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管理ポータル機能へのアクセスの制御

この付録では、管理ポータルで事前定義済みのセキュリティ・ロールおよびリソースを使用して、プロダクション管理に関係するページやオプションへのアクセスを制御する方法について説明します。

Note:

事前定義のロールを変更しないことをお勧めします。それよりも、事前定義のロールに基づいて新しいロールを作成し、その作成したロールを変更してください。

概要

InterSystems IRIS® には、管理ポータルの機能へのアクセスを制御するために使用できる事前定義ロールが含まれています。これらの組み込みロールはほとんどの環境に適合する可能性がありますが、ページや機能へのアクセスをカスタマイズするための新たなロールを追加することもできます。

以下の各節では、InterSystems IRIS で事前構築されているセキュリティ構造について説明します。これらの情報に基づいて、現在の環境でユーザをロールにどのように割り当てるのかを決定できます。

インターシステムズのセキュリティの概要は、"インターシステムズのセキュリティについて" の特に "承認 : ユーザ・アクセスの制御" を参照してください。

事前定義リソース

このセクションでは、プロダクション関連の事前定義リソースについて説明します。これらのリソースの名前はすべて、%Ens_ というプレフィックスで始まります。

  • 最初の項では、InterSystems IRIS で実行可能な特定のアクティビティを保護するリソースを列挙します。

  • 2 つ目の項では、コード・リソースとデータ・リソースを列挙します。

事前定義リソースのリストは、管理ポータルの [システム管理][セキュリティ][リソース] ページで表示できます。

リソースの詳細は、"アセットおよびリソース" を参照してください。

プロダクション関連のアクティビティを保護するリソース

リソース 説明
%Ens_AlertAdministration 管理対象アラートの管理へのアクセスを許可します。
%Ens_ConfigItemRun 構成項目の開始と停止を制御します。
%Ens_DTLTest データ変換テスト・ユーティリティへのアクセスを許可します。
%Ens_Dashboard プロダクション・モニタへのアクセスを許可します。
%Ens_Deploy 導入アクティビティへのアクセスを許可します。
%Ens_DeploymentPkg サーバを使用して配置パッケージの作成を制御します。
%Ens_DeploymentPkgClient Web ブラウザを使用してローカル配置パッケージの作成とインポートを制御します。
%Ens_EventLog イベント・ログへのアクセスを許可します。
%Ens_MessageContent メッセージの内容へのアクセスを許可します。
%Ens_MessageDiscard キューに入れられたメッセージや中断されたメッセージの破棄を制御します。
%Ens_MessageEditResend メッセージの編集と再送信のためのアクセスを許可します。
%Ens_MessageExport メッセージのエクスポートのためのアクセスを許可します。
%Ens_MessageHeader メッセージ・ヘッダ・データへのアクセスを許可します。
%Ens_MessageResend メッセージの再送信のためのアクセスを許可します。
%Ens_MessageSuspend メッセージの手動中断を制御します。
%Ens_MessageTrace メッセージ・トレースへのアクセスを許可します。
%Ens_MsgBank_Dashboard エンタープライズ・モニタへのアクセスを許可します。
%Ens_MsgBank_EventLog メッセージ・バンク・イベント・ログへのアクセスを許可します。
%Ens_MsgBank_MessageContent メッセージ・バンク内のメッセージの内容へのアクセスを許可します。
%Ens_MsgBank_MessageEditResend メッセージ・バンクからのメッセージの編集および再送信を許可します。
%Ens_MsgBank_MessageHeader メッセージ・バンクのヘッダ・データへのアクセスを許可します。
%Ens_MsgBank_MessageResend メッセージ・バンクからのメッセージの再送信を許可します。
%Ens_MsgBank_MessageTrace メッセージ・バンク・ビジュアル・トレースへのアクセスを許可します。
%Ens_Portal 管理ポータル内の [Interoperability] メニューへのアクセスを許可します。
Note:

