TCP 送信アダプタに関する設定
概要
TCP 送信アダプタには以下の設定があります。
グループ | 設定 |
---|---|
基本設定 | [IPアドレス]、[ポート] |
接続設定 | [接続を維持]、[接続タイムアウト]、[再接続試行]、[準備完了]、[応答タイムアウト]、[読込タイムアウト]、[SSL構成]、[ローカル・インタフェース]、[文字セット]、[エンディアン] |
追加設定 | [文字セット] |
残りの設定はすべてのビジネス・オペレーションに共通のものです。詳細は、"すべてのビジネス・オペレーションに含まれる設定" を参照してください。
文字セット
EnsLib.TCP.CountedOutboundAdapterOpens in a new tab、EnsLib.TCP.CountedXMLOutboundAdapterOpens in a new tab、および EnsLib.TCP.TextLineOutboundAdapterOpens in a new tab に適用されます。
送信データに適した文字セットを指定します。InterSystems IRIS® は、自動的に、文字をこの文字エンコーディングに変換します。"文字セット" を参照してください。
接続タイムアウト
すべての TCP 送信アダプタに適用されます。
リモート TCP リスナへの接続試行を待機する秒数です。デフォルトは 5 秒です。
エンディアン
EnsLib.TCP.CountedOutboundAdapterOpens in a new tab と EnsLib.TCP.CountedXMLOutboundAdapterOpens in a new tab に適用されます。
選択項目 [ビッグ] または [リトル] は、4 バイト・ブロック・カウントの接頭語のバイト順を示します。[ビッグ] エンディアンは、最上位バイト (MSB) を最初に回線上に送ることを意味し、[リトル] エンディアンは、最下位バイト (LSB) を最初に回線上に送ることを意味します。この文字列のデフォルト値は[ビッグ]です。
準備完了
すべての TCP 送信アダプタに適用されます。
1 (真) のとき、ソケットから返される応答メッセージを読み取るまで待機してから、返します。0 (偽) のときは、待機しません。デフォルト値は 1 です。
IPアドレス
すべての TCP 送信アダプタに適用されます。
TCP 接続先となる IP アドレス。アダプタは、IPV4 アドレス、IPV6 アドレス、またはドメイン・ホスト・コントローラが解決できるサーバ名を受け入れます。
この文字列の先頭に感嘆符 (!) を記述しておくと、送信アダプタは接続を開始せずに、受信接続要求を待ちます。接続要求を承認すると、送信メッセージを送ることができます。感嘆符を単独で指定することも、感嘆符の後ろに IP アドレスのカンマ区切りリストを指定することもできます。感嘆符の後ろに IP アドレスを指定しない場合は、送信 TCP アダプタはどの IP アドレスからの接続も受け付けます。IP アドレスを指定した場合は、アダプタはその指定アドレスからの接続のみを受け付けます。アダプタは、IPV4 アドレス、IPV6 アドレス、またはドメイン・ホスト・コントローラが解決できるサーバ名を受け入れます。必要に応じて IP アドレスの後ろにコロン (:) とポート番号を記述することで、各 IP アドレス用のポートを指定することもできます。ポートを指定した場合は、アダプタは指定したポートからの接続のみを受け付けます。
IP アドレス・フィルタリングは、一般アクセスできるシステムではなくプライベート・ネットワーク上のアクセスを制御するための手段です。IP アドレス・フィルタリングを唯一のセキュリティ・メカニズムとして利用することは推奨されません。攻撃者は IP アドレスをスプーフィング (偽装) できるからです。
LocalInterface
すべての TCP 送信アダプタに適用されます。
TCP 接続に必要なネットワーク・インタフェースを指定します。リストから値を選択するか、値を入力してください。空の値は、任意のインタフェースが使用できることを意味します。詳細は、"ローカル・インタフェース" を参照してください。
ポート
すべての TCP 送信アダプタに適用されます。
接続先の TCP ポートを指定します。
QSize
EnsLib.TCP.CountedOutboundAdapterOpens in a new tab、EnsLib.TCP.CountedXMLOutboundAdapterOpens in a new tab、および EnsLib.TCP.TextLineOutboundAdapterOpens in a new tab に適用されます。
このビジネス・オペレーションのために、オペレーティング・システムで予約しておく必要のある受信接続数を指定します。通常、デフォルト値の 0 を変更する必要はありません。デフォルト値では、接続が送信用であるか、ビジネス・オペレーションのプール・ジョブ 1 つについて一度に接続が許可されるクライアントが 1 つのみの排他受信モードをビジネス・オペレーションで使用しています。
読込タイムアウト
すべての TCP アダプタに適用されます。
リモート TCP ポートから初期データを受信した後、次に続く受信 TCP 読み取りオペレーションを待機する秒数です。デフォルトは 5 秒です。指定できる値の範囲は 0 ~ 600 秒 (最大 10 分) です。
再接続試行
すべての TCP 送信アダプタに適用されます。
アダプタが接続を解除して再接続するまでにメッセージの送信を試行する回数。値 0 (ゼロ) は、アダプタが切断することなく永久にメッセージの送信を試行することを意味します。デフォルト値は 5 です。
応答タイムアウト
すべての TCP 送信アダプタに適用されます。
要求を送信後、リモート・システムから応答が返信されるのを待機する秒数。デフォルトは 15 秒です。
SSL構成
すべての TCP アダプタに適用されます。
この接続の認証に使用する既存の TLS 構成の名前。アダプタから通信が開始されるため、クライアント TLS 構成を選択します。詳細は、"SSL 構成" を参照してください。
接続を維持
すべての TCP アダプタに適用されます。
オペレーションの完了後に TCP アダプタがどれだけの間リモート・システムとの接続を維持するかを指定し、アダプタによる切断処理方法を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
-
正の値—アダプタは、ここで指定された秒数だけリモート・システムとの接続を維持します。切断はエラーのようには処理されません。
-
0—アダプタは直ちに切断します。切断はエラーのようには処理されません。
-
–1—アダプタは、アイドル・タイムも含め、永久的に接続されたままとなります。
Note:アダプタは、[接続を維持] の値が -1 の場合のみ、起動時に自動接続されます。切断はエラーのように処理されます。
デフォルト値は -1 です。