インストール・ディレクトリ
インストール・ディレクトリは、InterSystems IRIS インスタンスをインストールするディレクトリです。通常、このディレクトリはインストール前に空にしておく必要があります。このドキュメントでは、このディレクトリを install-dir と呼びます。InterSystems IRIS のインストール後にインストール・ディレクトリを変更することはできません。
install-dir として指定できるディレクトリには、いくつかの制限があります。ディレクトリは、シンボリック・リンクを含まない、完全に解決された物理パスである必要があります。ディレクトリ名には、US ASCII 文字セットの文字のみを使用でき、キャレット (^) は使用できません。また、InterSystems IRIS を以下のディレクトリにインストールすることはできません。
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UNC (ローカルでない) パスのディレクトリ。
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ドライブのルート・レベル (C:\ など) にあるディレクトリ。
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\Program Files ディレクトリ下の任意の場所にあるディレクトリ。
インストール時に指定しない場合、install-dir には既定値が使用されます。以下の表に示すように、この既定値は、プラットフォーム、インストール・タイプ、およびユーザの選択によって異なります。
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プラットフォーム |
インストール・タイプ |
既定のディレクトリ |
|---|---|---|
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Windows |
手動 | インストール・ユーザが他に指定しない限り、C:\InterSystems\Iris (複数インスタンスが存在する場合は、IrisN)。 |
| 自動 | INSTALLDIR プロパティで他に指定されない限り、C:\InterSystems\Iris (複数インスタンスが存在する場合は、IrisN)。 | |
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UNIX®、Linux、macOS |
手動 | 既定値なし。インストール・ユーザが指定する必要があります。
/home ディレクトリ、そのサブディレクトリ、または /usr/local/etc/irissys ディレクトリは選択しないでください。 |
| 自動 | 既定値なし。ISC_PACKAGE_INSTALLDIR パラメータが必要です。 |
インストール・ファイルの再利用
通常、InterSystems IRIS は空のディレクトリにインストールする必要があります。空でないディレクトリ (以前にアンインストールした別のインスタンスのディレクトリなど) を指定した場合、InterSystems IRIS の新しいインストールでは、iris.cpf やライセンス・ファイルなどの関連ファイルが自動的に再利用されます。これは、フェイルオーバー・クラスタの構成など、特定のユース・ケースでは便利ですが、これらのファイルが無効の場合や新しいインストールに適合しない場合は問題が生じることがあります。例えば、ライセンスの有効期限が切れているとインストールは失敗し、iris.cpf に無効な構成パラメータがあるとインスタンスは起動しません。