指定されたネームスペースの管理ポータルで、相互運用性のページや機能にアクセスする場合は常に、そのネームスペースのデフォルトのグローバル・データベース・リソースに対する読み取り許可も必要です。

%Ens_ProductionDocumentation プロダクション・ドキュメントの作成を制御します。
%Ens_ProductionRun プロダクションの開始と停止を制御します。
%Ens_Purge プロダクション関連データのパージを制御します。
%Ens_RuleLog ルール・ログへのアクセスを許可します。
%Ens_TestingService ビジネス・ホスト・テスト・サービスへのアクセスを許可します。
%Ens_ViewFileSystem ファインダ・ダイアログへのアクセスを許可します。これにより、ユーザはファイル・システムを閲覧できるようになります。

プロダクション関連のコードとデータを保護するリソース

リソース コード/データ
%Ens_Agents [エージェント管理] ページへのアクセスを許可します。これは HealthShare にのみ適用されます。
%Ens_Alerts アラートの構成と管理へのアクセスを許可します。
%Ens_ArchiveManager アーカイブ・マネージャへのアクセスを許可します。
%Ens_BPL ビジネス・プロセス言語 (BPL) へのアクセスを許可します。
%Ens_BusinessRules ビジネス・ルールへのアクセスを許可します。
%Ens_Code すべての Interoperability クラスおよびルーチンへのアクセスを許可します。
%Ens_Credentials プロダクション認証情報へのアクセスを許可します。
%Ens_DTL データ変換言語 (DTL) へのアクセスを許可します。
%Ens_EDISchema EDI スキーマへのアクセスを許可します。
%Ens_EDISchemaAnnotation HL7 アノテーション・クラスへのアクセスを許可します。
%Ens_ITK Interoperability Toolkit へのアクセスを許可します。これは HealthShare にのみ適用されます。
%Ens_JBH Java ビジネス・ホストへのアクセスを許可します。
%Ens_Jobs ジョブ・データへのアクセスを許可します。
%Ens_LookupTables 検索テーブルへのアクセスを許可します。
%Ens_MsgBank メッセージ・バンクのステータス情報へのアクセスを許可します。
%Ens_MsgBankConfig メッセージ・バンクの構成へのアクセスを許可します。
%Ens_PortSettingsReport ポート・オーソリティ・レポートへのアクセスを許可します。このレポートには、システム全体のポート使用状況の詳細が示されます。
%Ens_ProductionConfig プロダクション構成アクティビティへのアクセスを許可します。
%Ens_PurgeSchedule InterSystems IRIS パージ・タスクのスケジューリングへのアクセスを許可します。
%Ens_PubSub 管理ポータル内の発行および購読 (PubSub) のページへのアクセスを許可します。
%Ens_PurgeSettings 管理ポータルの [管理データの削除] ページへのアクセスを許可し、プロダクション関連データの手動パージのデフォルトの設定を制御します。
%Ens_Queues キュー・データへのアクセスを許可します。
%Ens_RestrictedUI_SystemDefaultSettings USE 許可を与えられているシステム・デフォルトの設定しか編集できないようにユーザを制限します。詳細は、"システムのデフォルト設定のセキュリティ" を参照してください。
%Ens_RecordMap Interoperability レコード・マップへのアクセスを許可します。
%Ens_RoutingRules ルーティング・ルールへのアクセスを許可します。
%Ens_Rules すべての Interoperability ルールへのアクセスを許可します。
%Ens_SettingsReportConfig [レポート構成を設定しています] ページへのアクセスを許可します。このページでは、ポート使用状況に関するデータを格納するネームスペースを指定できます。
%Ens_SystemDefaultConfig システム全体のデフォルト設定へのアクセスを許可します。
%Ens_SystemDefaultSettings_AllowedIPAddresses 他のシステム・デフォルト設定の管理を制限されていても、AllowedIPAddresses のシステム・デフォルト設定の管理をユーザに許可します。詳細は、"システムのデフォルト設定のセキュリティ" を参照してください。
%Ens_SystemDefaultSettings_IPAddress 他のシステム・デフォルト設定の管理を制限されていても、IPAddress のシステム・デフォルト設定の管理をユーザに許可します。詳細は、"システムのデフォルト設定のセキュリティ" を参照してください。
%Ens_SystemDefaultSettings_Port 他のシステム・デフォルト設定の管理を制限されていても、Port のシステム・デフォルト設定の管理をユーザに許可します。詳細は、"システムのデフォルト設定のセキュリティ" を参照してください。
%Ens_SystemDefaultSettings_Server 他のシステム・デフォルト設定の管理を制限されていても、Server のシステム・デフォルト設定の管理をユーザに許可します。詳細は、"システムのデフォルト設定のセキュリティ" を参照してください。
%Ens_WorkflowConfig ワークフロー・ロールとワークフロー・ユーザへのアクセスを許可します。
Note:

