Skip to main content

This documentation is for an older version of this product. See the latest version of this content.Opens in a new tab

DICOM 用語集

抽象構文

DICOM アプリケーションが相互に提供できるサービスを記述したもの。通信元の AE でサポートされている SOP をエンコードします。

通常、メッセージで交換する情報を定義するために使用される仕様である SOP クラスに相当します。データ・オブジェクトの特定のインスタンスではなく、同じプロパティを持つ同様のデータ・オブジェクトのクラスを表します。例えば、MR 画像保存、CT 画像保存、MWL などです。

アプリケーション・エンティティ (AE)

DICOM デバイスや DICOM プログラムを一意に識別するもの。通常は、数字と大文字のみで示されます。

DICOM のネットワーク・インタフェース・ソフトウェアやメディア・インタフェース・ソフトウェアなど、DICOM 情報交換のエンド・ポイント、つまり、DICOM 情報オブジェクトやメッセージを送受信するソフトウェアです。1 つのデバイスが複数のアプリケーション・エンティティを持つこともあります。

アプリケーション・エンティティ・タイトル (AET)

アプリケーション・エンティティの外部公開名。DICOM アプリケーションをネットワーク上の他の DICOM アプリケーションと識別するために使用されます。

関連付け

アプリケーション・エンティティ間で確立されるネットワーク通信チャンネル。SCU と SCP のピア間における DICOM ネットワーク・データ交換です。各ネットワーク転送は、関連付けの確立 (DICOM ハンドシェイク) から始まります。

DICOM 関連付けルールでは、通信する 2 つの DICOM アプリケーション (AE) が対応し、明確に定義された形式と順序でデータを転送するように、DICOM ネットワーク接続の下位レベル・プロトコルが定義されます。

呼び出された AET (呼び出し先の AE タイトル)

A-ASSOCIATE サービスの対象となる受け入れ側を含むアプリケーション・エンティティを指定するパラメータ。これは、宛先 DICOM アプリケーション名に基づきます。呼び出し先の AE タイトルは、関連付けを介して交換される DICOM メッセージに含まれる受信者アドレスと同じ場合もあれば、異なる場合もあります。呼び出し先の AE タイトルが DICOM アプリケーション名 (またはそのうちの 1 つ) であるかどうかを A-ASSOCIATE-RQ 受信 UL ユーザが確認する点に注意してください。

呼び出している AET (呼び出し元の AE タイトル)

A-ASSOCIATE サービスの要求側を含むアプリケーション・エンティティ (AE) を指定するパラメータ。これは、ソース DICOM アプリケーション名に基づきます。DICOM アプリケーション名と AE タイトルの間の関係は、Annex C で規定されています。呼び出し元の AE タイトルは、関連付けを介して交換される DICOM メッセージに含まれる開始側アドレスと同じ場合もあれば、異なる場合もあります。呼び出し元の AE タイトルが既知のリモート DICOM アプリケーション名の 1 つであるかどうかを A-ASSOCIATE-RQ 受信 UL ユーザが確認する点に注意してください。

データ・ディクショナリ要素

データ・ディクショナリ内の 1 つのエントリによって定義される情報単位。少なくとも 3 つのフィールド (データ要素タグ、値の長さ、値フィールド) で構成される、エンコードされた情報オブジェクト定義 (IOD) 属性です。一部の特定の転送構文については、データ要素にそのデータ要素の値表現が明示的に指定された VR フィールドも含まれます。

モダリティ

DICOM 規格を使用して通信するデバイス。

画像保存通信システム (PACS)

さまざまな画像ソースからデジタル画像および関連する患者情報を取得、送信、保存、検索、および表示し、ネットワークを介して情報を通信するシステム。

プレゼンテーション・コンテキスト

アプリケーション・エンティティ間のネゴシエーションに従って、関連付けを介して使用される一連の DICOM ネットワーク・サービス。抽象構文転送構文が含まれます。

各ネットワーク転送は、関連付けの確立 (DICOM ハンドシェイク) から始まります。その際、接続を試みる 2 つのアプリケーションが互いの情報を交換します。この情報をプレゼンテーション・コンテキストと呼びます。2 つのアプリケーションのコンテキストが適合できると、相互に接続して SCU-SCP 処理を開始できます。

放射線科情報システム (RIS)

放射線科で患者の放射線データおよび画像を保存、操作、および配信するために使用されるシステム。このシステムには通常、患者の追跡とスケジューリング、結果報告、および画像追跡の各機能が含まれます。

サービス・クラス・プロバイダ (SCP)

DICOM ネットワーク・サービスを提供するアプリケーション・エンティティの役割。通常は、別のアプリケーション・エンティティ (サービス・クラス・ユーザ) から要求されたオペレーションを実行するサーバです。例えば、画像保存通信システム (画像保存 SCP および画像問い合わせ/取得 SCP)、放射線科情報システム (モダリティ・ワークリスト SCP) などです。

サービス・クラス・ユーザ (SCU)

DICOM ネットワーク・サービスを使用するアプリケーション・エンティティの役割。通常はクライアントです。例えば、画像モダリティ (画像保存 SCU およびモダリティ・ワークリスト SCU)、画像ワークステーション (画像問い合わせ/取得 SCU) などです。

サービス・オブジェクト・ペア (SOP)

対応する DICOM のデータとコマンドの組み合わせ。

サービスとオブジェクトです。IOD によって DICOM データが定義され、DIMSE サービスによって DICOM コマンドが定義されます。

サービス・オブジェクト・ペア (SOP) クラス

特定のデータ (オブジェクト) タイプのネットワークまたはメディア転送 (サービス) の仕様。DICOM 相互運用仕様の基本単位です。例えば、確認、CT 画像保存、印刷ジョブなどがあります。

サービス・オブジェクト・ペア (SOP) インスタンス

情報オブジェクト。SOP クラスで交換された情報の特定のオカレンスです。例えば、特定の X 線画像などです。

転送構文 (標準およびプライベート)

DICOM の情報オブジェクトやメッセージの交換に使用されるエンコーディング。これにより、アプリケーション・エンティティは、それぞれがサポート可能なエンコーディング手法 (データ要素構造、バイト順、圧縮など) を明確にネゴシエートすることができ、それによって相互に通信できるようになります。

標準値のテーブルは、"DICOM 転送構文" を参照してください。製造業者が、自社のデバイス間で使用するプライベートな転送構文値を定義することもあります。

一意の識別子 (UID)

さまざまな項目を識別する、グローバルに一意なドット区切り 10 進表記の文字列。オブジェクト・インスタンスを識別します。

DICOM ネットワーキングは、UID を使用してさまざまなトランザクション・タイプをエンコードします。例えば、SOP クラスや転送構文の値などです。

値多重性 (VM)

データ要素の値フィールドでエンコード可能な値の数を示します。

値表現 (VR)

テキスト、整数、人名、コードなど、個々の DICOM データ要素の形式タイプ。DICOM 情報オブジェクトは、各データ要素のタイプの明示的な識別を含めて (明示的 VR) 送信することも、明示的な識別を含めずに (暗黙的 VR) 送信することもできます。暗黙的 VR では、受信側アプリケーションは、DICOM データ・ディクショナリを使用して各データ要素の形式を検索する必要があります。

FeedbackOpens in a new tab