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Web ゲートウェイと連携させるための Apache の構成 (UNIX®/Linux/macOS)

ここでは、UNIX®、Linux、または macOS 上の InterSystems Web ゲートウェイで使用するための、Apache Web サーバの構成方法について説明します。(これらのオペレーティング・システムでは、もう 1 つの選択肢として Nginx がありますが、この場合のオプションはその他のオペレーティング・システムとは異なります。)

Apache にはいくつかの接続オプションがあります。Apache は Apache グループによって提供されており、http://www.apache.orgOpens in a new tab から無料でダウンロードできます。Apache グループは、ダイナミック・リンク・モジュール (DSO) として実装された拡張機能をサポートしています。Apache モジュールとして記述された拡張機能は、Apache コアに直接構築できます。これが推奨オプションです。その他のオプションには、NSDロック・ダウン Apache Web サーバ、およびその他いくつかの特殊 Apache 構成があります。

一部の UNIX® システムではビルド済みキットが利用できますが、一般にこれは最新バージョンよりもいくつか前のバージョンをビルドしたものです。Apache の完全なソース・コードが、Apache サーバの構築に関する明確な解説と共にダウンロード可能です。このような目的で GNU C コンパイラ (gcc) を無料で入手できますが、Apache 構築プロシージャは固有の C コンパイラを使用します。

多くのシステムは、Apache を事前にインストールおよび構成して、すぐに使用できる状態で出荷されます。ほとんどの Linux ディストリビューションには Apache が含まれています。IBM は、独自の UNIX® 実装である AIX に Apache を組み込んで提供しています。

Note:

場合によっては、macOS および AIX に事前インストールされているバージョンの Apache は、InterSystems IRIS での使用には適していないことがあります。代替の導入オプションについては、"NSD の使用法 (UNIX®/Linux/macOS)" を参照してください。

このセクションでは、Web ゲートウェイをインストールするための推奨オプションについて説明します。

  1. すべての構成については、"UNIX®、Linux、macOS での Apache のインストール場所 (推奨オプション)" の指示に従います。

  2. 次に、"推奨オプション : NSD を使用しない Apache API モジュール (CSPa24.so)" の説明に従います。

    あまり一般的でないシナリオの場合は、"ロック・ダウン Apache Web サーバ" およびその他の特殊 Apache 構成を参照してください。

想定

ここでは、以下のように想定しています。

  • Web ゲートウェイ・コンポーネントは /opt/webgateway/bin/ にインストールされている。

  • Apache は /usr/apache/ にインストールされている。

システムのレイアウトが異なる場合は、必要に応じて、構成指示文を修正してください。

UNIX®、Linux、macOS での Apache のインストール場所 (推奨オプション)

このセクションでは、Web ゲートウェイ・ファイルと CSP 静的ファイルのディレクトリの場所について説明します。インストール・ディレクトリは、/iris です。

  1. Apache バージョン 2.4.x では、ダイナミック・リンク・モジュール CSPa24.so

    InterSystems IRIS のアップグレード時に既存の Web ゲートウェイに影響を与えないように、インストールの際にこれらのモジュールは以下の共通の場所に配置されます。この場所は、特定の InterSystems IRIS インスタンスに関するものではありません。

    /opt/webgateway/bin
    

    元の場所 (/iris/csp/bin) は、特定の InterSystems IRIS インスタンスの管理ポータルの提供に必要な Web ゲートウェイ・コンポーネントの保持に使用されます。

    Sys が追加されたモジュールは、Web ゲートウェイ管理ページにアクセスします。実行時モジュール (Sys が追加されていないモジュール) は Web ゲートウェイ管理ページにアクセスできません。

  2. ハイパーイベントのコンポーネント

    • CSPBroker.js

    • CSPxmlhttp.js

    これらのファイルの既定の場所は以下のとおりです。

    /iris/csp/broker
    
  3. CSP サンプルで使用するその他の静的リソース

    CSP サンプルでは、(イメージ・ファイルなど) いくつかの静的な Web リソースが必要になります。これらのファイルの既定の場所は以下のとおりです。

    /iris/csp/samples
    
  4. 管理ポータルで使用するその他の静的リソース。

    管理ポータルでは、(イメージ・ファイルなど) いくつかの静的な Web リソースが必要になります。これらのファイルの既定の場所は以下のとおりです。

    /iris/csp/sys
    

Apache API モジュールを使用する場合の要件 (推奨オプションおよび代替オプション 1)

