UNIX®、Linux、および macOS でのインストールの概要

このドキュメントの使用方法

すべてのインストールにおいて、インストール前の手順から開始する必要があります。その後、手動または自動のいずれかのインストール手順に従います。手動インストールのプロセスは、選択するセットアップ・タイプに応じて異なります。手動インストールの手順の実行後、選択したセットアップ・タイプのドキュメントを使用して、インストール・プロセスを続行します。インストールが完了したら、実行する必要のある追加のタスクについて "UNIX®、Linux、および macOS でのインストール後の手順" のセクションを参照してください。

このドキュメントでは、手順を "既定" と "詳細" というセクションに分けています。"既定" には、指定の手順に対する基本的な情報、実行する必要のあるアクションについての詳細、および選択すべきオプションについての推奨事項が含まれます。"詳細" には、追加の詳細情報と選択できるその他のオプションが含まれます。

通常、InterSystems IRIS をすばやく使用を開始するには、"既定" のセクションで十分です。特定の手順または選択すべきオプションがはっきりわからない場合は、"既定" のセクションのガイダンスに従うことができます。

プロダクション・システムでの展開

ライブ・プロダクション・システムでの展開は、開発システムでの展開より複雑な手順となります。特に、自由に使用できるリソースについて慎重に考慮し、それに応じて構成と展開を計画する必要があります。インストール・プロセスを開始する前に、リソースの計画と管理についての詳細なガイダンスを提供している以下のセクションを確認してください。

• システム・リソースの計画と管理

• メモリと開始設定

このドキュメントで概説する手順に従うこともできますが、"既定" セクションで説明する手順が、ユーザのシステムでは十分でない場合があります。"詳細" セクションを含め、各手順を十分に確認し、システムに適した構成を選択してください。

• プロダクション・システムには、自動インストールまたは構成マージの使用をお勧めします。これらの方法では、構成を保存して、同じ設定で再度展開することが容易になります。

• プロダクション・システムまたは大量のメモリを消費するプロセスを実行するシステムには、ラージ・ページまたはヒュージ・ページを強くお勧めします。

• プロダクション・システムおよびリソースを多く消費するその他のシステムでは、ユーザ・プロセスの最大数を適切に構成することが重要です。

• システムの swappiness の値を十分高い値に設定することは、パフォーマンスの向上に役立つ場合があります。

• "ロック・ダウン" セキュリティ設定を使用してインストールを行う必要があります。これにより、展開の初期セキュリティは最強となります。詳細は、"インターシステムズの初期セキュリティ設定" を参照してください。

• 手動インストールを実行する場合は、カスタム・インストールをお勧めします。これにより、展開に必要なコンポーネントのみをインストールできます。