DTL エディタの概要
DTL エディタ ([データ変換ビルダ] ページ) を使用すると、DTL 変換を作成、編集、およびコンパイルすることができます。管理ポータルでこのページにアクセスするには、[Interoperability]→[ビルド]→[データ変換] を選択します。
非アクティブ状態が続くと、インターシステムズの管理ポータルによってログアウトされ、保存されていない変更が破棄される可能性があります。非アクティブ状態の時間は、InterSystems IRIS サーバの呼び出しから次の呼び出しまでです。すべてのアクションがサーバの呼び出しを引き起こすわけではありません。例えば、[保存] をクリックした場合はサーバが呼び出されますが、テキスト・フィールドに入力した場合はサーバの呼び出しは生じません。このため、データ変換を編集していて、[セッションタイムアウト] のしきい値より長い間 [保存] をクリックしないと、セッションは期限切れとなり、保存されていない変更は破棄されます。ログアウト後、ログイン・ページが表示されるか、現在のページが更新されます。詳細は、"管理ポータルの自動ログアウト動作" を参照してください。
2025.1 以降では、新しい DTL エディタが搭載されています。このアプリケーションにアクセスするには、既存の DTL エディタで [新しい UI を試す] をクリックします。"新しい DTL エディタの概要" を参照してください。
ページでの最初の表示
DTL エディタを表示すると、このネームスペースで最後に開かれた変換 (存在する場合) が表示されます。このページは以下の領域で構成されています。
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最上部にあるリボン・バーには、DTL 変換を作成して開いたり、表示されている変換をコンパイルしたり、ダイアグラムのズーム表示を変更したりするためのオプションが表示されます。
これらのオプションの詳細は、"データ変換の作成" を参照してください。
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左側の領域の上部には DTL ダイアグラムが表示されます。
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左側の領域の下部には DTL 変換内で定義されたアクションの一覧表が表示されます。InterSystems IRIS がこの変換を使用するときは、これらのアクションをここに列挙された順に実行します。
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右側の領域には次の 3 つのタブが表示されます。
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[変換] — 変換に関する情報を編集できます。詳細は、"変換詳細の指定" を参照してください。
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[アクション] — 選択したアクションの詳細を編集できます。別のトピックで、assign アクションやその他の種類のアクションについて詳しく説明します。
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[ツール] — 表示されている変換をテストするためのウィザードを起動できます。詳細は、"データ変換のテスト" を参照してください。
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これらの 3 つの領域のサイズを変更できます。
DTL ダイアグラムの概要
DTL クラスの DTL ダイアグラムを以下に示します。

以下の点に注意してください。
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左側の領域には、ソース・メッセージが表示されます。列の上のヘッダにはソース・メッセージ・クラスの名前が、列内のボックスにはソース・メッセージのプロパティが表示されます。
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右側の領域には、同様にターゲット・メッセージが表示されます。
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上側の領域には、上記領域ごとにスクロール・ボタンが表示されます。
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ダイアグラムには、変換内部のアクションを表すコネクタが表示されます。ここに表示されたアクションは、ソース・プロパティからターゲット・プロパティに値をコピーします。
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中央の仕切り (青色の列) には、各コネクタ線上のアイコンが表示されます。これらのアイコンの目的は、コネクタの選択を容易にすることです (コネクタ線はそのどこをクリックしても選択できますが、この中央の仕切りに表示されたアイコンをクリックする方が簡単です)。
以下にもう 1 つの例を示します。

この例では、ソース・クラスとターゲット・クラスがもう少し複雑になります。以下の点に注意してください。
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FavoriteColors プロパティは、文字列のリストとして定義されています。ここでは、このプロパティの名前の最後に () が付けられています。
この例の Allergies はもう 1 つのコレクション・プロパティです。
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Addressプロパティは、Street、City、および ZipCode の各プロパティを含むオブジェクトとして定義されています。このプロパティのボックス内部に三角形が表示されていることに注目してください。
左側の列では、このプロパティが展開モードで表示されているため、プロパティを確認できます。ボックス内の三角形は塗りつぶされておらず、下を向いています。
右側の列では、このプロパティが折りたたみモードで表示されています。ボックス内の三角形は塗りつぶされており、右を向いています。
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Address プロパティに関して、Address が折りたたまれている側でコネクタが点線で表示されています。これは、この側で assign アクションのサブプロパティが非表示になっていることを示しています。
表示の制御
複数の方法でデータ変換ビルダ・ページの表示を制御できます。
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リボン・バーで、いずれかの [ビュー] オプションをクリックできます。
このボタンを使用すれば、変換ダイアグラムとアクション・リストの両方をページの左ペインに表示することも、表示したくないセクションを折りたたむこともできます。
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リボン・バーのドロップダウン・リストからズーム・オプションを選択できます。デフォルトで、このリストには 100% と表示されます。リスト内の値をクリックすることで、DTL ダイアグラムのサイズを縮小または拡大できます。
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DTL ダイアグラムのヘッダ領域にあるスクロール・バーを使用できます。
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DTL ダイアグラムのプロパティの表示は折りたたんだり、展開したりできます。