理] > [ロック] > [ロックの管理]) に移動します。いずれの場合も、表示されるロック・テーブルでは、保持されたロックと待機しているロック要求ごとに、所有者を特定する 1 行が表示されます。1 行に、同一エンティティについて 1 人の所有者が保持している複数のロックが示される場合もあります。例えば、増分ロックを保持している場合、または共有ロックと排他ロックを両方保持している場合などです。複数のプロセスが同じエンティティのロックを保持している場合は、各所有者に専用の行が割り当てられます。

[ロックテーブル] には以下の列エントリがあります。

ロックの詳細
列名 定義
所有者 ロックを保持または待機しているプロセスのプロセス ID。リモート・ロックの場合、クライアントのシステム名が含まれます。
ModeCount ロックのモード、およびロックのインクリメント・カウント。ロック・カウントが 1 の場合、そのカウントは表示されません。ModeCount 値のリストは、"ObjectScript の使用法" の “ロック管理” の章を参照してください。
参照 ロック項目のロック参照文字列 (データベース名は含まれません)。
ディレクトリ ロック項目が存在するデータベース。
システム ロックが検出されたシステムの名前。ローカル・システムの場合は、この列は空白で表示されます。
ルーチン ロックを保持または待機しているプロセスによって現在実行されているルーチン行。
削除 [ロックの管理] のみ : このロックが削除可能な場合、[プロセスが保持するすべてのロックを削除] オプション (ローカル・ロックの場合) または [リモート・クライアントからすべてのロックを削除] オプション (リモート・ロックの場合) と共にこのオプションが行に表示されます。適切なオプションをクリックして、ロックを削除します。プロセスが保持するすべてのロックを削除するか、リモート・クライアントからのすべてのロックを削除します。削除するロックが開いているトランザクションの一部の場合、削除を確認する前に警告が表示されます。

通常、アプリケーションに問題が生じた場合のみ、ロックを削除する必要があります。

LOCK コマンドとその機能の詳細は、"ObjectScript リファレンス" の "LOCK" エントリを参照してください。

システムで多数のロックを使用する場合、状況によってはロック・テーブルのサイズを大きくする必要があります。これは、管理ポータルで行うことができます。手順については、"構成パラメータ・ファイル・リファレンス" の "locksiz" のエントリを参照してください。

ロック管理の詳細および代替手法については、"ObjectScript の使用法" の “ロック管理” の章を参照してください。

InterSystems IRIS ログの監視

InterSystems IRIS では、さまざまな観点から処理を監視するために以下のログを使用できます。

構造化ログを有効にすることもできます。構造化ログでは、messages.log と同じメッセージを機械で判読可能なファイルに書き込み、選択した監視ツールで取得できます。“構造化ログの設定” を参照してください。

install-dir\mgr ディレクトリのログ・ファイル

以下のログ・ファイルは、install-dir\mgr ディレクトリにあります。これらはプレーン・テキスト・ファイルとして保存され、任意のテキスト・エディタまたはビューワで表示できます。メッセージ・ログとシステム・モニタ・ログは、管理ポータルを使用して表示できます。

アラート・ログ

ログ・モニタはメッセージ・ログを定期的にスキャンして、構成された最小深刻度のエントリを検出し、対応する通知を生成します。この通知は、既定ではアラート・ログ (install-dir\mgr\alerts.log) に書き込まれます。代わりに、電子メール通知を送信するようにログ・モニタを構成することもできます。詳細は、このドキュメントの “ログ・モニタの使用” の章を参照してください。

初期化ログ

初期化ログ iboot.log には、InterSystems IRIS インスタンスの初期化に関する情報が含まれています。

ジャーナル履歴ログ

ジャーナル履歴ログ journal.log は、InterSystems IRIS インスタンスによって管理されるすべてのジャーナル・ファイルのリストを含んでおり、ジャーナル関連の機能、ユーティリティ、および API によってジャーナル・ファイルを見つけるために使用されます。ジャーナリングの詳細は、"データ整合性ガイド" の “ジャーナリング” の章を参照してください。

メッセージ・ログ

InterSystems IRIS は、さまざまなメッセージをメッセージ・ログ・ファイル (messages.log) にレポートします。これには、一般的なメッセージ、起動/シャットダウン、ライセンス、およびネットワーク・エラー、特定のオペレーティング・システムのエラー、他のシステムからリモートで開始されたジョブの成功または失敗などが含まれます。システム・モニタも、メッセージ・ログへの通知の書き込みを行います。messages.log のディレクトリを構成できますが ("構成パラメータ・ファイル・リファレンス" の "コンソール" を参照)、既定の場所は install-dir\mgr です。

