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SUSE Linux プラットフォームの問題

このトピックには、以下の調整に関する情報が含まれます。

I/O スケジューラ

SUSE Linux の I/O スケジューラは、ストレージ・デバイスに送信された入出力要求の順序付けを行う役割を持ちます。SUSE Linux 15 では、スケジューラは既定で BFQ (Budget Fair Queueing) に設定される可能性があり、これは InterSystems IRIS でパフォーマンスの問題を引き起こすことが知られています。この設定を NONE に変更することをお勧めします。I/O スケジューラの変更の詳細は、SUSE のドキュメント "Tuning I/O PerformanceOpens in a new tab" を参照してください。

Note:

I/O スケジューラを NONE に設定することは、すべてのユース ケースで最適とは限りません。ユーザは変更を行った後、システムのアプリケーション・ワークロードをテストする必要があります。

共有メモリ制限

SUSE Linux プラットフォームでの、既定の共有メモリ制限 (shhmaxshmall) は InterSystems IRIS にとって小さすぎます。この制限は、再起動しなくても proc ファイル システム内で変更できます。

InterSystems IRIS はデータベース・バッファ、グローバル・バッファ、ルーチン・バッファ、およびライセンス使用に共有メモリを使用します。InterSystems IRIS 専用にマシンを使用している場合は、共有メモリをメモリの総容量の約半分に設定することをお勧めします。詳細は、"システム・リソースの計画と管理" の "メモリの計画"、および "システム管理ガイド" の "メモリと開始設定" と "ライセンスの機能範囲と使用の決定" を参照してください。

Note:

共有メモリ制限を変更する推奨事項は、SUSE Linux 64 ビット・システムには適用されません。

例えば 512 MB で設定したい場合は、以下のコマンドを入力します。

#sets shmall and shmmax shared memory
echo 536870912 >/proc/sys/kernel/shmall     #Sets shmall to 512 MB
echo 536870912 >/proc/sys/kernel/shmmax     #Sets shmmax to 512 MB

上記のコマンドは、スタートアップ時のスクリプトで入力できます。SUSE Linux 製品のドキュメントでは、/etc/init.d/boot.local スクリプト・ファイル内にコマンドを入れることが推奨されています。

また、/etc/profile.local というファイルを変更することで、システム・メモリ・ユーザ制限に対する設定を変更できます。以下のような行を追加します。

#sets user limits (ulimit) for system memory resources
ulimit -v 512000     #set virtual (swap) memory to 512 MB 
ulimit -m 512000     #set physical memory to 512 MB

この同じファイルで、以下のような行を追加することで、PATH パラメータと CLASSPATH パラメータの値を永続的に変更できます。

#sets env values PATH and CLASSPATH
export PATH=$PATH:/usr/iris/bin:/path/to/j2sdk/bin:/.
export CLASSPATH=
      $CLASSPATH:/iris/dev/java/lib/JDK18/intersystems-jdbc-3.0.0.jar.

Important:

システム・アップグレード時に変更が失われるリスクを回避するために、/etc/profile ファイルは変更しないでください。

ロックインされたメモリ

Linux プラットフォームでは、共有メモリがヒュージ・ページに割り当てられている場合、それらはメモリ内で自動的にロックされます (それ以上の操作は必要ありません)。ヒュージ・ページの割り当ての詳細は、"Linux でのヒュージ・ページの構成" を参照してください。

ヒュージ・ページを使用しない場合、共有メモリ・セグメントをメモリにロックしてページングを防ぐように InterSystems IRIS を構成できます。これについては、"構成パラメータ・ファイル・リファレンス" の “memlock” エントリの LockSharedMemory セクションで説明されています。

それ以外の場合は、メモリ内にロックされる可能性のある最大サイズを増やす必要があります。手順については、この章の "Red Hat Linux プラットフォームの問題" にある "ロックインされたメモリ" のセクションを参照してください。

Kerberos の使用

SUSE Linux プラットフォームで Kerberos を使用するには、krb5-libs パッケージに加えて krb5-devel パッケージもインストールする必要があります。krb5-devel をインストールすると、Kerberos を使用するために必要なシンボリック・リンクが設定されます。このパッケージは、開発環境だけでなく、実稼働環境にも必要です。これらのコンポーネントの詳細は、SUSE documentationOpens in a new tab の Web サイトを参照してください。

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