Database
構文
[Databases] Name=a,b,c,d,e,f
Name は文字列です。a、b、c、d、e、および f の説明は後述します。
説明
構成パラメータ・ファイル (CPF) の [Databases] セクションには、インスタンスに接続されているすべてのデータベースのエントリが含まれます。各エントリには、データベースを定義する、最大 6 つのコンマ区切りの引数を指定できます。最初の引数であるディレクトリ指定のみが必須です。その他の引数は、指定しない場合、既定値が使用されます。各値は以下のとおりです。
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a — データベース・ファイルの完全ディレクトリ指定。必須項目。
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b — リモート・インスタンス名 (ローカル・インスタンスの場合は空白)。インスタンスがリモートの場合は (名前が空白以外)、以降のフィールドは無視されます。既定はローカル・インスタンスです。
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c — 起動時にデータベースのマウントが必要かどうかを指定します (1 または 0)。有効な場合は、起動時にデータベースをマウントする必要があります。マウントしないと起動に失敗します。既定は 0 です (起動時にデータベースをマウントしません)。
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d — この値は無視されるので、空白のままにしてかまいません。
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e — この値は無視されるので、空白のままにしてかまいません。
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f — ストリーム位置。このデータベースと関連付けられたストリームの配置先のディレクトリです。既定は空白 ("") です (推奨)。この既定位置は、データベース・ディレクトリの下のサブディレクトリ stream です。例えば、c:\abc にあるデータベースの場合、既定のストリーム位置は c:\abc\stream です。
既定では、上記の各設定を指定していなくても、IRISSYS、IRISLIB、IRISTEMP、および IRISAUDIT の各データベースは、インスタンスに対してローカルであること、および起動時にマウントされることがそれぞれ必要です。
例
[Databases] セクションでは、各行が引数 Name=a,b,c,d,e,f を持つデータベースです。以下は Windows の場合の例です。
[Databases]
IRISSYS=c:\InterSystems\IRIS\mgr\
IRISLIB=c:\InterSystems\IRIS\mgr\irislib\
IRISTEMP=c:\InterSystems\IRIS\mgr\iristemp\
IRISAUDIT=c:\InterSystems\IRIS\mgr\irisaudit\
USER=c:\InterSystems\IRIS\mgr\user\
SALES=c:\sales\,SALESERVER
; Database is on instance SALESERVER
BILLING=/usr/billing/,,1
; Database is local and mount required
ミラーリングなしのリモート・データベースの例 :
PRDAUDIT=c:\InterSystems\IRIS\mgr\prdaudit\,PRD
PRDDCIFC=\InterSystems\IRIS\mgr\prddata\,PRD
PRDERR=\InterSystems\IRIS\mgr\prderr\,,1
ミラーリングありのリモート・データベースの例 :このミラーリングありの例では、2 つのリモート・データベース (ミラーリングされるデータベースとミラーリングされないデータベースの両方) は、ミラーリングなしの環境の場合とは異なる方法でフォーマットされています。
PRDAUDIT=:mirror:PRDMIRROR:PRDAUDIT,PRD - Mirrored remote database
PRDDCIFC=:ds:PRDDCIFC,PRD - Nonmirrored remote database
PRDERR=\InterSystems\IRIS\mgr\prderr\,,1 - Local database
このパラメータの変更
管理ポータルの [ローカルデータベース] ページ ([システム管理] > [構成] > [システム構成] > [ローカルデータベース]) に移動します。新しいエントリを追加するには、[新規データベース作成] を選択します。既存のエントリを編集するには、そのエントリの行の [編集] を選択します。