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.NET の構成と要件

ここでは、.NET および .NET Framework のサポート対象バージョンをリストし、インターシステムズの .NET クライアント・アセンブリの使用に関する情報を提供します。

サポート対象の .NET バージョン

インターシステムズでは、Windows、Linux、および macOS で .NET がサポートされます。Windows では、いくつかのバージョンの .NET Framework がサポートされています。InterSystems IRIS をインストールすると、.NET 用のすべてのインターシステムズ・アセンブリが .NET GAC (グローバル・アセンブリ・キャッシュ) にインストールされます。

サポート対象の .NET および .NET Framework のバージョンごとに、個別のクライアント・アセンブリ (InterSystems.Data.IRISClient.dll) のバージョンがあります。これに該当するファイルは、以下に示す <iris-install-dir>\dev\dotnet のサブディレクトリにあります。

  • .NET Framework 3.5 : \dev\dotnet\bin\v3.5

  • .NET Framework 4.6.2 : \dev\dotnet\bin\v4.6.2

  • .NET 5.0 : \dev\dotnet\bin\net5.0

  • .NET 6.0 : \dev\dotnet\bin\net6.0

現在の既定のバージョンは .NET 6.0 です。

Note:

InterSystems IRIS のインストール手順では、いかなるバージョンの .NET も .NET Framework もインストールやアップグレードは行われません。これらのアセンブリを使用するには、ご使用のクライアント・システムに、サポート対象バージョンの .NET または .NET Framework がインストールされている必要があります。

ご使用のシステムの <iris-install-dir> の場所は、"インストール・ガイド" の “インストール・ディレクトリ” を参照してください。

一部のアプリケーションでは、.NET Framework アセンブリを使用して管理されていないコード・ライブラリがロードされることがあります。サポートされる各バージョンに対して 32 ビットと 64 ビットの両方のアセンブリが提供されています。これにより、32 ビット・ライブラリをロードできる 64 ビット Windows 向けゲートウェイ・アプリケーションを作成することが可能になります。

システムの既定以外のバージョンを使用する場合、必要な言語プラットフォームへのパスを設定するための追加の構成が必要になります。

サポートされていないクライアント・アセンブリ

InterSystems IRIS では、Microsoft でサポートされなくなったいくつかのバージョンの .NET のサポートを終了しています (.NET Framework 2.0、4.0、4.5、および .NET Core 1.0 と 2.1)。dll の場所へのパスを使用する以前のプロジェクトでは、新しいバージョンに対応するようパスを更新する必要があります。例えば、以前のパスが以下の場合 :

\<IRIS install location>\dev\dotnet\bin\v4.5\InterSystems.Data.IRISClient.dll

その場所は、新しいインストールの下には存在しなくなっているので、以下のように変更する必要があります。

\<IRIS install location>\dev\dotnet\bin\v4.6.2\InterSystems.Data.IRISClient.dll

バージョン間の互換性については、新しい 4.6.2 バージョンには下位互換性があり、いずれかの .NET Framework 4.x がインストールされているシステムであれば、アプリケーションは動作します。

ただし、.NET Framework には上位互換性がないため、アプリケーションで特に .NET Framework 4.5 をターゲットとしている場合、.NET Framework 4.6.2 クライアント・ライブラリを依存関係として使用することはできません。この場合の選択肢は以下のようになります。

  • アプリケーションのターゲット・フレームワークを 4.6.2 以上に変更する。.NET Framework 4.5 は 2016 年以降、Microsoft によるサポートが終了しているため、この変更によって、確実にサポートされている言語バージョンを使用することにもなります。

  • .NET Framework 3.5 バージョンのライブラリを使用する。バージョン 4.0 で導入されている一部の機能にアクセスできなくなる可能性があります。

  • 4.5 をターゲットとする古いバージョンのクライアント・ライブラリを使い続ける。古いバージョンには、最新のバグ修正や機能が追加されることはありませんが、アプリケーションの依存関係を変更する必要はありません。InterSystems IRIS サーバが今後のバージョンにアップグレードされると、最終的には古いクライアントとの互換性がなくなるため、これは、一時的な解決策です。

