InterSystems IRIS で提供される Web ゲートウェイ・モジュールは、IIS 7 のネイティブ・モジュールと共に動作できます。また、ISAPI 拡張機能と組み合わせて使用することもできます。NSD を使用しているユーザ用に追加の構成オプションがあります。このセクションでは、ネイティブ・モジュールで動作するように IIS 7 Web サーバを構成する方法を説明します。その他の構成については、"IIS 7 以降の代替オプション" を参照してください。
推奨オプション : ネイティブ・モジュールの使用 (CSPms*.dll)
これは最も多く使用されている推奨オプションです。これは、IIS 7 で導入されたネイティブ・モジュール・インタフェースを使用します。このオプションでは最適なパフォーマンスが得られます。
その他の構成オプションについては、"IIS 7 以降の代替オプション (Windows)" および "NSD の使用法 (Windows)" を参照してください。
インターシステムズのファイル・タイプを認識し、それらを Web ゲートウェイに渡して処理するように、ネイティブ・モジュールの登録および Web サーバの構成を行います。インストールで必要となる可能性のある追加ファイル (例えば、分析に必要な特別な CSP リソース) をすべて含めます。
ネイティブ・モジュールの登録
DLL : CSPms.dll および CSPmsSys.dll
これらのモジュールを使用できるようにするには、まず IIS に登録する必要があります。これは、[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] コントロール パネルで行います。
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[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] ウィンドウを開きます。
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左側のパネルで、[MACHINE_NAME] ([machine_name]\[user_name]) をハイライト表示します。
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中央のパネルで、[モジュール] アイコンをダブルクリックします
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右側のパネルで、[ネイティブ モジュールの追加] (または [ネイティブ モジュールの構成]) を選択します。正確な表現は使用中の IIS のビルドによって異なります。
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[登録] を選択し、[ネイティブ モジュールの登録] ダイアログに以下を入力します。
名前 : CSPms
パス : C:\Inetpub\CSPGateway\CSPms.dll
[OK] を選択します。
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左側のパネルで、最上位レベルを展開し、[Web サイト]、[既定の Web サイト] の順に展開します。[既定の Web サイト] をハイライト表示します。
[MACHINE_NAME] ([machine_name]\[user_name])
Web Sites
Default Web Site
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右側のパネルで、[ネイティブ モジュールの追加] を選択します。
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[CSPms] を選択して、[OK] を選択します。
InterSystems IRIS ファイル拡張子のマッピング
Note:
ここでのファイル拡張子のマッピング処理で、ワイルドカードスクリプトマップの追加ユーティリティを使用しないでください。使用した場合はエラーとなります。代わりに、モジュールマップの追加というユーティリティを使用します。
以下のように、インターシステムズのファイル・タイプを Web ゲートウェイのネイティブ・モジュールにマップします。
拡張子 |
ネイティブ・モジュール |
バイナリ |
*.csp |
CSPms |
C:\Inetpub\CSPGateway\CSPms.dll |
*.cls |
CSPms |
C:\Inetpub\CSPGateway\CSPms.dll |
*.zen |
CSPms |
C:\Inetpub\CSPGateway\CSPms.dll |
*.cxw |
CSPms |
C:\Inetpub\CSPGateway\CSPms.dll |
これらのマッピングは REST をサポートしていません。REST を使用する場合は、"追加ファイル・タイプのマッピング" を参照してください。
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[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] ウィンドウを開きます。
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左側のパネルで、最上位レベルを展開し、[Web サイト]、[既定の Web サイト] セクションの順に展開します。[既定の Web サイト] をハイライト表示します。
[MACHINE_NAME] ([machine_name]\[user_name])
Web Sites
Default Web Site
Note:
これによって、Web サイト全体に対して CSP が有効になります。特定の仮想サブディレクトリ (/csp/ など) に CSP の使用を制限するには、マッピングを作成する前に ([既定の Web サイト] の下の) 適切なサブディレクトリにコントロールをフォーカスします。CSP のコンテンツを処理するそれぞれの仮想サブディレクトリについて、この手順を繰り返してください。
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中央のパネルで、[ハンドラ マッピング] アイコンをダブルクリックします。
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右側のパネルで、[モジュール マップの追加] を選択します。
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[モジュール マップの追加] ダイアログに以下の詳細を入力します。
