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ポートの使用の管理

大規模で複雑な構成では、多くのポートを使用する可能性があります。ポート・オーソリティは、プロダクション内の *Port の名前の設定が含まれる項目を検索します。これは、複数のネームスペース、インスタンス、およびサーバからポート情報にアクセスし、収集したデータを “ドキュメント・データベース” (%DocDB) データベース/テーブルに格納できます。生成されたレポートにより、どのポートが使用できるように構成されているかを特定できます。レポートの生成時に実際にどのポートが使用されているかは反映されません。この情報は、プロダクションを構成に追加する際に使用するポートを選択する必要がある場合に役立ちます。提供される機能は、レポート用の機能のみです。作成されるデータまたは追加される機能は、プロダクション・メッセージの処理では使用されません。レポートをまとめるには、ローカルなすべての相互運用可能ネームスペースを検索する %SYS.Ensemble::GetStatusAll() の呼び出しのため、%Ens_Portal の USE 許可が必要です。また、%DocDB API を呼び出すための特権も必要です。

ポート・オーソリティの構成

ポート・オーソリティは、単一のネームスペース内で情報をテーブルにまとめます。このテーブルを含むネームスペースを選択するには、[Interoperability][管理][構成] [レポート・アプリケーション構成の設定] を選択します。ドロップダウン・リストからネームスペースを選択し、[適用] を選択します。このページは、リソース %Ens_SettingsReportConfig によって保護されます。デフォルトでは、%EnsRole_Administrator に読み取りおよび書き込みの許可が与えられ、%EnsRole_Operator に読み取り許可が与えられます。

ポート・オーソリティ・タスクの構成

管理ポータルを介してポート・オーソリティのレポートを生成するには、タスクを作成する必要があります。[システム処理][タスクマネージャ][新規タスク] を選択します。ポート・オーソリティ・レポートは、必要に応じて、またはスケジュールされたタスクとして生成できます。

タスクの作成方法に関する一般的な情報は、"InterSystems IRIS の管理" の “タスク・マネージャの使用” を参照してください。新しいポート・オーソリティ・タスクに固有の設定について、以下に説明します。

  • [実行先ネームスペース] — タスクを実行する定義済みのネームスペースのリストから選択します。データ・テーブルの場所として設定したのと同じネームスペースを選択する必要があります。

  • [タスクタイプ][相互運用プロダクション設定レポート] を選択します。この値を選択すると、以下のタスク固有の設定のリストが開きます。

    • [SettingReportClass] — ドロップダウン・リストから [Port Settings] を選択します。

    • [AllNamespaces] — レポートに利用可能なすべてのネームスペースを含めるかどうか。デフォルト値は [真] です。

    • [SpecificNamespace][AllNamespaces][偽] の場合にレポートに含める具体的なネームスペース。

    • [IncludeExternalClients] — レポートで REST クライアントとしてマークされている外部クライアントを含めるかどうか。デフォルト値は [偽] です。これが [真][SpecificExternalClientRegistryID] が空白の場合、すべての外部クライアントがレポートに含まれます。レポートに含まれるすべてのクライアントは、ポート・オーソリティを実行でき、独自のポート・オーソリティ・レポートを実行するよう構成される必要があります。

    • [SpecificExternalClientRegistryID][IncludeExternalClients][真] の場合、レポートに含める単一の外部クライアントのレジストリ ID を指定します。外部クライアントのレジストリ ID は、name||domain||version の形式となります (例 : DevPorts||IRISInteroperabilityPorts||1)。レポートは、この外部クライアントに制限されます。外部クライアントの構成の詳細は、"ポート・オーソリティの外部サービス・レジストリの構成" を参照してください。

    • [ExternalClientRESTPath] — 外部クライアントのオプションの REST パスを指定できます。これは、デフォルトの REST パスをオーバーライドします。

    • [LogExternalCallErrors] — REST 呼び出しが 200 以外のステータスを返す場合、イベント・ログに警告エントリが記録されます。デフォルト値は [偽] です。

