ABS (SQL)
数値式の絶対値を返す、数値関数です。
構文
ABS(numeric-expression)
{fn ABS(numeric-expression)}
概要
ABS は絶対値を返します。絶対値は、必ず 0 または正の数になります。numeric-expression が数値でない場合 (例えば文字列 'abc' や空文字列 '')、ABS は 0 を返します。NULL 値を渡すと ABS は <null> を返します。
ABS は、{ } 括弧構文による ODBC スカラ関数、または SQL 汎用関数として使用できる点に注意してください。
この関数は、ObjectScript から ABS()Opens in a new tab メソッド・コールを使用して呼び出すこともできます。
WRITE $SYSTEM.SQL.Functions.ABS(-0099)
引数
numeric-expression
絶対値を求める数。
ABS が返す値のデータ型は、numeric-expression のデータ型と同じです。
例
以下の例は、ABS の 2 つの形式を示しています。
SELECT ABS(-99) AS AbsGen,{fn ABS(-99)} AS AbsODBC
いずれも 99 を返します。
以下の例は、いくつかの数値が ABS でどのように扱われるかを示しています。InterSystems SQL は、numeric-expression をキャノニック形式に変換し、先頭のゼロと末尾のゼロを削除し、指数を評価してから、ABS を呼び出します。
SELECT ABS(007) AS AbsoluteValue
これは、7 を返します。
SELECT ABS(-0.000) AS AbsoluteValue
これは、0 を返します。
SELECT ABS(-99E4) AS AbsoluteValue
これは、990000 を返します。
SELECT ABS(-99E-4) AS AbsoluteValue
これは、.0099 を返します。