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UNIX®、Linux、および macOS でのサーバ・インストール

ここでは、UNIX®、Linux、および macOS での手動のサーバ・インストールの手順について詳しく説明します。

ここに示す手順を実行する前に、以下を完了していることを確認してください。

サーバ・インストールの概要

既定 :

  • サーバ・インストールでは、サーバ・システムで必要となる InterSystems IRIS コンポーネントのみがインストールされます。

  • インストール・スクリプト irisinstall は、以下を実行します。

    • InterSystems IRIS システム・マネージャ・データベースをインストールします。

    • インストール・モードで InterSystems IRIS を起動します。

    • InterSystems IRIS システム・マネージャ・グローバルとルーチンをインストールします。

    • InterSystems IRIS を終了し、既定の構成ファイル (iris.cpf) を使用して再起動します。アップグレード・インストールの場合は、更新後の構成ファイルを使用して再起動されます。

詳細 :

  • InterSystems IRIS の標準インストールは、複数のモジュール・パッケージ・スクリプトから構成されます。これらのスクリプトでは、それまでの手順に対する入力、システム環境、および既存のインスタンスをアップグレードしているかどうかなどの条件に応じて、情報の入力が求められます。

  • インストールの第 1 段階では、このインストールについて収集された情報がすべてパラメータ・ファイルに保存されます。

  • その後、実際のインストールが開始される前に、インストールの詳細を確認します。

  • 最終段階では、インスタンスのセットアップなど、正常終了したインストールに付随する操作を実行します。

  • サーバ・インストールには、以下のコンポーネント・グループが含まれます。

    • InterSystems IRIS データベース・エンジン (ユーザ・データベース、言語ゲートウェイ、およびサーバ監視ツールを含む)

    • InterSystems IRIS ランチャー

    • Web ゲートウェイ

手順 1 : セキュリティ設定の選択

既定 :

  • 初期セキュリティ設定の選択を求められます。

  • 通常のセキュリティ設定を選択するには、「(2)」と入力します。

詳細 :

  • 以下の初期セキュリティ設定から選択できます。

    • 最小 (1)

    • 通常 (2)

    • ロック・ダウン (3)

  • 最小は、InterSystems IRIS インストールにのみ使用できます。これを選択した場合、次の手順はスキップできます。インスタンスの所有者はインストーラによって root として設定されます。

  • カスタム・インストールでなければ選択できないセキュリティ設定もあります。詳細は、"InterSystems IRIS カスタム・インストール" を参照してください。

  • さまざまなセキュリティ設定と、システムで 1 つを選択する方法の詳細は、"インターシステムズの初期セキュリティ設定" を参照してください。

手順 2 : インスタンス所有者の定義

既定 :

  • 前のステップで最小またはロック・ダウンを選択した場合、追加の情報を入力するよう求められます。

    • インスタンス所有者 — InterSystems IRIS プロセスの実行に使用するアカウントのユーザ名を入力します。このアカウントに関する詳細は、"所有者およびグループの決定" を参照してください。InterSystems IRIS のインストールが完了すると、インスタンスの所有者は変更できなくなります。

    • インスタンス所有者のパスワード — 前のプロンプトで入力したユーザ名のパスワードを入力し、確認のために再度入力します。このユーザに対して、%All ロールを持つ InterSystems IRIS 特権ユーザ・アカウントが作成されます。

      このパスワードは、InterSystems IRIS 特権ユーザ・アカウントだけでなく、_SYSTEM、Admin、および SuperUser の事前定義の各ユーザ・アカウントにも使用されます。これらの事前定義ユーザの詳細は、"事前定義のユーザ・アカウント" を参照してください。

    • CSPSystem 事前定義のユーザのパスワード。

詳細 :

  • パスワードは、"初期のユーザ・セキュリティ設定" のテーブルに示した条件を満たしている必要があります。この手順で入力したパスワードには、スペース、タブ、またはバックスラッシュの各文字は使用できません。インストーラはそのようなパスワードを受け付けません

手順 3 : インスタンスを起動または停止するグループの決定

既定 :

  • InterSystems IRIS を起動および停止できるグループを指定するように求められます。

  • これらの特権を持つことができるのは 1 グループのみで、このマシンで有効なグループでなければなりません。

  • 既存のグループ名またはグループ ID 番号を入力します。InterSystems IRIS は、処理を続行する前にそのグループが実際に存在するかを確認します。