    • [PostSaveProcessing] — 競合、空きポート、および使用されている予約を検索するコードを実行するかどうか。デフォルト値は [真] です。

  • [このユーザでタスクを実行] — 定義済みのユーザのリストから選択します。現在ログイン中のユーザとは別のユーザを選択するには、%Admin_Secure:Use 特権を持つ必要があります。レポートを実行しているユーザには、プロダクションを実行するすべてのネームスペースへのアクセス権とデータへのアクセス権が必要です。

  • [タスク実行時に出力ファイルを開く] および [出力ファイル] — 出力はレポート・テーブルで収集されるため、出力ファイルは必要ありません。

ポート・オーソリティの外部サービス・レジストリの構成

ポート・オーソリティが使用する外部クライアントを構成するには、外部サービス・レジストリを使用します。[Interoperability][構成する][外部サービス・レジストリ] を選択し、[新規サービス] を選択します。外部サービス・レジストリの一般的な情報は、"ESB としてのプロダクションの使用" の “外部サービス・レジストリの管理” を参照してください。以下のリストに、プロパティとその値を示します。

  • [名前] – 指定されたユーザ。

  • [ドメイン] – [DocDBName] を使用します。[ポート] の場合、これは [IRISInteroperabilityPorts] です。

  • [バージョン][1]

  • [サービス・プロトコル][REST]

  • [ライフサイクルのステージ] – クエリを無効にする場合は、[非アクティブ] に設定します。その他すべてのオプションは、現在同等に扱われています。

  • [エンドポイント] – DocDB エンドポイントの URI。ユーザ要件に基づいて構成できます。デフォルトは、http<s>://<address:port>/api/docdb/v1/<namespace>/find/IRISInteroperabilityPorts です。

  • [属性]EnsLib.REST.GenericOperationOpens in a new tab によって使用されるアダプタのプロパティを設定するために使用される名前と値のペア。

    • 相互運用認証情報 ID エントリに等しい値を持つ [認証情報]

    • 外部エンドポイントが https の場合、使用する既存の TLS システム構成に等しい値を持つ [SSL構成]

    • 外部エンドポイントが https の場合は、必要に応じて [SSLCheckServerIdentity] を使用できます。

ポート・オーソリティ・レポートの使用

レポートは、前回レポートが生成されたときのシステムの状態のスナップショットです。ポート・オーソリティによって生成されたレポートを表示するには、[Interoperability][表示][ポート・オーソリティ・レポート] を選択します。このページと %DocDB データベースは、リソース %Ens_PortSettingsReport によって保護されます。デフォルトでは、%EnsRole_Administrator に読み取りおよび書き込みの許可が与えられ、%EnsRole_Operator に読み取り許可が与えられます。

レポート・ビューには以下のタブがあります。

各タブが、レポート・データを含むテーブルを表します。各テーブル列の一番上には、列の値に基づいてテーブルのコンテンツをフィルタリングできるフィールドがあります。さらに、レポート・ページの上部には以下のボタンが表示されます。

  • [現在のページをエクスポート] — 現在のページのコンテンツを、タブ区切り形式で、.csv 拡張子のファイルにエクスポートします。

  • [データのインポート] — タブ区切りの .csv ファイルからデータをインポートします。予約およびアドバイスのテーブルに対してのみ有効になります。ファイルの先頭行には列ヘッダ、後続の行にはテーブル・レコードが含まれます。予約またはアドバイスのレポートをエクスポートして、そのファイルを編集したり、同じ形式のレポートを作成してインポートすることができます。テーブルに既に存在するレコードと一致する予約 ID の値をインポート・ソース・ファイルが提供した場合、元のレコードは通知なしで上書きされます。

  • [列フィルタのリセット] — テーブル内のすべての列からフィルタリングを削除します。

  • [ページの更新] — この更新ボタン (circular arrow) をクリックすると、ページのコンテンツが更新されます。

プロダクション・ポート

[プロダクション・ポート] タブには、使用に向けて構成されている、検出されたすべてのポートが、その使用方法についての追加情報と共に表示されます。レポートのコンテンツは、レポートの実行時のステータスを反映しています。停止されたプロダクションを含め、アクティブなすべてのプロダクションから情報が収集されます。

  • [サーバ]/[ミラー] — サーバまたはミラーで実行されているプロダクションにより使用される各ポート。したがって、これら 2 つの列のうちの一方に値が含まれます。

