$QUIT (ObjectScript)
現在のコンテキストを終了するのに必要な QUIT の種類を示すフラグを含みます。
構文
$QUIT
$Q
概要
$QUIT には、現在のコンテキストを終了するときに、引数付き QUIT が必要であるか否かを示す値が含まれています。現在のコンテキストを終了するために引数付き QUIT が必要な場合、$QUIT には 1 が含まれます。現在のコンテキストを終了するために引数付き QUIT が必要でない場合は、$QUIT に 0 が含まれます。
DO と XECUTE を呼び出すことで作成されるコンテキストでは、引数付き QUIT は終了するために必要ではありません。外部関数が作成するコンテキストでは、終了には引数付き QUIT が必要とされます。
この特殊変数は、SET コマンドを使用して変更することはできません。変更を試みると、<SYNTAX> エラーが返されます。
例
以下の例は、DO コンテキスト、XECUTE コンテキスト、ユーザ定義の関数コンテキストの $QUIT の値を示しています。
サンプル・コードは以下のとおりです。
QUI
DO
. WRITE !,"$QUIT in a DO context = ",$QUIT
. QUIT
XECUTE "WRITE !,""$QUIT in an XECUTE context = "",$QUIT"
SET A=$$A
QUIT
A()
WRITE !,"$QUIT in a User-defined function context =",$QUIT
QUIT 1
このコードを使用したサンプル・セッションは、次のように実行されます。
USER>DO ^QUI
$QUIT in a DO context = 0
$QUIT in an XECUTE context = 0
$QUIT in a User-defined function context = 1
$QUIT とエラー処理
$QUIT 特殊変数は、エラー・ハンドラが引数付き QUIT が必要なコンテキスト・レベルと、引数なしの QUIT が必要なコンテキスト・レベルで呼び出されるときに特に便利です。
エラー処理の詳細は、"TRY-CATCH の使用法" を参照してください。