要求パス : *.csp
モジュール : (ドロップダウン・リストから [CSPms] を選択します)
名前 : WebGateway_csp
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[要求の制限] を選択し、[要求がマップされている場合のみハンドラを呼び出す] の横にあるボックスにチェックが付けられていないことを確認します。このアクションにより、[ハンドラ マッピング] テーブルに示すように、[パスの種類] の値が [未指定] に設定されます。
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[OK] を選択して [モジュール マップの追加] ダイアログに戻り、もう一度、[OK] を選択します。
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以上の手順を繰り返し、以下のモジュール・マップを追加します。
要求パス : *.cls
モジュール : (リストから [CSPms] を選択します)
名前 : WebGateway_cls
要求パス : *.zen
モジュール : (リストから [CSPms] を選択します)
名前 : WebGateway_zen
要求パス : *.cxw
モジュール : (リストから [CSPms] を選択します)
名前 : WebGatewayManagement
追加ファイル・タイプのマッピング
追加ファイル・タイプを Web ゲートウェイに送信するように Web サーバを構成するには、追加のファイル拡張子に対し、既定のエントリと同様の構成エントリを追加します。以下に例を示します。
拡張子 |
ネイティブ・モジュール |
バイナリ |
*.xxx |
CSPms |
C:\Inetpub\CSPGateway\CSPms.dll |
iWeb ゲートウェイを経由して他の静的ファイルを処理する必要がある場合、必要なファイル・タイプのマッピングを追加して、それらのファイルをロードできるようにします。特に、この Web サーバを経由して管理ポータルにアクセスする必要がある場合は、ファイル・タイプ .jpg、.gif、.png、.css、および .js のマッピングを追加します。追加しない場合、管理ポータルのイメージ、Javascript、およびそのスタイル・シートは欠落します。
指定されたパスに対するすべての要求を送信するように Web サーバを構成するには、このパスについて、以下のワイルドカードをセットアップします。
拡張子 |
ネイティブ・モジュール |
バイナリ |
* |
CSPms |
C:\Inetpub\CSPGateway\CSPms.dll |
Important:
REST を使用する場合は、このマッピングを使用する必要があります。
Web ゲートウェイの運用および管理
Web ゲートウェイのシステム管理スイートへアクセスするには、ブラウザで以下の場所を指定します。
http://<ip_address>/csp/bin/Systems/Module.cxw
承認されていないユーザであることを通知するエラー・メッセージが表示された場合は、"Web ゲートウェイとセキュリティ" のセキュリティに関するメモを参照してください。
SOAP フォルトの詳細を返すための IIS の構成
エラーが発生している InterSystems IRIS Web サービスは、関連する SOAP フォルトの詳細を含めずに HTTP 500 エラーを返すことがあります。既定では、IIS は広範なエラー情報をローカル・クライアントに対してのみ返します。 しかし、構成ファイル web.config 内の <httpErrors> 要素でこの動作を変更できます。変更するには、以下のセクションを追加して、詳細なエラー情報をすべてのクライアントに配信するように IIS に指示します。
<configuration>
<system.webServer>
<httpErrors errorMode="Detailed" />
</system.webServer>
</configuration>
ホスト環境に関する機密情報がクライアントに公開されることがあるため、この方法を使用する場合は注意が必要です。 errorMode="Detailed" の使用に関するセキュリティ上の問題を回避する代わりの方法は、existingResponse="PassThrough" 指示文を使用することです。
<configuration>
<system.webServer>
<httpErrors existingResponse="PassThrough" />
</system.webServer>
</configuration>
構成の変更後に、IIS を再起動します。
これらの変更は、IIS web.config ファイルに対して手動で行うことができます。または、より適切で、エラーの発生が少ない方法を選択するには、IIS マネージャに組み込まれている構成エディタ を使用します。
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IIS マネージャの左側の [接続] パネルから、Web サービスに対応するパスを選択します。 例 :[既定の Web サイト] の後に csp を選択。
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中央のパネル下部の [管理] という見出しの下で、[構成エディタ] をダブルクリックします。
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[セクション] のラベルが付いた上部の [構成エディタ] ドロップダウンで、system.webServer を展開し、[httpErrors] をクリックします。
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[existingResponse] の横にある値をクリックし、ドロップダウンを使用してオプションを表示します。 [PassThrough] を選択します。
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右側の [アクション] ペインで、[適用] をクリックします。
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構成の変更後に、IIS を再起動します。
IIS でのエラー処理の詳細は、以下を参照してください。
https://docs.microsoft.com/en-us/iis/configuration/system.webServer/httpErrors/Opens in a new tab