PythonPath
構文
[config] PythonPath=directory
directory は、有効なディレクトリへの 1 つ以上のパスです。PythonPath の最大長は 1024 文字です。既定では、ディレクトリは記述されていません。
説明
モジュールをインポートする際に、組み込み Python では sys.path 変数を使用して、Python パッケージを配置できる場所を指定します。PythonPath は、Python パッケージをインストールする予定の追加ディレクトリを指定し、モジュールをインポートする際に組み込み Python がそれらのディレクトリを特定できるようにします。
複数のディレクトリを指定できます。Windows ではセミコロンを使用して複数のディレクトリを区切り、他のプラットフォームではコロンを使用して複数のディレクトリを区切ります。
例
Ubuntu では、PythonPath=/home/user/mypackages:/home/user/morepackages によって、sys.path に 2 つのディレクトリが追加されます。
ターミナルからの以下の例は、組み込み Python の起動時に、指定したディレクトリが sys.path に存在することを示しています。
USER>do ##class(%SYS.Python).Shell()
Python 3.10.13 (main, Aug 25 2023, 13:20:03) [GCC 9.4.0] on linux
Type quit() or Ctrl-D to exit this shell.
>>> import sys
>>> sys.path
['/usr/lib/python310.zip', '/usr/lib/python3.10', '/usr/lib/python3.10/lib-dynload',
'/InterSystems/IRIS/lib/python', '/InterSystems/IRIS/mgr/python', '/home/user/mypackages',
'/home/user/morepackages', '/bin/local/lib/python3.10/dist-packages', '/bin/lib/python3/dist-packages',
'/bin/lib/python3.10/dist-packages']
このパラメータの変更
管理ポータルの [メモリ詳細] ページ ([システム管理] > [構成] > [追加設定] > [メモリ詳細]) で、[PythonPath] の行の [編集] を選択します。1 つ以上のディレクトリを入力します。
管理ポータルを使用する代わりに、Config.configOpens in a new tab クラス (クラス・リファレンスを参照) で、またはテキスト・エディタで CPF を編集することによって ("アクティブな CPF の編集" を参照)、PythonPath を変更できます。
この設定を編集すると、即座に反映されます。新しいパスは、新しいプロセスすべてで使用されます。