多くの場合、InterSystems IRIS Interoperability のデフォルトの動作では、包括的なリソース (%Ens_Code など) が使用されます。包括的なリソースは、限定的なリソース (%Ens_BPL など) によって保護されるデータを含む複数のデータ・ソースを保護します。事前定義されたロールおよび特権では、このような包括的なリソースが使用されますが、限られた特権が割り当てられた代替のロールを選択することもできます。

システムのデフォルト設定のセキュリティ

USE 許可を %Ens_RestrictedUI_SystemDefaultSettings リソースに割り当てると、ユーザは相互運用プロダクションに関するシステムのデフォルト設定の作成、編集、または削除を制限されます。この制限は管理ポータルにおけるシステムのデフォルト設定の管理のみに適用され、管理者がグローバルを直接編集できなくなることはありません。

%Ens_SystemDefaultSettings_setting リソースに USE 特権を割り当てることで、この一般的な制限に対する例外を許可できます。ここで、setting は設定の名前で、大文字と小文字が区別されます。システムには、4 つの設定のための以下の事前定義リソースが含まれています。

  • %Ens_SystemDefaultSettings_AllowedIPAddresses — 他のシステム・デフォルト設定を管理できないようにブロックされていても、管理ポータルから AllowedIPAddresses 設定を管理できます。

  • %Ens_SystemDefaultSettings_IPAddress — 他のシステム・デフォルト設定を管理できないようにブロックされていても、管理ポータルから IPAddress 設定を管理できます。

  • %Ens_SystemDefaultSettings_Port — 他のシステム・デフォルト設定を管理できないようにブロックされていても、管理ポータルから Port 設定を管理できます。

  • %Ens_SystemDefaultSettings_Server — 他のシステム・デフォルト設定を管理できないようにブロックされていても、管理ポータルから Server 設定を管理できます。

システムのデフォルト設定の詳細は、"システム・デフォルト設定の定義" を参照してください。リソースの作成の詳細は、"リソースの作成または編集" を参照してください。

プロダクション関連の事前定義ロール

InterSystems IRIS には、プロダクション関連の一連の事前定義ロールも含まれています。これらの名前はそれぞれ、%EnsRole_ というプレフィックスで始まります。これらのロールは、開発環境とライブ環境の両方で InterSystems IRIS インスタンスを適切にセキュリティで保護することを目的としています。以下の説明では、各ロールのメンバの既知のロールの概要と、これらのロールと他のロールとの関係を示しています。

%EnsRole_Administrator

高いスキルを持つ信頼できる管理者向けのロールです。ライブ・システムやテスト・システムでは、このロールの対象となるのは、プロダクションを停止、開始、および構成できる担当者、個別の構成アイテムを停止および開始できる担当者、すべてのログ、メッセージ、およびキューを参照できる担当者、データをパージできる担当者、デフォルトのシステム設定を追加できる担当者などです。このロールの管理者は、ほぼすべての InterSystems IRIS Interoperability 環境管理タスクを実行できますが、アップデートを導入することを除いて、コード・コンポーネントを変更することはできません。

