プロダクションの配置
InterSystems IRIS® データ・プラットフォームには、開発システムからライブ・システムへプロダクションを配置するためのメカニズムがあります。"プロダクションの配置の概要" では、開発者の観点でこのプロセスが説明されています。このページでは、ライブ・システムで新しいバージョンのプロダクションをロードするときの InterSystems IRIS の動作について説明します。
ライブ・プロダクションの再配置
開発者が、プロダクションの更新バージョンを含んだ XML 配置パッケージ・ファイルを提供します。この配置パッケージは、ライブ・システムに配置する前に、テスト・システムに配置する必要があります。配置パッケージをライブ・システムにロードするには、正しいネームスペースを選択して、[Interoperability]、[管理]、[配置の変更]、[配置] の順に選択し、XML 配置パッケージがサーバとローカル・マシンのどちらにあるかに応じて、[配置を開く] ボタンまたは [ローカルの配置を開く] ボタンをクリックします。サーバ・マシンで作業している場合、[ローカルの配置を開く] ボタンはアクティブではありません。XML 配置パッケージ・ファイルを選択すると、フォームに、配置パッケージの新規および変更された項目が一覧で示され、パッケージの作成時に指定された配置の注意事項が表示されます。
![配置パッケージやその他のパッケージの詳細に含める項目が一覧で示された [プロダクションの変更をデプロイ] ページ](images/egmg_deploy_production.png)
以下の配置設定を指定できます。
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ターゲット・プロダクション — コンポーネントを追加するプロダクションを指定します。配置パッケージにソース・プロダクションのプロダクション・クラスが含まれている場合、ターゲット・プロダクションがソース・プロダクションに設定され、変更できません。そうでない場合、InterSystems IRIS によってデフォルト・プロダクションが現在開いているプロダクションに設定されますが、これは変更可能です。
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ロールバック・ファイル — ロールバック情報を含めるファイルを指定します。
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配置ログ・ファイル — 配置によって実行される変更のログを含んでいます。
配置の注意事項に目を通し、配置設定に変更を加えたら、[配置] をクリックし配置を完了します。InterSystems IRIS は、以下の手順でプロダクションを停止し、新しいコードをロードして、プロダクションを再起動します。
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ロールバック・パッケージを作成および保存します。
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配置パッケージにプロダクション設定 (ptd) ファイルがあるプロダクションでコンポーネントを無効にします。
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XML ファイルをインポートし、コードをコンパイルします。コンポーネントのコンパイルでエラーが発生した場合は、配置全体がロールバックされます。
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プロダクション設定を更新します。
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配置の詳細を説明するログを記録します。
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無効にされているプロダクション・コンポーネントの現在の設定が有効になるように指定されている場合は、プロダクション・コンポーネントを有効にします。
この配置の変更の結果を元に戻すには、[配置を開く] ボタンを使用してロールバック・ファイルを選択し、[配置] ボタンをクリックします。
管理ポータルの [システムエクスプローラ] でクラスの [インポート] ボタンを使用すれば、自動的にクラスがコンパイルされますが、ロールバック・パッケージは作成されず、コンポーネントも無効になりません。
配置履歴の表示
ネームスペース内のプロダクションの配置履歴を表示できます。配置履歴を表示するには、[Interoperability]、[管理]、[変更のデプロイ]、[履歴] の順に選択します。
![これまでの 4 つの配置の状態と詳細を示す [デプロイの履歴] ページ](images/egmg_deployment_history.png)
一覧表示された配置のいずれかを選択した後に、[詳細] をクリックしてその配置に関する情報を表示したり、[ロールバック] をクリックして配置に関する変更を取り消したり、[削除] をクリックして配置履歴を削除したりできます。配置履歴を削除しても、ロールバック・ファイルやログ・ファイルは削除されません。