  • [インスタンス] — データ・ポイントが取得された InterSystems IRIS インスタンスの名前。インスタンスがミラーにある場合、レポートには、ミラー/ネームスペースの組み合わせごとに 1 つのインスタンスからのデータが含まれます。

  • [プロダクション] — データ・ポイントが取得された InterSystems IRIS プロダクションの名前。

  • [アイテム名] — ポートを使用するように構成されている、プロダクション内のアイテム名。

  • [ポート] — ポート番号。列の一番上にある 2 つのテキスト・フィールドと [検索] ボタンにより、指定した開始ポート番号と終了ポート番号の間にあるポートのみが表示されるよう制限できます。

  • [方向] — ポートのトラフィックの方向。利用可能な値は [インバウンド][アウトバウンド] です。

  • [インタフェース] — ポートがバインドされるネットワーク・インタフェース (存在する場合)。

  • [IPアドレス] — アウトバウンド接続のため、ポートがアタッチされるサーバの IP アドレス。

  • [有効] — データ・ポイントが取得されたときにそのアイテムが有効だったかどうか。利用可能な値は [はい][いいえ] です。

  • [カテゴリ] — データ・ポイントが取得されたアイテムのカテゴリ。

  • [ネームスペース] — データ・ポイントが取得された InterSystems IRIS ネームスペースの名前。

  • [モード] — インスタンスのモード。LIVE、DEVELOPMENT など。

  • [パートナー] — 特定のビジネス・パートナー ID。

予約ポート

[予約ポート] タブでは、今後使用するためにポートを予約できます。この予約機能では、ポートを使用する意向を記録します。これは単に情報であり、ポートを構成したり、何らかの方法で他者による使用を妨げるものではありません。レポートのこの部分では、予約しようとしているポートが既に使用に向けて構成されているか、他のユーザによって今後の使用のために予約されている場合に警告を表示します。

このタブのいくつかの列は、[プロダクション・ポート] タブの列と同じ名前および機能となっています。このタブでの新規の列は以下のとおりです。

  • [モード (拡張)] — 4 つのシステム・モード、Live、Test、Development、Failover と、サイトに追加された任意のモードの両方についてレポートします。

  • [コメント] — 予約についてのコメント。

  • [ユーザ] — 予約しているユーザの InterSystems IRIS ユーザ名。

  • [最終更新] — この予約が最後に変更された日付。

  • [有効期限] — 予約の有効期限。

  • [使用中] — 予約されたポートが使用中であるかどうかを示すフラグ。

  • [予約 ID] — 各予約に割り当てられた一意の ID 番号。

各行の最後にある [編集] および [削除] ボタンにより、予約の編集および削除が可能です。

新しい予約を作成するには、[追加] ボタン (plus sign) を選択し、以下のフォームに入力します。

  • [サーバ]/[ミラー] — ドロップダウン・リストからサーバまたはミラーの値を選択します。インスタンスがミラー・メンバの場合、ミラー名を使用します。

  • [インスタンス] — ドロップダウン・リストからインスタンスを選択します。

  • [プロダクション] — ドロップダウン・リストからプロダクションを選択します。

  • [モード (拡張)] — インスタンスのモードを入力します。指定されたシステム・モードのいずれか (Live、Test、Development、および Failover) の入力に加え、サイトでの必要性に応じて使用する任意のテキストを入力できます。

  • [連続ポートの数][開始ポート] および [終了ポート] と共に使用し、連続ポートの範囲の指定方法を示します。範囲の要求は、[インバウンド] ポートに対してのみ有効です。このフィールドを使用して必要な数の連続ポートを指定する場合、このフォームは自動的に、[開始ポート] および [終了ポート] を、要求された数のポートが検索された範囲内で最初に出現する値に設定します。[ポートの使用アドバイス] タブに設定された [予約境界] を使用することで、検索範囲を制限することができます。デフォルトの範囲は、1074 ~ 65535 です。予約されたポートごとに、個別の予約テーブル・エントリが作成されます。

  • [開始ポート] — 連続ポートのグループの開始ポート。[連続ポートの数] に応じて自動的に設定させることも、直接自分で設定することもできます。

  • [終了ポート] — 連続ポートのグループの終了ポート。[連続ポートの数][開始ポート] に応じて自動的に設定させることも、直接自分で設定することもできます。[開始ポート][終了ポート] の両方を指定すると、[連続ポートの数] は無視されます。