このロールは、InterSystems IRIS 管理ロールとは意図的に区別されており、ユーザに対してプロダクション以外の特権を一切付与しません。

%EnsRole_Administrator ロールは %EnsRole_Operator ロールのメンバであるため、このロールのすべての特権も保有しています。

%EnsRole_Developer

ビジネス・ロジック、データ構造、または中核的な InterSystems IRIS コードの開発者向けのロールです。これには、スタジオでのコード記述、スタジオまたは Web インタフェースを使用した DTL と BPL の記述、ルーティング・ルールの開発、およびカスタム・メッセージ・スキーマの作成が含まれます。さらに、このロールに割り当てられたユーザは多くの管理タスクを実行できます。開発者は、開発インスタンス上でさまざまなオプションを積極的にデバッグおよびテストできる必要があるからです。

デフォルトでは、InterSystems IRIS Interoperability 開発者ロールのメンバはすべてのプログラミング・タスクを実行できるため、DTL、BPL、およびレコード・マップを変更できます。InterSystems IRIS では、コードのタイプごとに別個のリソースが用意されているため、カスタム・ロールを作成することで開発領域を区別できます。

%EnsRole_Developer ロールは、%Developer ロールと %EnsRole_WebDeveloper ロールの両方のメンバです。したがって、このロールに割り当てられたユーザは、すべての InterSystems IRIS 開発タスクを実行できると共に、Web 開発者タスクも実行できます。

%EnsRole_WebDeveloper

限られた開発能力を持つ担当者向けのロールです。具体的には、このロールに割り当てられたユーザは、管理ポータルの Interoperability メニュー内の開発タスク (BPL、DTL、ルールの定義、レコード・マップの作成など) しか実行できません。このロールは、スタジオやターミナルへのアクセスを許可しません

このロールは、%EnsRole_RulesDeveloper ロールと %EnsRole_Operator ロールのメンバであるため、このロールのメンバであるユーザは、管理ポータルでデバッグ・タスクを実行できます。

%EnsRole_RulesDeveloper

ビジネス・ルールを動的に変更することを許可されたビジネス・アナリスト向けのロールです。このようなロールを必要とするビジネス・プロセスを開発した場合は、少数のユーザに対してそのルールの変更を許可できます。これは管理ロールや開発ロールではありません。

%EnsRole_WebDeveloper は、このロールのメンバです。

%EnsRole_Monitor

InterSystems IRIS システム・モニタとプロダクション・モニタを表示するための一般ユーザ向けのロールです。%EnsRole_Operator ロールのユーザによって実行された場合に監査証跡が残るアクションが、この一般ユーザ名を使用して実行された場合は、有効な監査証跡は得られないため、アクセス可能対象は、機密データが参照されるリスクを伴わない一部の情報に制限される必要があります。

%EnsRole_Operator

特定のプロダクションの日々のステータスを管理する運用スタッフ向けのロールです。このロールに割り当てられたユーザは、現在の構成に対する Read 権限が付与されて、適用されている設定やコードの内容を確認できますが、構成を変更する権限は付与されません。運用スタッフは、インタフェースや該当プロダクションを開始および停止できます。運用スタッフは、メッセージの内容にはアクセスできませんが、問題が生じているメッセージを再送信できます。オペレータは、キューやジョブの情報を表示できると共に、パージ、アラート、資格情報、および検索テーブルの設定を調べることができます。

%EnsRole_Administrator%EnsRole_WebDeveloper は両方ともこのロールのメンバです。

%EnsRole_AlertAdministrator

未割り当てまたは任意のユーザに割り当て済みの管理対象アラートを処理するためのロール。管理対象アラートの処理の詳細は、“マイ管理対象アラートの参照によるアラートでのアクション” を参照してください。

%EnsRole_AlertOperator

未割り当てまたは現在のユーザに割り当て済みの管理対象アラートを処理するためのロール。 管理対象アラートの処理の詳細は、“マイ管理対象アラートの参照によるアラートでのアクション” を参照してください。

