CSP エラー・コード
このページでは、CSP ベースの Web アプリケーションで発生する可能性のあるエラーの原因と、その解決方法について説明します。これらのエラーの一部はタグベースの開発にのみ適用されますが、簡素化するためにここに含められています。
CSP エラー・コード、エラー・メッセージ、および報告されるタイミング
| エラー・コード | エラー・メッセージ | 報告されるタイミング |
|---|---|---|
| 5902 | ルール %1 は存在しません。 | %apiCSP を呼び出してルールに属性を追加するときに、存在しないルール名を指定すると報告されます。 |
| 5903 | ルール名が必要です。 | ルールを追加または削除しようとしたが、ルール名を指定しなかった場合に報告されます。 |
| 5904 | 行番号 %3 のタグ '<%1>' には属性 '%2' が必要です。 | CSP ページのタグに必要な属性を指定しなかった場合に報告されます。この必須の属性がなければ、ページはコンパイルできません。 |
| 5905 | 行番号 %3 にある属性 %1 の値 %2 は無効です。 | CSP ページ内の属性の値が有効な選択肢でない場合に報告されます。例えば、<script language="Cache" runat="XXXXX"> と定義した場合、runat の値が有効な選択肢ではありません。CSP コンパイラはこのページをコンパイルできず、このエラーが報告されます。 |
| 5906 | セッション ID が見つかりません。 | %New() メソッドでセッション ID を指定せずに %CSP.SessionOpens in a new tab インスタンスを作成しようとすると報告されます。例えば、Set session=##class(%CSP.Session).%New()' ではこのエラーが報告されますが、Set session=##class(%CSP.Session).%New(1234)' ではセッション ID 1234 を渡すためエラーは報告されません。 |
| 5907 | セッション ID %1 は存在しません。 | 既存の %CSP.Session をロードしようとしたが、InterSystems IRIS® データ・プラットフォームに格納されていないセッション ID を %OpenId() に渡すと報告されます。 |
| 5908 | クラス %1: %2 の作成に失敗しました。 | CSP コンパイラが、CSP ページに対応するクラスを作成できない場合に報告されます。 |
| 5909 | 行番号 %2 のタグ <%1> に終了のタグがありません。 | CSP コンパイラで、開始タグがあるが終了タグがないことが検出された場合に報告されます (ルール定義でタグに終了タグが必要であることが指定されている場合)。 |
| 5911 | 文字セット %1 がインストールされていないため、文字セットの変換を実行できません。 | このページを出力するために CSP ページで指定された文字セットが、InterSystems IRIS にインストールされていない場合に報告されます。これは、OnPreHTTP() メソッドの %response.CharSet プロパティで指定された文字セットである可能性があります。クラス "%CSP.PageOpens in a new tab" の "charset" プロパティを参照してください。エラーで報告された文字セットを使用する予定であったことを確認し、もしそうであれば、それが InterSystems IRIS にインストールされていることをチェックします。または、OnPreHTTP() メソッドの %response.CharSet プロパティを設定します。 |
| 5912 | CSP ページ '%1' が存在しません | 存在しない CSP ページを要求した場合に報告されます。URL を誤入力したか、または別の CSP ページ上のリンクが間違っていた可能性があります。ページがサーバに存在するかどうかを確認し、存在しない場合は、リンクがどこから来たか探します。ページが存在するはずである場合、Web アプリケーションの設定が適切なディレクトリに正しく設定されていることと、CSP ファイルがディスク上に存在することを確認してください。このエラーは、autocompile オプションがオンになっており、CSP エンジンがこのページをコンパイルしようとして、ファイルを見つけられない場合に発生します。 |
| 5914 | CSPアプリケーション '%1' が存在しません | URL のアプリケーションの部分が Web アプリケーションのリストで見つからない場合に報告されます。例えば、ページ /cspx/samples/menu.csp を csp ではなく cspx のタイプでロードしようとすると、InterSystems IRIS はその Web アプリケーションを見つけることができません。管理ポータルで [システム管理]→[セキュリティ]→[アプリケーション]→[ウェブ・アプリケーション] に移動して、アプリケーションのリストで、コマンドに誤りがないか確認してください。 |
