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InterSystems IRIS for Health 2019.1 の新機能

このページでは、InterSystems IRIS for Health™ の 2019.1 リリースについて説明します。

このリリースには、以下の領域の新機能と機能強化が含まれます。

InterSystems IRIS for Health の拡張メンテナンス・リリースと継続配布リリース

InterSystems IRIS for Health 2019.2 が継続配布リリースであるのに対し、InterSystems IRIS for Health 2019.1 は InterSystems IRIS for Health の拡張メンテナンス配布リリースです。現在、InterSystems IRIS for Health のリリースには以下の 2 つのストリームがあります。

  • 継続配布リリース — これらのリリースでは新機能へのアクセスを提供します。クラウドまたはローカルの Docker コンテナでアプリケーションを開発および導入する場合に適しています。

  • 拡張メンテナンス・リリース — これらのリリースは、継続配布リリースほど頻繁ではありませんが、安定性が向上したメンテナンス・リリースを提供します。新機能に早期にアクセスできることよりも、メンテナンス・リリースで修正を簡単に入手できることの方が重要な大規模エンタープライズ・アプリケーションに最適です。

継続配布リリースはコンテナ形式で、Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、Docker Hub、およびインターシステムズ WRC のダウンロード・サイトから提供されます。継続配布リリースは、これらのいずれかのクラウド・プラットフォームで、または Docker コンテナを使用してローカル・システムで実行できます。インターシステムズでは、継続配布リリースのメンテナンス・リリースは提供していませんが、代わりに後続の継続配布リリースで問題を修正しています。

初期の主要な拡張メンテナンス・リリースは、UNIX、Windows、クラウド・プラットフォーム、Docker コンテナなど、すべての InterSystems IRIS サポート対象プラットフォームで提供されます。その後のメンテナンス・リリースは、InterSystems IRIS サポート対象プラットフォームのすべてのサーバおよびクラウド・プラットフォームで提供されますが、Docker コンテナでは提供されません。Docker コンテナを使用している場合は、継続配布リリースにアップグレードできます。

アプリケーションが非コンテナ・プラットフォームで実行されている場合、そのアプリケーションには拡張メンテナンス・リリースしか使用できませんが、以下の場合は、継続配布リリースの使用を検討できます。

  • 新機能を評価し、カスタム・コードをテストする場合。次のメジャー・リリースにアップグレードする際に、アップグレード・コストを削減できます。

  • クラウドまたはローカル・コンテナに導入できる新規プロジェクトに使用する場合。

インターシステムズでは、完全にサポートされるリリースを提供する以外にも、新機能をいち早く確認したい開発者向けにプレビュー・ソフトウェアへのアクセスも提供しています。

医療用途の相互運用性

このリリースでは、医療用途の相互運用性に対する以下の機能強化が行われました。

  • FHIR STU3 の更新 — FHIR STU3 に、SDA から FHIR STU3 および FHIR STU3 から SDA への変換を実行する DTL クラスをカスタマイズする標準メカニズムが追加されました。FHIR STU3 の変換を処理する組み込みのビジネス・プロセスも利用できます。詳細は、"InterSystems IRIS for Health における FHIR のサポート" を参照してください。

  • HL7 スキーマ・エディタの機能強化 — HL7 スキーマ・エディタでは、ユーザフレンドリなグラフィカル・ユーザ・インタフェースを提供するようになり、ユーザはコンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップするだけで HL7 スキーマを編集することができます。詳細は、"プロダクション内での HL7 バージョン 2 メッセージのルーティング" の "新しいメッセージ・タイプと構造タイプの定義" を参照してください。

  • HL7 スキーマのソース・コントロール — 管理ポータルをサードパーティのソース・コントロール・システムと統合して、HL7 スキーマをバージョン管理下に置くことができます。詳細は、"プロダクション内での HL7 バージョン 2 メッセージのルーティング" の "HL7 スキーマと HL7 メッセージの概要" を参照してください。