%EnsRole_PubSubDeveloper

このロールを持つユーザは、メッセージを選択するためおよびメッセージを受信するユーザを指定するために使用されるサブスクリプション条件を制御できます。このロールは、発行と購読のルーティングを制御する管理ポータル・ページへのアクセスを可能にします。発行と購読のメッセージの詳細は、“発行および購読メッセージ・ルーティングの定義” を参照してください。

デフォルトの InterSystems IRIS Interoperability セキュリティ・フレームワークでは、事前定義リソースに対する権限が割り当られて、その結果としてこれらの各ロールの特権が作成されます。お使いのアプリケーションのユーザをこれらの InterSystems IRIS Interoperability ロールに割り当てることも、独自のロールを作成して、InterSystems IRIS リソースに対する権限をこれらのロールに割り当てることもできます。InterSystems IRIS インスタンスをアップグレードする場合は、アップグレード手順によってデフォルトのロールがリセットされるため、構成変更の対象はユーザが作成したロールのみに限定してください。

次の節で、ロールごとにデフォルトで割り当てられる特権を示します。

事前定義ロールのリストは、管理ポータルの [システム管理][セキュリティ][ロール] ページで表示できます。

これらのロールは、管理ポータルの Interoperability メニュー内の機能しかカバーしません。各自の環境内のユーザは、追加の InterSystems IRIS ロールを必要とする可能性があります。詳細は、"ロール" を参照してください。

事前定義ロールのデフォルト特権

この節では、リソースごとにロールに割り当てられるデフォルト特権を列挙します。

  • 最初の項では、アクティビティ・リソースのロール特権を列挙します。

  • 2 つ目の項では、コード・リソースとデータ・リソースのロール特権を列挙します。

ロール特権を介してリソースへのアクセスを許可する方法は、"特権および許可" を参照してください。

アクティビティ・リソースのロール特権

下の表に、アクティビティ・リソースのロール特権を列挙します。アクセスには使用許可のみが必要です。基礎となるリソースに対するこの許可を使用して、データへのアクセスも決定します。

リソース %EnsRole _Administrator %EnsRole _Developer* %EnsRole _Monitor %EnsRole _Operator
%Ens_ConfigItemRun Use Use   Use
%Ens_DTLTest Use Use    
%Ens_Dashboard Use Use Use Use
%Ens_Deploy Use      
%Ens_DeploymentPkg Use Use    
%Ens_EventLog Use Use   Use
%Ens_MessageContent Use Use    
%Ens_MessageDiscard Use Use    
%Ens_MessageEditResend Use Use    
%Ens_MessageHeader Use Use   Use
%Ens_MessageResend Use Use   Use
%Ens_MessageSuspend Use Use    
%Ens_MessageTrace Use Use   Use
%Ens_MsgBank_Dashboard Use Use Use Use
%Ens_MsgBank_EventLog Use Use   Use
%Ens_MsgBank_MessageContent Use Use    
%Ens_MsgBank_MessageEditResend Use Use    
%Ens_MsgBank_MessageHeader Use Use   Use
%Ens_MsgBank_MessageResend Use Use   Use
%Ens_MsgBank_MessageTrace Use Use   Use
%Ens_Portal* Use Use Use Use
%Ens_ProductionDocumentation Use Use    
%Ens_ProductionRun Use Use   Use
%Ens_Purge Use Use    
%Ens_RuleLog* Use Use   Use
%Ens_TestingService Use Use    
%Ens_ViewFileSystem Use Use    

コード・リソースとデータ・リソースのロール特権

下の表に、コード・リソースとデータ・リソースのロール特権を列挙します。Read 権限と Write 権限は、リソースに対して別々のものです。したがって、お使いのアプリケーション・コードではこれら 2 つの権限を使用して、基盤のデータへのアクセス権を決定する必要があります。