  • 詳細は、"所有者およびグループの決定" を参照してください。

手順 4 : 追加のセキュリティ・オプションの構成

既定 :

  • 初期セキュリティ設定で通常またはロック・ダウンを選択した場合、追加のセキュリティ・オプションを構成するかどうかを尋ねられます。

  • 選択した初期セキュリティ設定の既定値を使用してインストールを続行するには、「N」と入力します。

詳細 :

  • Y」を選択すると、追加の設定を構成するよう求められます。

    • [InterSystems IRIS の実効グループ] — InterSystems IRIS 内部の実効グループ ID。また、インストール環境にあるすべてのファイルと実行可能ファイルに対する特権をすべて保持しています。最大限のセキュリティ対策として、このグループには実際のユーザは含めないでください。(既定値は irisusr です。)

    • [InterSystems IRIS スーパーサーバの実効ユーザ] — スーパーサーバとジョブ・サーバによって開始されたプロセスの実効ユーザ ID です。ここでも最大限のセキュリティを実現するために、実際のユーザにはこのユーザ ID を使用しないようにします。(既定値は irisusr です。)

  • 追加情報は、"所有者およびグループの決定" を参照してください。

手順 5 : Unicode サポートのインストール

既定 :

手順 6 : Web サーバの構成

既定 :

  • ローカル Web サーバが検出されると、その Web サーバを使用してインストールに接続するかどうかを尋ねられます。

  • y」と入力します。Web サーバは自動的に接続されます。

  • 1」と入力して、[ウェブサーバのタイプ] に Apache を指定します。

  • Apache 構成ファイルの場所を入力します。既定のパスは /etc/httpd/conf/httpd.conf です。

  • [Apache httpd ポート番号] を指定します。既定値は 80 (macOS では 8080) です。アップグレード・インストールではこの選択肢は表示されず、元のインスタンスのポート番号がそのまま使用されます。

    Important:

    インストール中にカスタムの Web サーバのポート番号を指定すると、WebServerPort CPF パラメータのみが変更されます。これは、ご使用の Web サーバがリッスンするように構成されたポート番号である必要があります。既定の Web サーバのポート番号は 80 (macOS では 8080) です。異なるポート番号でリッスンするよう Web サーバを構成しているのでない限り、この設定を既定から変更しないでください。

  • [スーパーサーバポート番号] を指定します。これは既定で 1972 です (または、1972 が取得されている場合は、51733 またはこれ以降の使用可能な最初の番号になります)。ポート番号は 65535 よりも大きくすることはできません。

詳細 :

  • Web サーバが検出されない場合、中止するかどうかを尋ねるプロンプトが表示されます。インストールを続行することを選択した場合は、インストールの完了後に手動で Web サーバを構成する必要があります。

  • 検出された Web サーバに接続しないことを選択したか、[ウェブサーバのタイプ][なし] を設定している場合は、インストールの完了後に手動でWeb サーバを構成する必要が生じます。

Important:

Apache httpd Web サーバは、インストール・プロセスで自動的に構成できるため、この Web サーバの使用をお勧めします。インストール・プロセスの開始前に、これがインストールされ、実行されていることを確認してください。ほとんどの場合、Apache Web サーバを手動で構成する必要はありません。

手順 7 : ライセンス・キーの有効化

既定 :

  • アップグレード時に既存のインスタンスの mgr ディレクトリにある iris.key ファイルをスクリプトが検出しない場合、ライセンス・キー・ファイルの入力を求めるプロンプトが表示されます。

  • 有効なキーを指定する場合、インストール中にライセンスは自動的に有効化されて、ライセンス・キーはインスタンスの mgr ディレクトリにコピーされるので、これ以上の有効化手順は不要です。

  • ライセンス・キーを指定しない場合、インストールに続いて、ライセンス・キーを有効化できます。ライセンス、ライセンス・キー、および有効化の詳細は、"ライセンス・キーの有効化" を参照してください。

  • macOS では、irisdb のネットワーク接続に関するプロンプトが表示されることがあります。表示された場合は、[許可] を選択します。

手順 8 : インストールの確認

既定 :

  • インストール・オプションを確認し、Enter キーを押してインストールを続行します。[Yes] を選択すると、ファイルのコピーが開始されます。

  • インストールが完了すると、InterSystems IRIS システムを管理する管理ポータルの URL が示されます。詳細は、"管理ポータルの使用" を参照してください。

  • "インストール後のタスク" に進みます。

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