  • [方向][インバウンド] または [アウトバウンド] を指定します。

  • [インタフェース] — ポートがネットワーク・インタフェースにバインドされている場合、それをここに入力します。

  • [IPアドレス] — アウトバウンド接続のため、ポートがアタッチされるサーバの IP アドレスを入力します。

  • [アイテム名] — ポートを使用するように構成されている、プロダクション内のアイテム名を入力します。ポートの範囲を設定している場合は使用できません。

  • [コメント] — 予約についてのコメント。

  • [ユーザ] — 予約しているユーザの InterSystems IRIS ユーザ名。

  • [パートナー] — 特定のビジネス・パートナー ID。

  • [有効期限] — 予約の有効期限を入力します。デフォルトは予約の作成から 45 日です。

[保存] を選択すると、指定した予約が作成されます。予約しようとしているポートが既に使用または予約されている場合、その影響に対する警告が表示されます。

Error message stating that port 1070 in reserved for use by another system

[キャンセル] を選択して [保存] を中止し、利用できないポートの予約を回避します。

ポートの使用アドバイス

[ポートの使用アドバイス] タブは、ポート予約の作成時に指定したポート番号グループに検索を制限することができ、一般的なアドバイス・リポジトリとして機能します。このタブのいくつかの列は、[プロダクション・ポート] タブと [予約ポート] タブの列と同じ名前および機能となっています。このタブでの新規の列は以下のとおりです。

  • [分類] — 任意のテキストを入力するか、利用可能なリストから値 [予約境界] を選択します。[予約境界] は、インバウンドの予約に対して推奨する境界を指定します。境界の指定は、サーバまたはミラー、およびオプションでプロダクション、インスタンス、モードの各フィールドに基づきます。

    インバウンドの予約範囲要求の制限に使用されるデフォルトは、1074 ~ 65535 です。

    その他のサイト固有の [分類] エントリを必要に応じて入力できます。

  • [開始ポート] — 連続ポートのグループの開始ポート。

  • [終了ポート] — 連続ポートのグループの終了ポート。

  • [アドバイス ID] — 各アドバイス・レコードに割り当てられた一意の ID 番号。

新しい使用アドバイス・レコードを作成するには、[追加] ボタン (plus sign) を選択し、以下のフォームに入力します。

  • [分類][予約境界] を選択するか、サイト固有の分類を入力します。

  • [サーバ]/[ミラー] — ドロップダウン・リストからサーバまたはミラーの値を選択します。

  • [インスタンス] — ドロップダウン・リストからインスタンスを選択します。

  • [プロダクション] — ドロップダウン・リストからプロダクションを選択します。

  • [モード (拡張)] — インスタンスのモードを入力します。

  • [開始ポート] — 連続ポートのグループの開始ポートを指定します。

  • [終了ポート] — 連続ポートのグループの終了ポートを指定します。

  • [方向][インバウンド] または [アウトバウンド] を指定します。

  • [コメント] — 予約についてのコメント。

  • [ユーザ] — 予約しているユーザの InterSystems IRIS ユーザ名。

  • [パートナー] — 特定のビジネス・パートナー ID。

受信プロダクションの競合

[受信プロダクションの競合] タブには、レポートが実行されたときに計算された競合の可能性のあるポートが表示されます。このタブの列は、前述のタブの列と同じ名前および機能となっています。このテーブルには、複数回使用されているポートを含むアイテムが入力されます。この情報により、ポートの使用についての競合の可能性を予測できます。プロダクション設定のポート値のみが使用されることに注意してください。

プロダクションで使用されない範囲

[プロダクションで使用されない範囲] タブには、レポートが実行されたときに計算された未使用ポート番号範囲が表示されます。このタブの列は、前述のタブの列と同じ名前および機能となっています。このテーブルには、どのプロダクションでも使用されていないポート番号の範囲が入力されます。この情報は、ポート・アドバイスまたはポート予約を構成する際、連続ポートのグループを選択するのに役立ちます。プロダクション設定のポート値のみが使用されることに注意してください。

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