システムの相互運用性の機能強化

このリリースには、プロダクションの構成とトラブルシューティングを迅速化する相互運用性に関する新機能が追加されています。これには、以下が含まれます。

  • インタフェース・マップ — ユーザは、プロダクション内でメッセージが取り得るすべてのルートを検索および表示できます。詳細は、"プロダクションの監視" の "インタフェース・マップの表示" を参照してください。

  • インタフェース参照の検索 — ユーザはプロダクション・コンポーネントが他のプロダクション・コンポーネントによって参照されている場所を検索できます。詳細は、"プロダクションの監視" の "インタフェース参照の検索" を参照してください。

  • データ変換テストの機能強化 — データ変換のテストで [変換のテスト] ダイアログへの未加工テキストの入力を可能にすることにより、データ変換エディタでレコード・マップのユニット・テストを実行できるようになりました。また、aux、コンテキスト、およびプロセス・システム・オブジェクトがインスタンス化された状態でデータ変換が呼び出された場合と同様に、これらのオブジェクトの値を入力できるようになりました。詳細は、"DTL 変換の開発" の "変換テスト・ページの使用法" を参照してください。

  • DTL エディタの機能強化 — データ変換エディタの使いやすさが switch/case アクションの追加、アクションのグループ化機能、グループの折りたたみ/展開機能、およびデータ変換へのコメントの追加機能により向上しています。詳細は、"DTL 変換の開発" の "Switch アクションの追加"、"アクションのグループの操作"、および "Comment アクションの追加" を参照してください。

  • ルーティング・ルールのユニット・テスト — この機能強化により、ユニット・テスト機能がルール・エディタに導入されました。これにより、ユーザはビジネス・ルールを通じてメッセージを提供し、プロダクション全体を通じてメッセージを実行することなく、ルールの実行結果を表示できます。詳細は、"ビジネス・ルールの開発" の "ルーティング・ルールのテスト" を参照してください。

  • 複数のメッセージのローカル・コンピュータへのダウンロード — ユーザはメッセージ・ビューワでメッセージを複数選択し、それらをローカル・コンピュータにダウンロードできます。詳細は、"プロダクションの監視" の "メッセージのエクスポート" を参照してください。

  • イベント・ログのローカル・コンピュータへのダウンロード — ユーザは、イベント・ログをローカル・コンピュータにダウンロードできます。以前は、イベント・ログはサーバにしかダウンロードできませんでした。詳細は、"プロダクションの監視" の "イベント・ログ・ページの概要" を参照してください。

  • ルール・エディタの機能強化 — コメントをビジネス・ルールに追加する機能や、所定のデータ変換 (DTL) がビジネス・ルールで使用されている場合にルール・エディタから直接 DTL を表示および編集する機能により、ルール・エディタの使いやすさが向上しています。ルール・エディタから DTL を開く方法の詳細は、"ビジネス・ルールの開発" の "send アクションの変換とターゲットの選択" を参照してください。

  • [キュー待機警告] の変更 — [キュー待機警告] の設定では、アラートがトリガされるまでにメッセージがビジネス・ホストのキュー内に留まることができる、またはアクティブなメッセージであることができる時間を指定できるようになりました。以前は、この設定はキュー内のメッセージのみに適用され、アクティブなメッセージには適用されませんでした。詳細は、"プロダクションの構成" の "キュー待機警告" の設定を参照してください。

  • システムのデフォルト設定へのアクセスの制限 — 管理者は、ユーザがシステムのデフォルト設定を作成、編集、または削除できるようにするかどうかを制御できます。詳細は、"プロダクションの管理" の "システムのデフォルト設定のセキュリティ" を参照してください。

  • プロダクションのローカル・コンピュータへのエクスポート — ユーザはプロダクションをローカル・コンピュータにエクスポートできます。以前は、プロダクションはサーバにしかエクスポートできませんでした。詳細は、"プロダクションの構成" の "プロダクションのエクスポート" を参照してください。

