プロダクションの接続オプション
InterSystems IRIS® を使用すれば、さまざまなテクノロジに対する受信接続と送信接続を定義できます。オプションの一般的なカテゴリは 3 つあります。アダプタ、特殊なビジネス・ホスト・クラス、およびゲートウェイです。
組み込みツールではニーズを満たせない場合は、独自のコンポーネントを作成できます。"インターシステムズ技術リファレンス" も参照してください。
アダプタ・ライブラリ
InterSystems IRIS には複数のアダプタが用意されていますが、独自のアダプタを定義することもできます。InterSystems IRIS のアダプタは以下のシナリオに対応しています。
Amazon CloudWatch で定義されたメトリックのデータを収集することで、アプリケーションを監視します。"Amazon CloudWatch アダプタの使用法" を参照してください。
Amazon SNS メッセージを送信します。
"プロダクション内からの外部メッセージング・プラットフォームの使用法" を参照してください。
Amazon Web Services (AWS)、Azure Blob Storage (Azure)、Google Cloud Platform (GCP) などのクラウド・ストレージ・プロバイダのデータの読み書きを行います。インターシステムズ製品を使用してクラウド・ストレージにアクセスする際には、相互運用プロダクションを使用する、または低レベルの API を呼び出すという 2 つのオプションがあります。
"クラウド・ストレージへのアクセス" を参照してください。
POP3 プロトコルを介して電子メール・メッセージを受信し、Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) を介して電子メール・メッセージを送信します。
"プロダクション内での電子メール・アダプタの使用法" を参照してください。
ローカル・ネットワーク上のファイルの読み書きを行います。ファイルのオープン、作成、削除、編集、および移動を行います。ファイルの中身は文字データまたはバイナリ・データにすることができます。
"プロダクション内でのファイル・アダプタの使用法" を参照してください。
"ファイル・アダプタを使用するビジネス・ホスト・クラス" も参照してください。
File Transfer Protocol (FTP) を介して、ローカル・システムとリモート・システム間でファイルを送受信します。ファイルの中身は文字データまたはバイナリ・データにすることができます。アダプタは、FTP over TLS と SFTP をサポートしています。
"プロダクション内での FTP アダプタの使用法" を参照してください。
"FTP アダプタを使用するビジネス・ホスト・クラス" も参照してください。
InterSystems IRIS for Health™ と HealthShare® Health Connect は、多数の医療データ形式用のアダプタを提供しています (別途記載)。InterSystems IRIS® データ・プラットフォームには、これらの機能はありません。
カスタムの HTTP ポート・リスニング、XML リスニング、または生の HTML 処理を実行します。標準の HTTP 操作である Post、Get、Put、および Delete をサポートしています。アダプタはプロキシ・サーバに対応しています。
"プロダクション内での HTTP アダプタの使用法" を参照してください。
"HTTP アダプタを使用するビジネス・ホスト・クラス" も参照してください。
プログラムによって JMS メッセージを送受信します。
"プロダクション内からの外部メッセージング・プラットフォームの使用法" を参照してください。
Kafka メッセージを送受信します。
"プロダクション内からの外部メッセージング・プラットフォームの使用法" を参照してください。
LDAP サーバに要求を送信し、応答を受信します。
クラス・リファレンスの "EnsLib.LDAP.OutboundAdapterOpens in a new tab" のエントリを参照してください。
Box、DropBox、Kiteworks の各マネージド・ファイル・サービスとの間でファイルを送受信します。
IBM WebSphere MQ (MQ Series) 形式でメッセージを送受信します。メッセージのコンテンツは、特定のデータ型でもバイナリ・データ・ストリームでもかまいません。このアダプタで可能なのは、単純にメッセージを送信するだけか、または、メッセージを送信して、後にメッセージ・キューから応答を取り出すことです。
"プロダクション内での IBM WebSphere MQ アダプタの使用法" を参照してください。
MQTT (Message Queuing Telemetry Transport) メッセージを送受信します。"プロダクション内での MQTT アダプタの使用法" を参照してください。
シェル・コマンドの実行と、パイプ経由でのシェル・コマンドとのやり取りを行います。アダプタは、文字データまたはバイナリ・データ・ストリームを処理できます。
クラス・リファレンスの "EnsLib.Pipe.InboundAdapterOpens in a new tab" および "EnsLib.Pipe.OutboundAdapterOpens in a new tab" のエントリを参照してください。
RabbitMQ メッセージを送受信します。
"プロダクション内からの外部メッセージング・プラットフォームの使用法" を参照してください。
SAP Java コネクタ (SAP JCo) とのインタフェースとして機能します。
詳細は、"プロダクション内での SAP Java コネクタの使用" を参照してください。
Siebel サーバに要求を送信し、応答を受信します。
クラス・リファレンスの "EnsLib.Siebel.HTTPOutboundAdapterOpens in a new tab" のエントリを参照してください。
ローカル TCP ポートを使用してまたは標準の Web サーバを介して、SOAP 要求をリッスンします。外部の SOAP サーバに対して SOAP クライアントとして動作することで、送信要求をディスパッチします。この特殊なケースでは、アダプタが関与しない場合があります。
"プロダクション内での SOAP サービスおよび Web クライアントの追加" を参照してください。
ODBC 定義または JDBC 定義の接続を介して、リモート・データベースに対する SQL 文を実行します。
"プロダクション内での SQL アダプタの使用法" を参照してください。
