デバイス特殊変数
入出力コマンドには、特定のシステム変数値に影響を与えるものもあります。このセクションでは、これらの変数を定義し、その使用目的について説明します。特殊変数は、入出力コマンドが現在のデバイスに発行されたときにのみ、変更されます。以下のテーブルは、デバイス特殊変数の概要です。
デバイス特殊変数
変数 | 目的 |
---|---|
$IO | すべての出力処理が対象となる現在のデバイスのデバイス ID を示します。InterSystems IRIS は、ログイン時に $IO の値を主出力デバイスに設定します。この値は、USE コマンドと CLOSE コマンド、BREAK コマンドによって、またはプログラマ・モードに制御が戻ったときにのみ変更できます。 |
$X | 現在のデバイスで最後のキャリッジ・リターン以降に記述された、実行中の出力可能文字の総数です。この範囲は、0 からデバイスの幅までです。 |
$Y | 現在のデバイスで最後の改ページ以降に記述された、実行中の改行の総数です。この範囲は、0 からデバイスの長さまでです。 |
$ZA | ターミナル・デバイスへ READ コマンドを発行した後の READ の状態情報です。 |
$ZB | 現在のデバイスで最後の READ 操作を終了させた文字シーケンスあるいはイベントです。 |
$ZMODE | 現在のデバイスに対し、OPEN コマンド、あるいは USE コマンドと併用したパラメータを示します。 |
$X と $Y は、出力表示をフォーマットするのに役立ちます。詳細は、"ターミナル入出力" を参照してください。