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スキーマ定義

この章では、InterSystems IRIS® で仮想ドキュメントを検証する (および “仮想プロパティ・パス” の章で説明されているように仮想ドキュメント内のデータにアクセスする) ために使用されるスキーマ定義について説明します。

スキーマ定義の概要

仮想ドキュメントはオブジェクト (対応するクラス定義を含む) として表現されないため、InterSystems IRIS には仮想ドキュメントを解釈したり、検証したりするための追加のツールが必要です。これらのツールではスキーマ定義から始まります。

InterSystems IRIS スキーマ定義は、特定の EDI 標準または XML スキーマを表現する一連の記述です。スキーマ定義は InterSystems IRIS の概念です。データベース・スキーマや XML スキーマなどの他の概念と混同しないようにしてください。ただし、スキーマ定義は対応する EDI または XML スキーマに基づいています

スキーマ定義は、特定の相互運用対応ネームスペースに固有であり、そのネームスペースの InterSystems IRIS データベースに保存されます。

スキーマ・カテゴリ

各スキーマ定義によって、InterSystems IRIS は EDI 標準 (または XML スキーマ) の全体像を把握できます。例えば、X12 にはスキーマ定義が 1 つあります。実際には、1 つのスキーマ定義に、対象となる標準の 1 つのサブセットしか含めることができない場合があります。これは、対応する EDI スキーマがどのように InterSystems IRIS にインポートされたかによって異なります。

スキーマ定義では、スキーマ・カテゴリが分類規則です。各スキーマ定義は、1 つまたは複数のスキーマ・カテゴリを含みます。

ドキュメント構造

スキーマ定義では、各スキーマ・カテゴリに 1 つ以上のドキュメント構造が含まれています。ドキュメント構造ごとに 1 つずつのドキュメント・タイプが記述されます。

EDI 標準に応じて、スキーマ定義をスキーマ・カテゴリとドキュメント構造に整理するためのさまざまなアプローチが使用されます。例えば、X12 の場合は、スキーマ定義がもっとフラットな構造をしており、通常はスキーマ・カテゴリごとにドキュメント構造が 1 つずつしか含まれていません。

ドキュメント・タイプ (DocType)

仮想ドキュメントごとに 1 つずつのドキュメント・タイプ (通常は単に DocType (この情報が保存されるプロパティの名前) と表現される) が設定されます。これは、スキーマ定義の特定の部分に対応します。この部分で、仮想ドキュメントの期待される構造と含まれる値が記述されます。DocType を使用すれば、InterSystems IRIS でその仮想ドキュメントを検証したり、解釈したりできます。

仮想ドキュメントの DocType は、スキーマ・カテゴリとドキュメント構造の組み合わせで識別されます。具体的に、DocType プロパティの構文は次のようになります。

category:structure

説明 :

  • category はスキーマ・カテゴリの名前です。

  • structure は、参照される category 内のドキュメント構造の名前です。この断片は、スキーマ・カテゴリにドキュメント構造が 1 つしか含まれていない場合でも必須です。

ツール

管理ポータルには、[スキーマ構造] ページがあります。このページでは、EDI または XML スキーマをインポート (スキーマ定義を作成するため) したり、スキーマをエクスポートしたり、スキーマ定義を参照したりできます。後述する “ポータル・ツール” を参照してください。

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