Skip to main content

Web アプリケーション・パスのアプリケーション・アクセス・プロファイルの定義

ここでは、InterSystems Web ゲートウェイのアプリケーション・アクセス・プロファイルを構成する方法について説明します。アプリケーション・アクセス・プロファイルによって、Web ゲートウェイが特定の Web アプリケーション・パスの要求をルーティングする場所が決定されます。アプリケーション・アクセス・プロファイルでは、1 つのターゲット・アプリケーション・サーバのサーバ・アクセス・プロファイルを指定することも、一連のサーバ・アクセス・プロファイルを負荷分散またはフェイルオーバー・スキーマの一部として指定することもできます。

Web アプリケーションの要求をルーティングするには、要求の URL パスを含むパスのアプリケーション・アクセス・プロファイルを構成する必要があります。特定の要求については、指定された Web アプリケーションに複数の方法でその要求をルーティングすることもできます。詳細は、こちらのページを参照してください。

これらおよびその他の構成タスクには、Web ゲートウェイ管理ページまたは Web ゲートウェイ・レジストリ・メソッドを使用します。Web ゲートウェイは構成情報を CSP.ini ファイルに保持します。

Important:

CSP.ini ファイルを直接編集しなければならないことがあるコンテナ化された導入を除き、CSP.ini ファイルへのアクセスを制限して、すべての Web ゲートウェイ構成を Web ゲートウェイ管理ページを使用して実行することをお勧めします。

アプリケーション・アクセス・プロファイルの追加

Web ゲートウェイが特定のアプリケーション・パスの要求をルーティングすべき場所と方法を指定するには、Web ゲートウェイ構成内でそのパスのアプリケーション・アクセス・プロファイルを定義します。そのためには、以下の操作を実行します。

  1. Web ゲートウェイ管理ページのメイン・メニューで、[アプリケーションアクセス] を選択します。

  2. [アプリケーション追加] を選択します。多くのパラメータには既定の設定が入力されています。

  3. [アプリケーションパス] テキスト・ボックスに、アプリケーションの一意のパスを入力します。このパスは、アプリケーションの URL に表示されるパスです。

  4. このアプリケーションで使用されるもう 1 つの構成パスとサーバ・パラメータ (下の表を参照) を入力します。

  5. 入力を終えたら、[設定を保存] を選択します。アプリケーション構成に加える変更は、そのアプリケーション・パスに対して新しいユーザ・セッションが作成されると有効になります。既存のユーザへの影響はありません。

アプリケーション・アクセス・プロファイルの構成パラメータ

基本パラメータは以下のとおりです。

パラメータ 機能
[サービス状態] アプリケーションのパスを使用して、アプリケーションへのアクセスを有効および無効にします (既定は [有効])。
[ウェブサーバ物理パス] Web サーバ上の対応するディレクトリのパスです。この設定は、構成した各パスを、Web サーバ構成の仮想ディレクトリとして設定する必要がある Microsoft IIS システムでは特に重要です。IIS 内で定義される各仮想ディレクトリに、物理パスを関連付ける必要があります。IIS 用のこの追加構成手順の目的は、InterSystems IRIS によって使用されるパスが、実行許可で定義できるようにすることです。既定では、実行許可が拒否されるようになっています。
[追加のCGI環境変数] 要求が行われるたびに InterSystems IRIS 環境に返される、追加の CGI 環境変数のコンマ区切りリストです。共通で使用される CGI 環境変数は、要求が行われるたびに自動的に送信されます。ワイルドカード文字 (*) を入力すると、要求があるたびに、Web サーバから提供されるすべての環境変数が Web ゲートウェイから InterSystems IRIS サーバに送信されるようになります。
[このクラスで処理する] 指定したクラスでこのパス内のファイルを処理します。これにより、専用の要求ハンドラを CSP に構築できます。
[GZIP圧縮] このパスで返されるすべての CSP ページの GZIP 圧縮を有効または無効にします (既定は [無効])。
[GZIP 最小ファイル・サイズ] GZIP 圧縮が呼び出される最小応答サイズ。単位はバイトです。既定は 500 バイトです。
[GZIP 除外ファイルの種類]

GZIP 圧縮の除外対象とするファイルの種類のリストです。 除外対象とするファイルは、MIME タイプ (image/jpeg など) または一般的な拡張子 (jpeg など) を使用してリストできます。

既定では、これらの一般的な (標準で圧縮されている) イメージ・ファイルは除外されます。GZIP Exclude File Types: jpeg gif ico png gz zip mp3 mp4 tiff

追加の種類または拡張子をスペースで区切ります。

[応答サイズの通知]

このパラメータでは、それぞれの応答に含まれるデータの量をクライアントに通知するときに Web ゲートウェイで使用されるメソッドの制御を構成できます。

HTTP キープアライブ接続が使用されている場合、通常、Web クライアントには応答サイズを通知する何らかのフォームが必要になります。このような状況では、HTTP v1.1 が使用されている場合、Web ゲートウェイは既定でチャンク転送エンコーディングを使用します。 これよりも前の HTTP プロトコルが使用されている場合は、InterSystems IRIS からの応答データはバッファされ、代わりに Content-Length ヘッダが生成されます。 また、全体の応答が 1 つの出力バッファに収まる場合には、チャンク転送を使用する代わりに Content-Length ヘッダが生成されます。

