$REVERSE (ObjectScript)
文字列にある文字を逆の順に返します。
構文
$REVERSE(string)
$RE(string)
引数
引数 | 説明 |
---|---|
string | 文字列または文字列に評価する式 |
概要
$REVERSE は、string 内の文字を逆の順序で返します。string には 8 ビット文字または 16 ビット Unicode 文字を使用できます。InterSystems IRIS Unicode サポートの詳細は、"Unicode" を参照してください。
サロゲート・ペア
$REVERSE は、サロゲート・ペアを認識しません。サロゲート・ペアは、一部の中国語の文字を表示したり、日本語の JIS2004 標準をサポートするために使用されます。$WISWIDE 関数を使用して、文字列にサロゲート・ペアが含まれているかどうかを判断することができます。$WREVERSE 関数は、サロゲート・ペアを認識して、正しく解析します。$REVERSE と $WREVERSE は、それ以外は同一です。 ただし、$REVERSE は通常 $WREVERSE より高速なため、サロゲート・ペアが出現しない場合は常に $REVERSE が推奨されます。
例
以下の WRITE コマンドは、$REVERSE からの返り値を示します。最初のコマンドは "CBA" を返し、2 つ目のコマンドは 321 を返します。
WRITE !,$REVERSE("ABC")
WRITE !,$REVERSE(123)
$REVERSE 関数を他の関数と一緒に使用して、文字列の後方から検索を行うこともできます。以下の例では、$FIND 関数と $LENGTH 関数と共に $REVERSE を使用して、テキスト行内で最後に出現する検索対象の文字列の位置を見つける方法を示しています。その文字列の位置として 33 が返されます。
SET line="THE QUICK BROWN FOX JUMPED OVER THE LAZY DOG."
SET position=$LENGTH(line)+2-$FIND($REVERSE(line),$REVERSE("THE"))
WRITE "The last THE in the line begins at ",position