受信 TCP 接続または送信 TCP 接続を管理します。このアダプタによって、複数接続の同時処理が可能です。また、文字やバイナリ・データ・ストリーム、カウントされたデータ・ブロック、フレーム化プロトコルもサポートしています。
"プロダクション内での TCP アダプタの使用法" を参照してください。
"TCP アダプタを使用するビジネス・ホスト・クラス" も参照してください。
Telnet 接続を開始および管理します。
クラス・リファレンスの "EnsLib.Telnet.OutboundAdapterOpens in a new tab" のエントリを参照してください。
アダプタを使用するために、アダプタ・クラスを使用するビジネス・ホスト・クラスを定義します。このプロセスの一般的な説明については、"プロダクションの開発" を参照してください。前のリスト内のトピックには、特定のアダプタに関する詳細が記載されています。
前述したように、独自のアダプタを定義することもできます。詳細は、"プロダクションの開発" を参照してください。
特殊なビジネス・ホスト・クラス
特定のシナリオ向けに、InterSystems IRIS® は、通常、コーディングが不要になるように、特殊なビジネス・サービス・クラスとビジネス・オペレーション・クラスを提供しています。
実用的な理由から、以降の節では InterSystems IRIS から提供されている特殊なビジネス・ホスト・クラスのすべてを網羅するわけではありません。アダプタを指定する特殊なビジネス・ホスト・クラスのすべてを確認するには、IDE で検索を実行して、EnsLib パッケージ内の Parameter ADAPTER を探してください。
また、InterSystems IRIS for Health™ と HealthShare® Health Connect は、多数の医療データ形式用の特殊なビジネス・ホストを提供しています (別途記載)。InterSystems IRIS® データ・プラットフォームには、これらの機能はありません。
ファイル・アダプタを使用するビジネス・ホスト・クラス
InterSystems IRIS には、ファイル・アダプタを使用するビジネス・ホスト・クラスがあります。下の表は、サポートされているコンテンツ・タイプをまとめたもので、情報の参照先が含まれています。
ファイルの内容 | 参照先 |
---|---|
EDIFACT ドキュメント | プロダクション内での EDIFACT ドキュメントのルーティング |
X12 ドキュメント | プロダクション内での X12 ドキュメントのルーティング |
XML ドキュメント | プロダクション内での XML 仮想ドキュメントのルーティング |
固定列または区切りテキスト | "レコード・マッパーの使用法" および "複雑なレコード・マッパーの使用法" |
任意 | ファイル・パススルー・サービス・クラスとファイル・パススルー・オペレーション・クラスの使用法 |
FTP アダプタを使用するビジネス・ホスト・クラス
InterSystems IRIS には、FTP アダプタを使用するビジネス・ホスト・クラスがあります。下の表は、サポートされているコンテンツ・タイプをまとめたもので、情報の参照先が含まれています。
ファイルの内容 | 参照先 |
---|---|
EDIFACT ドキュメント | プロダクション内での EDIFACT ドキュメントのルーティング |
X12 ドキュメント | プロダクション内での X12 ドキュメントのルーティング |
XML ドキュメント | プロダクション内での XML 仮想ドキュメントのルーティング |
固定列または区切りテキスト | "レコード・マッパーの使用法" および "複雑なレコード・マッパーの使用法" |
任意 | クラス・リファレンスの "EnsLib.FTP.PassthroughServiceOpens in a new tab" および "EnsLib.FTP.PassthroughOperationOpens in a new tab" |
HTTP および SOAP アダプタを使用するビジネス・ホスト・クラス
InterSystems IRIS には、HTTP アダプタを使用するビジネス・ホスト・クラスがあります。下の表は、サポートされているコンテンツ・タイプをまとめたもので、情報の参照先が含まれています。
ファイルの内容 | 参照先 |
---|---|
EDIFACT ドキュメント | プロダクション内での EDIFACT ドキュメントのルーティング |
任意 | パススルー・サービスとパススルー・オペレーションのウォークスルー |
TCP アダプタを使用するビジネス・ホスト・クラス
InterSystems IRIS には、TCP アダプタを使用するビジネス・ホスト・クラスがあります。下の表は、サポートされているコンテンツ・タイプをまとめたもので、情報の参照先が含まれています。
ファイルの内容 | 参照先 |
---|---|
X12 ドキュメント | プロダクション内での X12 ドキュメントのルーティング |
任意 | クラス・リファレンスの "EnsLib.TCP.PassthroughServiceOpens in a new tab" および "EnsLib.TCP.PassthroughOperationOpens in a new tab" |
REST をサポートするビジネス・ホスト・クラス
InterSystems IRIS には、REST をサポートするビジネス・ホスト・クラスがあります。"プロダクションでの REST サービスと REST オペレーションの使用法" を参照してください。
ゲートウェイと外部サーバ
InterSystems IRIS には、以下のゲートウェイと外部サーバがあります。
-
SQL ゲートウェイ。これを使用すると、JDBC および ODBC 経由で InterSystems IRIS から外部データベースにアクセスできます。例えば、外部ソース内のテーブルやビューにリンクすることによって、ローカル・データにアクセスするのと同様に、それらに含まれるデータにアクセスできます。"InterSystems SQL ゲートウェイの使用法" を参照してください。
-
InterSystems 外部サーバ。これを使用すると、外部言語で記述されたオブジェクトを、InterSystems IRIS 内のネイティブ・オブジェクトであるかのようにインスタンス化したり操作したりできます。"InterSystems 外部サーバの使用法" を参照してください。ほとんどの場合、プロダクションから外部言語とやり取りする場合は、外部サーバで提供されている $system.external インタフェースを使用するよりも、PEX フレームワークを使用することをお勧めします。