どちらのメソッドを使用するかを具体的に Web ゲートウェイに指示する方が望ましい場合もあります。 例えば、HTTP v1.1 が使用されているにもかかわらず、媒体 (プロキシなど) がチャンク転送を適切にサポートできない場合です。 また、すべての Web クライアントで、いずれのフォームのサイズ通知も送信しない (応答のターミネータとして 接続の切断 イベントが使用される場合など) ようにできる必要がありますが、適切な方法としては、すべての応答に何らかのフォームのサイズ通知を付随させることをお勧めします。 実際に、一部のクライアントにはこの方法が必要になります。

以下のオプションが用意されています。

  • チャンク転送エンコーディングと Content-Length (既定)

  • チャンク転送エンコーディング

  • Content-Length

このパラメータには、キープアライブを使用するかどうかにかかわらず、常にすべての要求に対してサイズ通知を生成するよう Web ゲートウェイに指示するためのチェック・ボックスが用意されています。

チャンク応答とは異なり、Content-Length ヘッダを指定する HTTP 応答のサイズには 500 キロバイトの制限があります。この制限を超えると、CSP のログに警告メッセージが表示されます。

WARNING: Unable to generate a 'Content-Length' header directive for this oversize response (Current size: size; Maximum buffer size allowed: 500000)

[キープアライブ] このパスの HTTP [キープアライブ] 接続を有効または無効にします。既定値は [アクションなし] です。この場合、[キープアライブ] ステータスは、各要求の HTTP 応答ヘッダにより決定されます。
[非解析ヘッダ] このパスの [非解析ヘッダ] プロトコルを有効または無効にします。既定値は [有効] です。この場合、HTTP 応答ヘッダはクライアントに直接返送されます。このプロパティが無効化されている場合、応答ヘッダはホスト Web サーバに返送されます。これにより、ヘッダを解析し、指定されている出力フィルタがあれば、それを呼び出す機会が Web サーバに与えられます(例 : Apache グループの mod_deflate 機能)。Apache Web サーバでキープ・アライブが有効になっている場合、非解析ヘッダの設定に関係なく、応答ヘッダは Apache に返送されます。

サーバ・パラメータ

アプリケーションに対して使用する InterSystems IRIS サーバと、それらの使用目的のリストを定義できます。

パラメータ 機能
代替サーバの使用目的

リストされている最初のサーバ [サーバ 0] は、既定の InterSystems IRIS サーバです。これが最初に使用されます。リストされている他のサーバは、チェックが付いているオプションに応じて、負荷分散またはフェイルオーバーに使用できます。

  • フェイルオーバー : 最初のサーバに障害が発生した (使用不能になった) 場合に、代替を使用します。

  • 負荷分散とフェイルオーバー :最初のサーバで障害が発生した場合、フェイルオーバーまたは負荷分散のいずれかとして構成されているサーバを使用します。

サーバの数 : サーバのリスト。構成画面には、最初は 3 つのサーバ・スロットのみが表示されていますが、追加のスロットが表示され、任意の数の代替サーバを定義できます。各サーバに [有効] または [無効] としてチェックを付けることができます。既定値は常に [有効] です。詳細は、複数の InterSystems IRIS サーバ・インスタンス間の負荷分散とフェイルオーバーを参照してください。

アプリケーション・アクセス・プロファイルのコピー

新しいアプリケーション・パスを簡単に構成するには、既存のパスのアプリケーション・アクセス・プロファイルをコピーして編集します。

Tip:

この機能は、構成を適切に調整する場合にも有用です。アプリケーション・パスの一時的なアプリケーション・アクセス・プロファイルを別に作成することにより、元の構成を失うことなくパラメータの変更をテストできます。

既存のアプリケーション・アクセス・プロファイルをコピーするには、以下の手順を実行します。

  1. Web ゲートウェイ管理ページのメイン・メニューから、[アプリケーションアクセス] を選択します。

  2. [アプリケーションアクセス] の画面で、既存のアプリケーション・パスを選択します。

  3. [アプリケーションコピー] を選択します。

  4. [実行] を選択します。

  5. [アプリケーションパス] テキスト・ボックスに、新しい一意のアプリケーション・パスを入力します。

  6. [設定を保存] を選択します。新しいアプリケーション構成は、新しいユーザ・セッションが新しいアプリケーション・パスに対して作成されると有効になります。既存のユーザへの影響はありません。

アプリケーション・パスによるアクセスの無効化

この機能を使用すると、ユーザは構成したアプリケーションにこの Web ゲートウェイを介してアクセスできなくなります。

アプリケーション・パスを介したアクセスを無効にするには、以下の手順を実行します。

  1. Web ゲートウェイ管理ページのメイン・メニューから、[アプリケーションアクセス] を選択します。

  2. [アプリケーションアクセス] の画面で、アプリケーション・パスを選択します。

  3. [アプリケーション編集] を選択します。

  4. [実行] を選択します。アプリケーション・パスの構成画面が表示されます。

  5. [サービス状態] パラメータで、[無効] を選択します。

  6. [設定を保存] を選択します。

アクセスを再度有効にするには、上記の手順を繰り返して、手順 5 で [有効] を選択します。

アプリケーション・アクセス・プロファイルの削除

既存のアプリケーション・アクセス・プロファイルを削除するには、以下の手順を実行します。

  1. Web ゲートウェイ管理ページのメイン・メニューから、[アプリケーションアクセス] を選択します。

  2. [アプリケーションアクセス] の画面で、アプリケーション・パスを選択します。

  3. [アプリケーション削除] オプションを選択します。

  4. [実行] を選択します。

  5. Web サーバを再起動して、すべてのアプリケーションを強制的に再起動します。

FeedbackOpens in a new tab