FHIR SQL ビルダ (試験的機能)
Note:
FHIR SQL ビルダは、リリース 2022.3 では試験的機能として利用できます。つまり、実稼働環境ではサポートされません。この機能は十分にテストされていますが、インターシステムズ® では、テスト環境でのパフォーマンスと使いやすさに関するフィードバックをお待ちしています。ご自分の体験を共有したい場合、または質問がある場合は、fhirsqlfeedback@intersystems.com までお問い合わせください。
FHIR SQL ビルダ (ビルダ) は高度な投影ツールで、このツールを使用すると、開発者は HL7® FHIR® (Fast Healthcare Interoperability Resources) リポジトリのデータを使用して、データを別個の SQL リポジトリに移動させることなく、カスタム SQL スキーマを作成できます。ビルダの目的は、データ・アナリストおよび Business Intelligence 開発者が、新しいクエリ構文を学ばなくても、ANSI SQL、Power BI、Tableau などなじみのある分析ツールを使用して FHIR を操作できるようにすることです。ビルダにより、データ・スチュワードはテーブル、列、インデックスを使用して FHIR リポジトリのカスタマイズされたプロジェクションを作成し、データ・アナリストは FHIRPath や FHIR 検索構文を学ばなくても、FHIR データに対してクエリを実行できます。ビルダは、FHIR データと InterSystems IRIS for Health 内の他のデータを結合したいと考えるプロバイダ、医療機器、製薬および保険会社をサポートすることを目的に設計されています。
ビルダは以下の図のように、複数のコンポーネントで構成されています。
ビルダは InterSystems IRIS for Health FHIR リポジトリを分析して、各タイプのリソース、要素、値の数などの FHIR の要約情報を表示します。この情報は、クライアント UI に表示されます。ユーザは、カスタム SQL プロジェクションに含める FHIR リソースおよび要素、ならびにそのマッピング方法を決定することができます。これらを決定してビルダに渡すと、カスタム SQL プロジェクション・テーブルが構築されます。
次のような機能があります。
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リソースや要素を要約するための FHIR リポジトリの分析。大きなリポジトリの場合、分析を高速化するために、リポジトリ全体のうち、ある割合のみを分析するよう指定できます。
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FHIR リソース、要素、ユーザの選択、および列変換に基づいてカスタマイズされる SQL スキーマの定義
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リソースと要素の選択をシンプルにする GUI 選択ツール
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カスタマイズされた SQL スキーマへの FHIR リポジトリ・データの自動投影
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複数の SQL スキーマを定義する機能
Note:
FHIR SQL ビルダは、InterSystems IRIS for Health の Advanced Server 層にのみ含まれます。
SQL の開発
InterSystems SQL では、クエリ・プランに機械で判読可能な形式が提供されるようになりました。この新しいオプションを使用して、$SYSTEM.SQL.Explain() メソッドは、プラン自体とアクセスするテーブルおよびインデックスに関する詳細を含む、クエリ・プランの JSON ベースのレンダリングを生成します。以前の XML ベースの形式では、簡単な英語のフレーズを使用してさまざまなステップを記述していました。新しい形式は、より徹底的な分析またはクエリ・プランのグラフィカルなレンダリングを実行するツールで使いやすいものになっています。
このリリースでは、SQL 文の実行時パラメータをサンプリングするオプトイン機能を導入しています。文インデックスでは既に、各文の詳細な実行時統計やクエリ・プランなど、一連の豊富なメタデータが記録されており、これには通常、クエリ・キャッシュ・コードをパラメータ化するプレースホルダに代入されるリテラルが含まれています。これで、文インデックスを、これらのパラメータの実際の実行時値のサンプリングで拡張できるようになりました。そして、これらを正規化された文のテキストと組み合わせて、例えば新しいハードウェア環境をベンチマーキングしたり、スキーマのさまざまなインデックスのセットを試すなど、他の導入に対して実行できる典型的なワークロードを構築したりすることができます。
InterSystems SQL では、アプリケーション環境を設定および破棄するためにスクリプトに含める、CREATE SCHEMA および DROP SCHEMA コマンドがサポートされるようになりました。