| 5915 | ライセンスを割り当てることができません。 | ライセンス制限に達しているため、CSP セッションの新規の要求が受け入れられない場合に報告されます。Web アプリケーションの構成で指定された CSP セッションの既定のタイムアウトを短縮するか、ライセンスを追加で購入することを検討する必要があります。 |
| 5916 | 不正な CSP 要求です。 | プライベート・ページへのアクセスを許可する暗号化トークンを含む別の CSP ページからリダイレクトされる代わりに、URL を入力してこのページにアクセスしようとしたか、このプライベート・ページへのアクセスを許可するために無効な暗号化トークンを使用した場合に報告されます。 |
| 5917 | CSP は HTTP メソッド %1 をサポートしていません。 | サポートされていない HTTP メソッドを使用しようとした場合に報告されます。サポートされる HTTP メソッドは GET、POST、HEAD です。現時点で、CSP サーバでその他の HTTP メソッドはサポートされていません。このエラーは、CSP サーバと対話する Web ゲートウェイのバージョンが適合していない場合にも発生する可能性があります。 |
| 5918 | ログアウトされているため、動作を実行できません。 | CSP 要求に暗号化されたデータが含まれるが、セッションが新規のセッションであり、解読キーを暗号化されたデータと一致させる方法がない場合に報告されます。通常これはセッションがタイムアウトした後に、ユーザがブラウザで別の要求を生じさせる動作を実行したために発生します。セッション・タイムアウト値を大きくするか、ユーザを最初のページにリダイレクトして動作を再度開始できるようにするエラー・メカニズムを使用できます。 |
| 5919 | 要求した動作は無効です。 | 通常、暗号化された文字列を CSP ページから InterSystems IRIS に渡したが、解読キーがこのデータを暗号化するのに使用されたキーと一致しない場合に報告されます。これは、ユーザが URL を手動で改ざんしたか、他の何らかの原因で暗号化された文字列の値が InterSystems IRIS で生成されてから次の HTTP メッセージで InterSystems IRIS に戻されるまでに変更された場合に生じる可能性があります。 |
| 5920 | このCSPページはネームスペース '%1' から実行する必要があります | 各 Web アプリケーションは、InterSystems IRIS の特定のネームスペースに結び付けられています。このエラーは、/csp/samples アプリケーションが SAMPLES ネームスペースに結び付けられている場合に、USER ネームスペース内の /csp/samples/loop.csp からページをコンパイルするといった動作を試みた場合に報告されます。 |
| 5921 | CSPアプリケーション '%1' は、稼動するネームスペースを指定しなければなりません | Web アプリケーションの構成でネームスペースが欠落している場合に報告されます。管理ポータルでは Web アプリケーションがネームスペースなしで作成されることは許可されないため、これは通常 CPF ファイルが手動で誤って編集されたことを示します。 |
| 5922 | 返答待ち時間のタイムアウトです。 | %Net.HttpRequestOpens in a new tab オブジェクトが、対話している HTTP サーバからの返答待ちでタイムアウトしたときに、このオブジェクトにより報告されます。 |
| 5923 | %1 回リダイレクトされました。リダイレクションループと考えられます。 | 1 ページで 4 回を超えるリダイレクトが検出された場合に報告されます。コンパイラはその状態をループが存在していると見なします。CSP ページが ServerSideRedirect を使用して別のページにジャンプすると、ページ A.csp が B.csp にリダイレクトされ、それが A.csp にリダイレクトされることでループが発生する可能性があります。 |
| 5924 | エラーが発生しましたが指定されたエラーページが表示できませんでした - Web マスタに通知してください。 | 実行時に CSP ページでエラーが発生すると、CSP エンジンは、任意の方法でエラーを処理できるユーザが指定したエラー・ページにリダイレクトします。しかし、ユーザ指定のエラー・ページが存在しないか、このエラー・ページを生成する際にエラーが発生すると、CSP エンジンは BACK^%ETN の使用に何らかの問題があることをログ記録し、このエラー・メッセージを報告します。このエラーはプロダクション・システムで表示される可能性があるため、ユーザ作成のエラー・ページにバグがある場合を考慮し、メッセージは意図的にあいまいな表現になっています。このエラーを解決するには、まず Web アプリケーションで指定されたエラー・ページが存在するかどうかを確認し、次にこのエラー・ページに潜在的なバグがないかどうか調べてください。 |
| 5925 | 行番号 %1 で <SCRIPT LANGUAGE=CACHE> タグにRUNATかMETHOD属性が指定されていません | <script language="Cache"> タグに、このコードを実行するべきタイミングを CSP コンパイラに指示するための必須の属性 runat、または新しいメソッドを作成するための method 属性が欠落している場合に報告されます。 |