  • ローカル・コンピュータからのプロダクションの導入 — ユーザはローカル・コンピュータからプロダクションを導入できます。以前は、プロダクションはサーバからしか導入できませんでした。詳細は、"プロダクションの開発" の "ターゲット・システムでのプロダクションの配置" を参照してください。

  • [プロダクション構成] ページからのナビゲーションの強化 — 関連項目を別のウィンドウですばやく開くために、[プロダクション構成] ウィンドウのタブにリンクが追加されました。[キュー] タブで、メッセージ ID をクリックすると、メッセージのビジュアル・トレースを表示するウィンドウが開きます。[メッセージ] タブで、セッション ID をクリックすると、メッセージのビジュアル・トレースを表示するウィンドウが開きます。[ジョブ] タブで、メッセージ ID をクリックすると、メッセージのビジュアル・トレースを表示するウィンドウが開きます。また、ジョブ ID をクリックすると、ジョブのプロセス詳細を表示するウィンドウが開きます。

  • ビジネス・ホスト・ウィザードの機能強化 — ユーザの生産性を強化するために、ビジネス・ホストの作成に使用されるウィザードにオプションが追加されました。ユーザは、ビジネス・ホスト・ウィザードを使用して、フィールドが空白のときに、システム既定値を自動的に割り当てることができます。また、自動生成されたルーティング・ルールにパッケージ接頭語を定義できます。ビジネス・ホスト・ウィザードの新たなオプションの詳細は、"プロダクションの構成" の "ウィザード・オプション" を参照してください。

InterSystems Cloud Manager の機能強化

InterSystems Cloud Manager (ICM) を使用して、クラウド・インフラストラクチャのプロビジョニングと、インフラストラクチャへのサービスの導入を簡単に直観的な方法で行うことができます。このリリースでは、ICM に対する以下の機能強化が行われました。

  • アベイラビリティ・ゾーンのサポート — この機能強化により、この機能を提供するクラウド・プロバイダを使用して、指定されたリージョン内の複数のゾーンにまたがることができます。詳細は、"InterSystems Cloud Manager ガイド" の "複数ゾーンにわたる導入" を参照してください。

  • 非同期ミラーのサポート — この機能強化により、非同期ミラー・メンバを構成できます。詳細は、"InterSystems Cloud Manager ガイド" の "ミラーリングされた構成の要件" を参照してください。

  • コンテナレスのサポート — この機能強化により、ICM を使用してインストール・キットからコンテナ化されていない InterSystems IRIS for Health インスタンスを導入できます。詳細は、"InterSystems Cloud Manager ガイド" の "コンテナレスの導入" を参照してください。

  • サービス検出 — サービス検出モードにより、ネットワーク接続された任意の場所にいる複数のユーザに、単一の ICM 導入環境への管理アクセス権が付与されます。詳細は、"InterSystems Cloud Manager ガイド" の "ICM 導入環境の共有" を参照してください。

クライアント言語の機能強化

このリリースでは、クライアント言語を使用して InterSystems IRIS for Health にアクセスするために、次の機能強化とパフォーマンス改善が行われました。

  • IRIS Native API for .NET — .NET アプリケーションから基盤となるグローバル・ストレージへの低レベルのアクセスを提供します。詳細は、"機能紹介 : InterSystems IRIS Native API for .NET" を参照してください。

  • Python 用リレーショナル・アクセス。

  • 動的 Java ゲートウェイ。

  • Java ゲートウェイ用の共有メモリのサポート — 共有メモリ接続のサポートが Java ゲートウェイに拡張されました。詳細は、"InterSystems JDBC ドライバでの Java の使用法" の "共有メモリ接続" を参照してください。

  • Hibernate — このリリースは、Hibernate 5.2 または 5.3 と互換性があります。詳細は、"Java サードパーティ API 用 InterSystems 実装リファレンス" の "Hibernate のサポート" を参照してください。