IRISClient アセンブリの構成

サポートが、全面的に .NET マネージド・コードを使用して IRISClient アセンブリに実装されるため、.NET 環境への導入が容易になります。IRISClient はスレッドセーフであるため、マルチスレッドの .NET アプリケーションで使用できます。ここでは、IRISClient アセンブリのインストールと Visual Studio の構成に関する要件と手順を示します。

要件

.NET クライアント・アプリケーションを実行するコンピュータには InterSystems IRIS は不要です。ただし、クライアントでは、インターシステムズ・サーバへの TCP/IP 接続が可能であること、およびサポート対象バージョンの .NET または .NET Framework を実行していることが必要です。

IRISClient アセンブリのセットアップ

IRISClient アセンブリ (InterSystems.Data.IRISClient.dll) は、InterSystems IRIS の他のコンポーネントと共にインストールされます。特別な準備は必要ありません。

  • Windows では、InterSystems IRIS をインストールするときに Setup Type: Development オプションを選択します。

  • InterSystems IRIS をセキュリティ・オプション 2 でインストールした場合、管理ポータルを開いて、System Administration > Security > Services に移動し、%Service_CallIn を選択して、[サービス有効] ボックスにチェックが付いていることを確認します。InterSystems IRIS をセキュリティ・オプション 1 (最小) でインストールした場合、これには既にチェックが付いているはずです。

.NET プロジェクトで IRISClient アセンブリを使用するには、このアセンブリへの参照を追加して、対応する Using 文をコードに追加する必要があります (次のセクションを参照)。

サポート対象の .NET および .NET Framework のバージョンごとに、個別の InterSystems.Data.IRISClient.dll のバージョンがあります。詳細は、“サポート対象の .NET バージョン” を参照してください。

Note:
クラウド・サービス・インストールの設定

InterSystems IRIS をローカル・インストールで実行していない場合、クライアントを手動でダウンロードしてインストールすることが必要な場合があります。このオプションの詳細は、"Connecting Your Application to InterSystems IRISOpens in a new tab" を参照してください。

Visual Studio の構成

ここでは、IRISClient アセンブリを使用して Visual Studio プロジェクトを設定する方法を説明します。

プロジェクトに IRISClient アセンブリ参照を追加するには、以下の手順を実行します。

  1. Visual Studio のメイン・メニューで、[プロジェクト]→[参照の追加] を選択します。

  2. [参照の追加] ウィンドウで [参照] をクリックします。

  3. プロジェクトで使用している .NET のバージョンのアセンブリを含む <iris-install-dir>\dev\dotnet\bin のサブディレクトリ (前のセクションにリストされています) を探して、InterSystems.Data.IRISClient.dll を選択してから [OK] をクリックします。

  4. Visual Studio のソリューション・エクスプローラでは、[参照] の下に InterSystems.Data.IRISClient アセンブリが表示されます。

アプリケーションへの using 文およびネームスペースの追加

InterSystems.Data.IRISClient.dll アセンブリの using 文をアプリケーションのネームスペースの先頭に追加します。using 文とそれに続くネームスペースの両方が必要です。

  using InterSystems.Data.IRISClient;
  namespace YourNameSpace {
    ...
  }

Entity Framework Provider の設定

InterSystems Entity Framework Provider を構成するには、このセクションの手順を実行します。

システム要件

InterSystems IRIS で Entity Framework Provider を使用するには、以下のソフトウェアが必要になります。

  • Visual Studio 2013 以降 (最初のサポート対象リリースは、Update 5 が適用された VS 2013 Professional/Ultimate)。

  • サポート対象バージョンの .NET Framework (.NET Core 以降の .NET バージョンはサポートされていません)。

  • InterSystems IRIS Entity Framework Provider のディストリビューション (次のセクションで説明します)。

IrisEF ディレクトリの作成

InterSystems IRIS Entity Framework Provider のディストリビューション・ファイルは、install-dir\dev\dotnet\bin\v4.0.30309 にある IrisEF.zip です。