| 5926 | HTTP ヘッダが記述されフラッシュされたため、転送できません。 | データがブラウザに書き込まれてから、サーバ側リダイレクトを使用しようとすると報告されます。%response.ServerSideRedirect 機能を使用して別のページにリダイレクトを試みる場合、これはデータがブラウザに戻される前に行う必要があります。つまり、通常これはページの OnPreHTTP() メソッドで行う必要があります。 |
| 5927 | ページ %1 のクラス名と既にロードされているクラス %2 とが競合するため、このページをロードできません。 | 同じネームスペース内の異なるアプリケーションに、同一の名前を持つ 2 つの CSP ファイルがある場合に報告されます。例えば、USER ネームスペースに /test と /anothertest という 2 つの CSP アプリケーションがあり、これらのアプリケーションが InterSystems IRIS サーバ上の異なるディレクトリにある場合、それぞれに test.csp ファイルが存在します。autocompile を有効にして、URL /test/test.csp を入力すると、CSP コンパイラはこのページをクラス csp.test にコンパイルします。URL /anothertest/test.csp を入力すると、これはこのページをロードしてクラス csp.test を作成しようとし、それが異なるアプリケーションに既に存在することを検出して、このエラーを報告します。これが行われない場合、各要求でページ全体をリコンパイルするため、パフォーマンスが非常に悪くなります。同じネームスペースで同一のファイル名を使用しないようにするか、Web アプリケーションで定義されたパッケージ (既定では CSP) を変更してください。例えば、/anothertest をパッケージ名 package を使用するよう変更します。これにより、test.csp のコンパイル時に、クラス名 package.test が作成されます。この名前は、csp.test を使用する他のアプリケーションと競合しません。 |
| 5931 | ページが表示される前にのみ、OnPreHTTP() にこのメソッドを呼び出すか、値を設定できます。 | データがブラウザに出力される前に一部のパラメータを変更できるように、ページの OnPreHTTP() メソッドで呼び出す必要のある関数を呼び出した場合に報告されます。これを解決するには、この呼び出しを OnPreHTTP() メソッドに移動します。 |
| 5932 | Web サーバ上のこの Web ゲートウェイ・バージョンで、動作は無効です。 | 使用している Web ゲートウェイのバージョンでこの動作がサポートされていない場合に報告されます。この機能を使用しないようにするか、Web ゲートウェイのバージョンを新しいバージョンにアップグレードしてください。 |
| 5933 | CSPサーバで内部エラーが発生しました: %1 | CSP エンジン内で予期しないエラー状態が発生している場合に報告されます。このエラーをインターシステムズのサポートに報告してください。 |
| 5954 | CSP ページのロックに失敗しました。 | CSP ページが自動コンパイルされる場合、2 つのジョブが同時に同じページのコンパイルを試みることがないよう、ページがまずロックされます。ロックがもう一方のジョブにより 60 秒以内に解除されない場合、コンパイルが何らかの理由で失敗したと見なされ、このエラー・メッセージが報告されます。スタジオからこのページのリコンパイルを試行して、エラーが報告されるかどうか確認してください。 |
| 5955 | CSPAppList クエリ : Fetch() に無効なデータがあります。 | CSP アプリケーションのリストを判断するクエリが無効である場合に報告されます。このエラーは稼働中のシステムでは表示されてはならないものです。 |
| 5956 | CSPアプリケーション '%2' のディレクトリ '%1' が存在しません | Web アプリケーションによりポイントされているディレクトリがファイル・システム内に存在しない場合に報告されます。 |
| 5961 | 文字セット %1 を変換できません。 | ブラウザからの要求を受け取ったときに報告されます。ブラウザにより送信された情報は現在の InterSystems IRIS の既定のロケールに変換されるため、エラーが発生します。変換をデバッグするには、ブラウザにより送信された情報を分離し、テスト・プログラム内で手動で文字セットから変換します。 |
| 5962 | 新規セッションを割り当てることができません。 | %session.ForceNewSession() の呼び出し時に、このセッション ID に新しいスロットがない場合に報告されます。 |
| 5963 | 無効な SysLog レベルです: %1 | 内部ログ・レベルの設定時に、そのレベルが許容範囲外である場合に報告されます。 |