スペースの関係で、この表にはすべてのロールに関する情報が含まれていません。その他のロールについては後述します。

リソース %EnsRole _Administrator %EnsRole _Developer %EnsRole _Monitor %EnsRole _Operator
%Ens_Alerts Read、Write Read、Write   Read
%Ens_ArchiveManager Read、Write      
%Ens_BPL        
%Ens_BusinessRules        
%Ens_Code Read Read、Write    
%Ens_Credentials Read、Write Read   Read
%Ens_DTL        
%Ens_EDISchema Read Read、Write    
%Ens_JBH        
%Ens_Jobs Read、Write Read、Write   Read
%Ens_LookupTables Read、Write Read、Write   Read
%Ens_MsgBank Read、Write Read   Read
%Ens_MsgBankConfig Read、Write Read、Write    
%Ens_ProductionConfig Read、Write Read、Write   Read
%Ens_PurgeSchedule Use Read   Read
%Ens_PurgeSettings Read、Write Read、Write    
%Ens_Queues Read、Write Read、Write   Read
%Ens_RecordMap        
%Ens_RoutingRules        
%Ens_Rules*   Read、Write    
%Ens_SystemDefaultConfig Read、Write Read   Read
%Ens_WorkflowConfig Write Read、Write   Read

その他のロールには以下の特権が付与されます。

  • %EnsRole_WebDeveloper ロールには、%Ens_PurgeSettings リソースへのアクセスを除き、%EnsRole_Developer と同じ特権が付与されます。

  • %EnsRole_RulesDeveloper ロールには以下の特権のみが付与されます。

    • %Ens_Portal:U

    • %Ens_RuleLog:U

    • %Ens_Rules:RW

ポータル・ページの特権要件

それぞれの管理ポータル・ページには、InterSystems IRIS に含まれているセキュリティ・フレームワーク内のデフォルトの特権要件があります。この要件は、目的のページに移動するために [進む] をクリックする場所のすぐ下にあるポータル・メニューの列ビューで表示できます。この要件情報を表示するだけであれば、メニュー項目のラベルではなくメニュー項目名の横をクリックします。

例えば、[Interoperability][構成する] を選択し、管理ポータルのメニューで [プロダクション] の右をクリックすると、[システム・リソース] ラベルの下に %Ens_ProductionConfig:READ と表示されます。この情報から、[プロダクション構成] ページを表示するには、%Ens_ProductionConfig リソースに対する Read 許可を持つロールのメンバである必要があることがわかります。

Area of the Production menu that shows the permissions required to access the Production Configuration page

カスタム・リソースをポータル・ページに割り当てることもできます。"管理ポータルによるカスタム・リソースの使用法" を参照してください。

事前定義ロールのデフォルト SQL 特権

管理ポータルの複数の InterSystems IRIS Interoperability ページでは SQL クエリを使用して情報を取得するため、ユーザは該当するテーブルに対して この情報を表示する特権を持っている必要があります。この節では、InterSystems IRIS で事前定義ロールに SELECT 特権を割り当てて適切なセキュリティを提供する方法を示します。

%EnsRole_Administrator%EnsRole_Developer、および %EnsRole_WebDeveloper の各ロールは、以下のすべての SQL テーブルに対して SELECT 特権を保有しています。