  • Java のバルク・ローダ — バルク・ローダは、データ・ソース間での大量のデータ転送に使用できる新しいユーティリティです。詳細は、"InterSystems JDBC ドライバでの Java の使用法" の "簡易データ転送ユーティリティの使用" を参照してください。

シャード・クラスタのスケーラビリティと操作の改善

InterSystems IRIS for Health™ シャード・クラスタは、データの格納とキャッシュの両方を複数のサーバ間で分割して、クエリおよびデータ取り込みに応じた柔軟で安価なパフォーマンス拡張を実現しながら、きわめて効率的にリソースを使用することにより、インフラストラクチャの価値を最大化します。このリリースでは、シャード・クラスタのスケーラビリティと操作に対する以下の改善が行われました。

  • スケーラビリティの機能強化 — SQL 向けの広範なスケーラビリティ・シナリオ・セットがサポートされています。使用されているデータベース・スキーマやシャード・キーに関係なく、いつでもシャード・クラスタにデータ・ノードを追加できるようになりました。さらに、ノードを追加した後、利用可能なノード間でデータを再分散して、データが均等に分散されるようにし、クラスタ全体のパフォーマンスを向上させることができます。詳細は、"スケーラビリティ・ガイド" の "データ・ノードの追加とデータの再分散" を参照してください。

  • 管理ポータルの機能強化 — シャード・クラスタのレイアウトをレビューおよび構成するための新しいページ。

  • バックアップ用の API — シャード・クラスタのデータのバックアップ作成を調整する新しい API。詳細は、"スケーラビリティ・ガイド" の "シャード・クラスタの調整されたバックアップとリストア" を参照してください。

  • バルク・ローダのサポート — 新しいバルク・ローダ・クライアント・ユーティリティは、シャード・クラスタへの大規模データセットの取り込みを最適化します。詳細は、"InterSystems JDBC ドライバでの Java の使用法" の "簡易データ転送ユーティリティの使用" を参照してください。

SQL の機能強化

このリリースでは、SQL の使いやすさとパフォーマンスに対して、次のような大幅な機能強化が行われました。

  • 自動並列クエリ — このリリースでは、必要に応じて並列クエリを自動的に使用することで効率を向上させ、多くの CPU コアを持つマシンのスループットを大幅に改善しています。詳細は、"InterSystems SQL 最適化ガイド" の "システム全体のクエリの並列処理" を参照してください。

  • SQL の使いやすさの強化 — 新しい TUNE TABLE コマンドが、現在テーブルにあるデータに基づいてテーブルを調整します。これは SQL シェルから利用できます。詳細は、"InterSystems SQL リファレンス" の "TUNE TABLE" を参照してください。

    さらに、このリリースには、現在のネームスペースで定義された、またはこのネームスペースからアクセスできるスキーマ、テーブル、およびビューを参照する機能など、他にもいくつかの SQL シェルの機能強化が含まれます。詳細は、"InterSystems SQL の使用法" の "SQL シェル・インタフェースの使用法" を参照してください。

    ShowPlan 関数と EXPLAIN コマンド — 並列クエリやシャード・クエリなど、複合プランのサブプランが表示されるようになりました。詳細は、"プラン表示" を参照してください。

  • コメント・オプション — このリリースでは SQL コードで指定されるコメント・オプションをサポートしています。これにより、オプティマイザは、そのクエリのシステム全体のコンパイル・オプションをオーバーライドします。詳細は、"InterSystems SQL 最適化ガイド" の "コメント・オプション" を参照してください。

  • 一般的なパフォーマンスの強化 — リリースごとに、インターシステムズは SQL エンジンにさまざまな機能強化を追加しています。それらは、アプリケーションの観点から完全に透過的です。2019.1 では、SQL クエリのパフォーマンスを定義するクエリ・オプティマイザと後続のコード生成が広範囲にわたって改善されました。自動化されたクエリの並列実行と組み合わせることで、InterSystems IRIS for Health SQL ユーザは、クエリ・セットによっては、スループットの大幅な向上を実感できます。