Windows ベースのプラットフォームでは、すべてのコンソール・メッセージがメッセージ・ログ・ファイル messages.log に送信されます。UNIX®/Linux プラットフォームでは、コンソール・メッセージを、メッセージ・ログ・ファイル、コンソール・ターミナル、またはこれら両方に送信するように構成できます。

messages.log ファイルのサイズは、システム・モニタによって監視されます。ファイルは構成された最大サイズに達するまで増大し、最大サイズに達すると、InterSystems IRIS はファイルを保存して新しいファイルを開始します。メッセージ・ログの最大サイズの構成の詳細は、"構成パラメータ・ファイル・リファレンス" の "MaxConsoleLogSize" を参照してください。

メッセージ・ログは、管理ポータルの [メッセージログを表示] ページ ([システム処理] > [システムログ] > [メッセージログ]) から表示できます。メッセージ・ログが 1 MB よりも大きくなった場合は、最新の 1 MB の部分のみが管理ポータルに表示されます。[ファイル全体を表示] リンクをクリックして、ファイル全体を表示します。ファイルが非常に大きい場合、表示に時間がかかる場合があります。

Note:

InterSystems IRIS の起動で問題が発生した場合には、任意のテキスト・エディタまたはテキスト・ビューワを使用して、メッセージ・ログを参照してください。

システム・モニタ・ログ

システム・モニタの機能に関するステータス・メッセージ (このドキュメントの “システム・モニタの使用” の章を参照) は、システム・モニタ・ログ (install-dir\mgr\SystemMonitor.log) に書き込まれます。

SystemMonitor.log ファイルのサイズは、システム・モニタによって監視されます。このファイルは最大サイズの 5 MB に達するまで増大すると、SystemMonitor.log.old という名前に変更され、既存の SystemMonitor.log.old ファイルが上書きされて、新しい SystemMonitor.log が作成されます。 したがって、システム・モニタ・ログで使用される最大 MB 数は 10 MB となります。

メッセージ・ログは、管理ポータルの [システム・モニタ・ログ] ページ ([システム処理] > [システムログ] > [システム・モニタ・ログ]) から表示できます。システム・モニタ・ログが 1 MB よりも大きくなった場合は、最新の 1 MB の部分のみが管理ポータルに表示されます。[ファイル全体を表示] リンクをクリックして、ファイル全体を表示します。ファイルが非常に大きい場合、表示に時間がかかる場合があります。

アプリケーション・エラー・ログと xDBC エラー・ログ

[アプリケーションエラーログの表示] ページ ([システム処理] > [システムログ] > [アプリケーションエラーログ]) では、アプリケーション・エラーを表示できます。

同様に、[xDBC エラー・ログ] ページ ([システム処理] > [システムログ] > [xDBC エラー・ログ]) では、ODBC エラーと JDBC エラーを表示できます。

InterSystems IRIS システム・エラー・ログ

InterSystems IRIS は、有意義な項目を記録するために、共有メモリの一部分を確保します。 このテーブルは、さまざまな名前 (InterSystems IRIS システム・エラー・ログ、errlog、SYSLOG、syslog テーブルなど) で表されますが、重要な診断情報が含まれていることがあります。

既定では、システム・エラー・ログには、最新 500 件のログ項目が収められています。システム・エラー・ログの項目数の構成に関する詳細は、"構成パラメータ・ファイル・リファレンス" の "errlog" を参照してください。

システム・エラー・ログは、以下のいずれかの方法で表示します。

  • ターミナルを開き、set $namespace = "%SYS" と入力して %SYS ネームスペースに切り替え、do ^SYSLOG と入力します。また、do FILTER^SYSLOG と入力してもかまいません。このコマンドには、特定のエラー・コードまたはプロセス ID に基づいて出力を制限するオプションがあります。

  • 診断レポートを実行します。詳細は、このドキュメントの “診断レポートの使用法” の章を参照してください。

  • irisstat コマンドに –e1 オプションを指定して実行します。このドキュメントの付録 “irisstat ユーティリティを使用した InterSystems IRIS の監視” にある "オプションを使用した irisstat の実行" を参照してください。

  • IRISHung スクリプトを実行します。付録 “irisstat ユーティリティを使用した InterSystems IRIS の監視” にある "IRISHung スクリプト" を参照してください。

ShutDownLogErrors 設定を使用して、シャットダウン時にシステム・エラー・ログをメッセージ・ログに書き込むように InterSystems IRIS を構成できます ("構成パラメータ・ファイル・リファレンス" の "ShutDownLogErrors" を参照)。

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