電子メール受信アダプタに関する設定
電子メール受信アダプタの設定に関する参照情報を提供します。
概要
受信電子メール・アダプタには以下の設定があります。
残りの設定はすべてのビジネス・サービスに共通しています。詳細は、"プロダクションの構成" の “すべてのビジネス・サービスに含まれる設定” を参照してください。
呼び出し間隔
アダプタが新しい電子メールをもう一度チェックするまで待機する秒数です。この秒数を超えると、プロダクション・フレームワークからのシャットダウン信号を確認します。
アダプタは、入力を検出すると、データを取得してビジネス・サービスに渡します。ビジネス・サービスはデータを処理し、アダプタは直ちに新規入力の待機を開始します。プロダクションが実行中であり、ビジネス・サービスが有効化され、アクティブになるようにスケジュールされている場合、このサイクルは常に継続されます。
デフォルト Call Interval は 5 秒です。最小値は 0.1 秒です。
Credentials
指定された POP3 サーバに存在する有効なメールボックスのユーザ名とパスワードを含むプロダクション認証情報 の ID。プロダクション認証情報の作成方法は、"プロダクションの構成" を参照してください。
Match From
セミコロン (;) で区切られた、受信電子メール・メッセージの From: フィールド内で検索する文字列のリストです。この設定が NULL の場合、取得するメッセージの選択時に From: フィールドは無視されます。詳細は、前述した “取得するメッセージの指定” を参照してください。
Match Subject
セミコロン (;) で区切られた、電子メール・メッセージの Subject: フィールド内で検索する文字列のリストです。この設定が NULL の場合、取得するメッセージの選択時に Subject: フィールドは無視されます。詳細は、前述した “取得するメッセージの指定” を参照してください。
Match To
セミコロン (;) で区切られた、電子メール・メッセージの To: フィールド内で検索する文字列のリストです。この設定が NULL の場合、取得するメッセージの選択時に To: フィールドは無視されます。詳細は、前述した “取得するメッセージの指定” を参照してください。
OAuth2 認可プロパティ
付与フローの承認プロセスの追加プロパティ。
Access_type=offline,prompt=consent のような、コンマ区切りのキーと値のペアです。
OAuth2 コールバックハンドラ
[OAuth2 クライアントアプリケーション名] が指定されている場合、このクラスを使用して、アクセス・トークンの取得を処理します。既定値は Ens.Util.XOAuth2.Handler で、アクセス・トークンの取得をカスタマイズするため、サブクラス化することもできます。
OAuth2 クライアントアプリケーション名
使用する OAuth2 クライアント構成アプリケーション名。これは、InterSystems IRIS® OAuth 2.0 設定で作成されるクライアント構成です。指定されている場合、サブクラスは、これを使用して OAuth 2.0 が使用されることを示すことができ、承認およびアクセス・トークンの取得プロセスではその名前が使用されます。
OAuth2 グラントタイプ
これは、OAuth2 コールバック・ハンドラが従う付与タイプ・フローです。付与フロー・タイプに従うことができるかどうかは、OAuth2 コールバック・ハンドラの実装、InterSystems IRIS® および外部 OAuth2 サーバでの付与タイプ・フローのサポートによって異なります。
OAuth2 スコープ
これは、承認要求に含まれる範囲を指定します。指定されない場合は、[OAuth2 クライアントアプリケーション名] で指定される既定の範囲が使用されます。
POP3ポート
メールを取得する POP3 電子メール・サーバの TCP ポート。デフォルト値は 110 です。
POP3サーバ
メールを取得する POP3 電子メール・サーバのアドレス。
SSL構成
この接続の認証に使用する既存の TLS 構成の名前。アダプタから通信が開始されるため、クライアント TLS 構成を選択します。
TLS 構成を作成して管理するには、管理ポータルを使用します。インターシステムズの "TLS ガイド" を参照してください。[SSL/TLS構成を編集] ページの最初のフィールドは [構成名] です。この文字列は [SSL構成] の設定の値として使用します。
SSL チェック・サーバ ID
TLS を使用して POP3 サーバまたは SMTP サーバに接続する場合、証明書のサーバ名が、サーバへの接続に使用される DNS 名と一致している必要があります。この一致は、RFC 2818 のセクション 3.1 に規定されているルールに基づきます。