分析の機能強化

このリリースでは、分析に対して以下の機能強化が行われています。

  • Business Intelligence の部分日付タイプ — 部分日付により、年だけまたは年と月だけなど、不完全な日付を指定できます。詳細は、"InterSystems IRIS Business Intelligence のモデルの定義" の "部分日付" を参照してください。

  • キューブの %SQLRESTRICT ディメンジョン — この新しいキューブ・ディメンジョンにより、SQL SELECT 文または WHERE 節を使用して、MDX クエリに実行時制限を設定できます。詳細は、"InterSystems MDX リファレンス" の "%FILTER 節" を参照してください。

  • ピボット・テーブル・ヘッダ — 大きなピボット・テーブルですべての列/行を表示するためにスクロールが必要な場合、スクロールしてもラベルが見えるように、ヘッダ列とヘッダ行は元の場所に残されます。

  • 作業キュー・マネージャがエージェントに取って代わる — パフォーマンスを管理するために、InterSystems IRIS for Health Business Intelligence では作業キュー・マネージャを使用して、作業を複数の並行プロセスに分散します。 作業キュー・マネージャは、InterSystems IRIS for Health の標準コンポーネントです。 作業キュー・マネージャの詳細は、"作業キュー・マネージャの使用" を参照してください。

システム・パフォーマンスと機能

このリリースでは、システム・セキュリティ、パフォーマンス、効率性に対して以下の機能強化が行われています。

  • 特に、大規模な Non-Uniform Memory Access (NUMA) システムでの、スケーラビリティとパフォーマンスの大幅な向上。これには、統計追跡およびグローバル・バッファ管理のスケーラビリティを改善するための変更、添え字レベルのマッピングの使用におけるパフォーマンスの向上、グローバル・ポインタ・ブロックの走査を回避するためのより効果的な最適化が含まれます。 これらの改善を実現するために、アップグレード・チェックリストに記載されているメモリの使用率とシステムの統計に小さな変更が加えられました。

    これらの機能強化によって、グローバル・バッファのメタデータに割り当てられるメモリの量が、Intel システムではバッファあたり 64 バイト、IBM Power System ではバッファあたり 128 バイト増加します。例えば、バッファ・サイズ 8K の場合、グローバル・バッファに割り当てられる共有メモリは Intel システムでは 0.75%、IBM Power System では 1.5% 増加します。また、これらの機能強化により、ユーティリティおよび管理ポータルに表示される統計にも小さな変更が加えられました。

  • Key Management Interoperability Protocol (KMIP) — このリリースでは、InterSystems IRIS for Health™ はエンタープライズ・キー管理サーバのクライアントになって、Key Management Interoperability Protocol (KMIP) を使用してサーバ上でキーを保存および取得することができます。OASIS 標準である KMIP によって、キー管理を一元化できます。KMIP サーバからのキーを使用して、保存データを暗号化できます (データベース暗号化とデータ要素暗号化の両方)。ジャーナル・ファイル暗号化など、キー・ファイルからのキーと同じアクティビティすべてで利用できます。InterSystems IRIS for Health では、KMIP サーバからローカル・ファイルにキーをコピーし、ローカル・バックアップ・コピーを作成することもできます。詳細は、"暗号化ガイド" の "Key Management Interoperability Protocol (KMIP) を使用したキーの管理" を参照してください。

    Note:

    InterSystems IRIS for Health は、macOS プラットフォームでは KMIP をサポートしていません。

  • DataMove — データベース間でのデータの移動、データにアクセスするためのマッピング改訂、古い場所からのデータの削除が可能になります。

  • 大きい JSON 文字列のサポート。

  • 他のインターシステムズ製品の IRIS Studio サポート。

  • HTTP 接続に対する Microsoft 統合 Windows 認証のサポート (SPNEGO) — この新しい機能強化により、%Net.HttpRequest は HTTP 1.1 経由で Windows ベースの認証を使用して、安全なサーバへの接続を確立できます。ユーザは資格情報を入力できます。資格情報が入力されない場合は、現在のログイン・コンテキストを使用して認証が試行されます。クライアントは "Authorization" ヘッダでサーバへの接続を開始するか、このヘッダなしで接続の確立を試み、401 ステータス・コードと関連する WWW-Authenticate ヘッダを処理した後、適切な認証メカニズムで応答できます。サポートされている認証スキームは、Negotiate (Kerberos と NTLM)、NTLM、および Basic です。詳細は"インターネット・ユーティリティの使用法" の "認証の指定" を参照してください。

  • ジャーナリング効率の向上。

  • 非同期 I/O 効率の向上。

2019.1.1 リリースの新機能

ここでは、InterSystems IRIS for Health 2019.1.1 メンテナンス・リリースおよび今後のメンテナンス・リリースでのみ利用可能な新機能について説明します。リリース 2019.1.0 を実行している場合、これらの機能はありません。

InterSystems API Manager

このリリースには、Web ベースの API との間のトラフィックの監視と制御を可能にする InterSystems API Manager (IAM) が含まれています。

サービス指向アプリケーション層を構築している場合、使用している API の数が急速に増えていると感じることがよくあります。環境の分散が大きいほど API トラフィックの適切な管理と監視の重要性が増します。API Manager により、一元化されたゲートウェイを介してすべてのトラフィックを簡単にルーティングしたり、API 要求を適切なターゲット・ノードに転送したりすることができます。これにより、以下が可能になります。

  • すべての API トラフィックを一元的に監視します。

  • 使用している API と API を提供するサーバのリストを計画、文書化、および更新します。

  • 問題が深刻になる前に特定します。

  • スループットを制限し、許可されるペイロード・サイズを構成し、IP アドレスとドメインをホワイトリストとブラックリストに登録し、エンドポイントをすばやくメンテナンス・モードにすることで、API トラフィックを制御します。

  • カスタマイズ可能な専用の開発者ポータルでインタラクティブな API ドキュメントを提供し、社内外の開発者の研修を行います。

  • API を一元的にセキュリティ保護します。

API Manager には相互運用性、信頼性、直感的操作性、拡張性が備わっています。すべての構成をシンプルな Web ベースのユーザ・インタフェースを使用して実行できますが、API 呼び出しを使用して API Manager を構成することもできるため、リモート導入を容易に実行できます。

API Manager は、独自のコンテナでリリースされます。API Manager は複数ノードのクラスタとして構成できますが、単一ノードでも毎秒何万もの要求の負荷を処理できます。

詳細は、"InterSystems API Manager" を参照してください。

Note:

API Manager は、Docker コンテナのディストリビューションでのみ利用できます。API Manager は、UNIX、Windows、クラウド・プラットフォーム、Docker コンテナなど、任意の InterSystems IRIS サポート対象プラットフォームにインストールされた InterSystems IRIS for Health システムで使用できます。

相互運用プロダクションでの X12 要素検証

このリリースでは、拡張された X12 検証を提供します。以前のリリースでは、必須セグメントが正しい順序で並んでいること、および禁止されているセグメントが存在しないことしか検証できず、セグメントのコンテンツを検証するメカニズムはありませんでした。この機能強化では、以下を検証できます。

  • 必要なフィールドが存在し、すべてのフィールドがスキーマで許可されていること。

  • セグメント内のフィールド数、およびそれらがスキーマで許容されているとおりに繰り返されていること。

  • フィールドおよびコンポーネントのデータ型が正しいこと。

  • フィールド値が指定されたコード・テーブルに従っていること。

  • フィールドおよびコンポーネントが長さ制限に従っていること。

詳細は、"プロダクション内での X12 ドキュメントのルーティング" の "検証" を参照してください。

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