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InterSystems Supply Chain Orchestrator の概要

InterSystems Supply Chain Orchestrator™ は、インテリジェントなデータ・プラットフォームをサプライ・チェーン固有の一連のクラウド・サービスと共に提供し、サプライ・チェーンのパフォーマンスと俊敏性を変革する、エンドツーエンドの可視性と比類のない予測的・規範的な機能を実現します。

Supply Chain Orchestrator の中核を成す部分は InterSystems IRIS for Supply Chain と呼ばれ、InterSystems IRIS® と、別途リリースされる InterSystems Supply Chain Framework で構成されます。以下の図に示すように、Supply Chain Framework は InterSystems IRIS の主要な部分を拡張します。

この中核部分に加えて、一連のクラウド・サービスが予定されています。お客様やパートナーは、このエコシステムと相互運用する独自のクラウド・サービスを作成し、販売することができます。

generated description: intro orchestrator

Supply Chain Orchestrator の目的

Supply Chain Orchestrator (特にその中核部分である IRIS for Supply Chain) は、以下の目的を満たすよう設計されています。

  • サプライ・チェーン全体の KPI や問題管理など、ほとんどのサプライ・チェーンの問題に必要な基本的なインフラストラクチャを提供する。

  • サプライ・チェーン・データ・モデルや関連する分析キューブなど、一般的なサプライ・チェーン機能を提供する。

  • サプライ・チェーン機能にアクセスするための一連の API を提供する。これは、UI 開発などで外部からも容易に利用することができます。

  • フレームワークの導入を容易にする一連のユーティリティを提供する。例えば、ビジネス・プロセス設計を簡略化してノーコード/ローコード開発を実現するためのメッセージング機能やヘルパー・クラスが用意されています。

Supply Chain Orchestrator は、以下のとおりではありません

  • TMS、WMS、OMS などの既存のサプライ・チェーン運用アプリケーションを置き換えるサプライ・チェーン・ソリューション。ただし、本製品は、これらのシステムからのデータやプロセスの接続を容易にし、データの可視性のギャップを埋め、サプライ・チェーン全体に対するリスクの影響を最小限に抑えるためのインテリジェントなアクションを提供します。

  • 任意のユース・ケースのためのビジネス・プロセスやビジネス・ルール、またはサプライ・チェーンの任意の部分の KPI など、特定のユース・ケース向けに事前定義されたソリューション・セット。本製品は、最小限のコーディング作業またはコーディング作業なしで、独自のユース・ケース固有のソリューションを定義するためのシンプルなメカニズムを提供します。

  • サプライ・チェーンの実務担当者が直接操作できるエンドユーザ・アプリケーション。本フレームワークのソリューションや成果は、コントロール・タワーの UI、BI ツール、その他のサプライ・チェーン・アプリケーションなど、他のアプリケーションに公開されることが期待されます。

機能

Supply Chain Orchestrator (特にその中核部分である IRIS for Supply Chain) は、以下の機能を提供します。

  • 拡張可能なサプライ・チェーン・データ・モデル。InterSystems IRIS データ・プラットフォームに実装されるキャノニック形式のサプライ・チェーン・データ・モデルで、ObjectScript コードまたは API を使用して拡張/カスタマイズできます。

  • データ・モデルの検出とライブ・ドキュメンテーションのためのデータ・モデル API。例えば、すべてのサプライ・チェーン・データ・オブジェクトをリストしたり、サプライ・チェーン・データ・オブジェクトの詳細な定義を取得することができます。

  • データ・アクセス API。CRUD 操作と、並べ替えやページ付けに対応した高度な検索機能の両方をサポートします。

  • 分析キューブ。サプライ・チェーン・データ・モデルに基づいて事前構築された Business Intelligence キューブです。カスタム属性を含めるようにするなど、組み込みのキューブは必要に応じて拡張できます。

  • KPI フレームワークと関連 API。KPI 管理 (KPI 構成とライフ・サイクル管理) および KPI 値とリストへのアクセスをサポートします。現在の KPI フレームワークは事前定義された分析キューブに基づいています。

  • 問題のライフ・サイクル管理。問題の特定、問題の分析、およびアクションの推奨を担当するコンポーネントです。

アーキテクチャの概要

上記のように、Supply Chain Orchestrator の中核となるのは、InterSystems IRIS for Supply Chain (InterSystems IRIS® サーバに InterSystems Supply Chain Framework を追加したもの) です。以下の図にその詳細を示します。

InterSystems Supply Chain Orchestrator には、InterSystems IRIS と InterSystems Supply Chain Framework が含まれます

以下の図は、分析のサポートをより詳細に示しています。

テーブル、キューブ、KPI、ダッシュボードをカスタマイズできます

利用可能なオンライン学習

ドキュメント Web サイトOpens in a new tabに加えて、オンライン学習パス "Building Smart Real-Time Supply Chain ApplicationsOpens in a new tab" を参照してください。ここでは、このプラットフォームのユース・ケースやアーキテクチャを調べたり、それをインストールして実装を開始する方法を学習することができます。また、KPI を作成して、問題解決のためのビジネス・ロジックを使用する方法についても学ぶことができます。

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