  1. install-dir\dev\dotnet\bin\v4.0.30309\IrisEF という名前の新しいディレクトリを作成します。

  2. IrisEF.zip のコンテンツを新しいディレクトリに抽出します。

この .zip ファイルには、設定手順で使用する以下のファイルが含まれています。

  • setup.cmd — DLL InterSystems.Data.IRISClient.dll および InterSystems.Data.IRISVSTools.dll をインストールします。

  • Nuget\InterSystems.Data.Entity6.4.5.0.0.nupkg — Entity Framework Provider をインストールします。

  • CreateNorthwindEFDB.sql — サンプル・データベースの作成に使用されます (“サンプル・データベースの設定” を参照)。

Visual Studio の構成と EF プロバイダのインストール

Important:

VS 2013 または 2015 を実行している場合は、以下の手順 2 と 3 を逆にし、まず setup.cmd を実行してから、devenv /setup を実行します。

  1. 新しい IrisEF ディレクトリに移動します。次の手順では、IrisEF を現在のディレクトリと想定しています。

  2. Visual Studio 開発環境を設定します。

    • Windows で、すべてのプログラム > Visual Studio 201x > Visual Studio Tools を選択します。

    • 表示された Windows エクスプローラ・フォルダで Developer Command Prompt for VS201x > 管理者として実行 を右クリックして、以下を入力します。

      devenv /setup
      

    このコマンドは、お使いのバージョンの Visual Studio へのパスを指定するレジストリ・キーから環境設定を再生成します。

  3. コマンド・プロンプトで、setup.cmd を実行します。これにより、InterSystems Entity Framework Provider ファイル、InterSystems.Data.IRISClient.dllInterSystems.Data.IRISVSTools.dll がインストールされます。

Visual Studio へのファイルのコピー

IrisEF サブディレクトリ IrisEF\Templates から Visual Studio に以下のファイルをコピーします。

  • SSDLToIrisSQL.tt

  • GenerateIrisSQL.Utility.ttinclude

<iris-install-dir>\dev\dotnet\bin\v4.0.30319\IrisEF\Templates から

<VisualStudio-install-dir>\Common7\IDE\Extensions\Microsoft\Entity Framework Tools\DBGen にコピーします。

サーバへの Visual Studio の接続

インターシステムズ・データベース・インスタンスに Visual Studio を接続するには、以下の手順を実行します。

  1. Visual Studio を開いて、表示 > サーバー エクスプローラー を選択します。

  2. [データ接続] を右クリックして、[接続の追加] を選択します。[接続の追加] ダイアログで、以下の手順を実行します。

    1. [データ・ソース][InterSystems IRIS Data Source (.Net Framework Data Provider for InterSystems IRIS)] を選択します。

    2. [サーバー] を選択します。

    3. [ユーザー名] および [パスワード] を入力します。[接続] をクリックします。

    4. リストからネームスペースを選択します。[OK] をクリックします。

NuGet ローカル・リポジトリの構成

パッケージ・マネージャを構成し、ローカルの NuGet リポジトリを見つけ出すには、以下の手順を実行します。

  1. まだディレクトリを NuGet リポジトリとして作成していない場合は、これを作成します。任意の名前と場所を使用できます。例えば、Visual Studio の既定のプロジェクト・ディレクトリにディレクトリ NuGet Repository を作成できます (<yourdoclibraryVS201x>\Projects)。

  2. IrisEF サブディレクトリ IrisEF\Nuget\ から InterSystems.Data.Entity6.4.5.0.0.nupkg ファイルを NuGet リポジトリ・ディレクトリにコピーします。[OK] をクリックします。

  3. Visual Studio で、プロジェクト > NuGet パッケージの管理 > 設定 > パッケージ マネージャー > パッケージ ソース を選択します。

  4. プラス記号 (+) をクリックします。InterSystems.Data.Entity6.4.5.0.0.nupkg を含むパスを入力します。[OK] をクリックします。

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