推奨オプションまたは代替オプション 1 の手順を実行する前に、共有オブジェクトを管理するためのモジュール (mod_so) が、使用している Apache ビルドに組み込まれていることを確認してください。Red Hat Linux でこのチェックを実行するには、以下のコマンドを発行します。

httpd -l

Ubuntu または SUSE でこのチェックを実行するには、以下のコマンドを発行します。

apache2 -l

これらのコマンドにより、Apache 内で現在使用可能なモジュールのリストが表示されます。共有オブジェクト・モジュール (mod_so) が含まれているはずです。一般的なモジュール・リストは以下のとおりです (mod_so が含まれています)。

Compiled in modules:
  core.c
  mod_access.c
  mod_auth.c
  mod_include.c
  mod_log_config.c
  mod_env.c
  mod_setenvif.c
  prefork.c
  http_core.c
  mod_mime.c
  mod_status.c
  mod_autoindex.c
  mod_asis.c
  mod_cgi.c
  mod_negotiation.c
  mod_dir.c
  mod_imap.c
  mod_actions.c
  mod_userdir.c
  mod_alias.c
  mod_so.c

Apache インストールのリストに mod_so が含まれていない場合は、Apache ドキュメントを参照し、Apache を再構築してこのモジュールを追加するための手順に従ってください。

推奨オプション : NSD を使用しない Apache API モジュール (CSPa24.so)

このオプションは、管理ポータルで使用されるプライベート Web サーバの構成で使用されます。

この接続オプションは、最適なパフォーマンスをもたらすだけでなく、構成が最も簡単です。

このオプションを使用する前に、Apache v2.4 は部分的にマルチスレッド対応であり、マルチプロセスとマルチスレッド・サーバの組み合わせとして実装されていることを念頭に置く必要があります。つまり、実際の稼動では、Apache の子プロセスごとに Web ゲートウェイのインスタンスが 1 つあることを意味します。これ自体は問題ではありませんが、このアーキテクチャでは、Web ゲートウェイの各インスタンスが InterSystems IRIS 接続プールを各自で管理するため、Web ゲートウェイで使用する InterSystems IRIS (および InterSystems IRIS プロセス) への接続数の制御が難しくなります。

これらのモジュールではステート認識接続 (保持モード 1) を使用しないでください。

CSPa24.so (実行時) モジュールおよび CSPa24Sys.so (Web ゲートウェイ・システム管理) モジュールは、ダイナミック・リンク・モジュール (DSO) です。

インターシステムズのファイル・タイプを認識し、それらを Web ゲートウェイ・モジュールに渡して処理するように Web サーバを構成します。Apache 2.4.x : CSPa24.so モジュールと CSPa24Sys.so モジュールを使用します。

Web サーバ構成ファイル (httpd.conf) は以下のディレクトリにあります。

/usr/apache/conf

Red Hat Linux の場合、httpd.conf の実行時バージョンは以下の場所に配置されています。

/etc/httpd/conf

Ubuntu または SUSE の場合、httpd.conf の実行時バージョンは以下の場所に配置されています。

/etc/apache2/conf
  1. Apache 2.4.x : 以下を httpd.conf の最後に追加します。

    LoadModule csp_module_sa /opt/webgateway/bin/CSPa24.so
    CSPModulePath /opt/webgateway/bin/
    CSPFileTypes csp cls zen cxw 
    Alias /csp/ /opt/webgateway/bin/
    <Directory "/opt/webgateway/bin">
             AllowOverride None
             Options MultiViews FollowSymLinks ExecCGI
             Require all granted
             <FilesMatch "\.(log|ini|pid|exe)$">
             Require all denied 
             </FilesMatch>
    </Directory>
    
  2. httpd.conf の変更後に、Apache を再起動します。

  3. "追加ファイル・タイプを渡すための Apache の構成" を参照してください。

これで、Web ゲートウェイ管理ページを使用して、さらに Web ゲートウェイを構成できます。

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