  • Ens.BusinessProcess

  • Ens.BusinessProcessBPL

  • Ens.MessageBody

  • Ens.MessageHeader

  • Ens.StreamContainer

  • Ens.StringContainer

  • EnsLib_DICOM.Document

  • EnsLib_EDI_ASTM.Document

  • EnsLib_EDI_ASTM.SearchTable

  • EnsLib_EDI_EDIFACT.Document

  • EnsLib_EDI_EDIFACT.SearchTable

  • EnsLib_EDI_X12.Document

  • EnsLib_EDI_X12.SearchTable

  • EnsLib_EDI_XML.Document

  • EnsLib_EDI.XML.SearchTable

  • EnsLib_HL7.Message

  • EnsLib_HL7.SearchTable

  • EnsLib_Printing.PrintJob

  • EnsLib_Printing.PrintRequest

  • EnsLib_SQL.Snapshot

  • EnsLib_XML.SearchTable

  • EnsLib_ebXML.Message

  • EnsLib_ebXML.MessageTracking

  • EnsLib_ebXML.MessageWithPayload

  • Ens_Config.Credentials

  • Ens_Enterprise_MsgBank.Log

  • Ens_Enterprise_MsgBank.MessageHeader

  • Ens_Enterprise_MsgBank.Node

  • Ens_Rule.Log

  • Ens_Rule.RuleLog

  • Ens_Util.Calendar

  • Ens_Util.IOLog

  • Ens_Util.Log

  • Ens_Util.Schedule

その他のロールは、以下のテーブルに示すように、SQL テーブルのサブセットに対して SELECT 特権を保有しています。

SQL テーブル名 %EnsRole _RulesDeveloper %EnsRole _Monitor %EnsRole _Operator
Ens.BusinessProcess     SELECT
Ens.BusinessProcessBPL     SELECT
Ens.MessageHeader     SELECT
Ens_Config.Credentials     SELECT
Ens_Enterprise_MsgBank.Log     SELECT
Ens_Enterprise_MsgBank.MessageHeader     SELECT
Ens_Enterprise_MsgBank.Node     SELECT
Ens_Rule.Log SELECT   SELECT
Ens_Rule.RuleLog SELECT   SELECT
Ens_Util.Calendar     SELECT
Ens_Util.Log   SELECT SELECT
Ens_Util.Schedule     SELECT

InterSystems IRIS は、次の 2 つのストアド・プロシージャに対する特権も付与します。

  • Ens_Config.Production_Extent ストアド・プロシージャ (システムでプロダクションのリストおよびロードに使用) に対する EXECUTE 特権が %EnsRole_Administrator および %EnsRole_Developer に付与されます。

  • Ens.IsASub ストアド・プロシージャ (システムでメッセージ・ビューワの一部の検索に使用) に対する EXECUTE 特権が %EnsRole_Administrator%EnsRole_Developer、および %EnsRole_WebDeveloper に付与されます。

カスタム・ロールを定義し、ユーザがこのロールを使用してメッセージで検索を実行できるようにするには、Ens.IsASub に対する EXECUTE 特権をロールまたはユーザに付与する必要があります。特定のロールが相互運用対応ネームスペース内でこの権限を持っているかどうかを確認するには、以下の手順を実行します。

  1. [システム管理][セキュリティ][ロール] の順に選択します。

  2. ロールを選択します。

  3. [SQLプロシージャ] タブを選択します。

  4. ドロップダウン・メニューからネームスペースを選択します。

このロールが Ens.IsASub 権限を持っている場合は、Ens.IsASub が EXECUTE 権限を持っているものとして示された状態でリストに表示されます。このロールがこのネームスペース内でこの権限を持っていない場合は、[SQLプロシージャ] タブで次の手順を実行して、このロールにこの権限を付与できます。

  1. [プロシージャ追加...] ボタンをクリックします。

  2. ドロップダウン・メニューから Ens スキーマを選択します。

  3. [利用可能] 列から [IsASub] を選択します。

  4. 右矢印をクリックして、[IsASub][選択済み] 列に追加します。

  5. [適用] をクリックし、[閉じる] をクリックします。

この SQL プロシージャ権限をユーザに直接付与することもできます。

Note:

InterSystems IRIS は、指定されたロールが前述のテーブルに記述されている SELECT 文を実行できるように自動的に権限を付与します。これらの権限は、組み込みのメッセージ・タイプに対して生成されたテーブルについて付与されます。カスタム・メッセージ・タイプを定義する場合は、これらのカスタム・メッセージ・タイプに対して生成されたテーブルについて、同じ権限をこれらのロールに付与する必要があります。

セキュリティのカスタマイズ

セキュリティのカスタマイズ方法は、"承認ガイド" 内の以下のセクションを参照してください。

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