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gmheap

共有メモリ・ヒープのサイズを設定します。

Synopsis

[config]  gmheap=n

n は、2048 から 1,073,741,760 (KB) の範囲の整数です。既定値は 0 です。システムのサイズに基づいて、共有メモリ・ヒープのサイズが合理的な値に設定されます。

説明

gmheap は、InterSystems IRIS® データ・プラットフォームの共有メモリ・ヒープ (旧名は一般メモリ・ヒープ) のサイズ (KB) です。共有メモリは、グローバル・マッピング、データベース名とディレクトリの情報、セキュリティ・システムなど特定の目的用に必要に応じてこの合計から割り当てられます。所定の時間に所定のサブシステムで使用されている共有メモリは、現在割り当てられているメモリより小さい場合があります。

共有メモリの割り当ては [共有メモリヒープ使用状況] ページに表示されます ([システムオペレーション] > [システム使用] ページに移動し、[共有メモリヒープ使用状況] ボタンをクリックします)。詳細は、"監視ガイド" の “管理ポータルを使用した InterSystems IRIS の監視” の章にある "共有メモリ・ヒープ使用状況" を参照してください。このページはメモリ割り当ておよび使用量をバイト単位で表示しますが、共有メモリはページ単位で割り当てられます。

既定では、gmheap は 0 に設定されています。これにより、全体のシステム・サイズに基づいて合理的なサイズが自動的に選択されます。0 を選択した場合、gmheap のサイズは、グローバル・バッファ向けに構成した合計メモリの 3% になるように構成されます。gmheap の最小値は 307,200 KB (300 MB) に構成され、最大値は 2,097,000 KB (2 GB) に構成されます。これよりも大きいメモリ量や小さいメモリ量を手動で構成することもできます。

場合によっては、使用可能な共有メモリを十分に確保するために gmheap を増やす必要があります。その例を以下に示します。

  • ジャーナル・ファイルのリストア

    ジャーナル・リストアで最適なパフォーマンスを実現するには、共有メモリ・ヒープのサイズを大きくすることをお勧めします。詳細は、"並列デジャーナリングのシステム要件" を参照してください。

  • SQL クエリを並列実行しているとき

    クエリの並列実行では共有メモリ・ヒープから共有メモリが余分に使用されるので、並列クエリで最適なパフォーマンスを実現するには gmheap を大きくすることが必要なこともあります。詳細は、"SQL 最適化ガイド" の “クエリ・パフォーマンスの最適化” の章にある "共有メモリの考慮事項" を参照してください。

locksiz 設定では、使用可能な合計共有メモリのうちロックの管理に特別に割り当てることができる部分が構成されます (ロック・テーブル)。locksizgmheap のサブセットで、gmheap の残りの部分はその他のサブシステムすべてに使用できます。よって、この関係を考慮して gmheaplocksiz のサイズを決定し、locksiz を増やしたら gmheap もそれに比例して増やすことが重要です。

このパラメータの変更

管理ポータルの [メモリ詳細] ページ ([システム管理] > [構成] > [追加設定] > [メモリ詳細]) で、[gmheap] の行の [編集] を選択します。KB 単位の数値を入力します。

管理ポータルを使用する代わりに、Config.configOpens in a new tab クラスで (クラスリファレンスを参照)、または CPF をテキスト・エディタで編集することで (このドキュメントの “構成パラメータ・ファイルの概要” の章にある "アクティブな CPF の編集" のセクションを参照)、gmheap を変更できます。

gmheap 設定を編集した場合、変更内容を適用するには、InterSystems IRIS を再起動する必要があります。

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