HOUR (SQL)
構文
{fn HOUR(time-expression)}
概要
HOUR は、指定された時刻または日付/時刻値に対して時間の部分を示す整数を返します。時間は、$HOROLOG 値や $ZTIMESTAMP 値、ODBC 形式の日付文字列、またはタイムスタンプに基づいて計算されます。
time-expression タイムスタンプには、データ型 %Library.PosixTimeOpens in a new tab (エンコードされた 64 ビットの符号付き整数) またはデータ型 %Library.TimeStampOpens in a new tab (yyyy-mm-dd hh:mm:ss.fff) のいずれかを指定できます。
この既定の時刻形式を変更するには、SET OPTION コマンドを使用します。
時刻整数 (経過秒数) は指定できますが、時刻文字列 (hh:mm:ss) は指定できません。日付/時刻文字列 (yyyy-mm-dd hh:mm:ss) を指定する必要があります。日付/時刻文字列の秒 (:ss) または分および秒 (mm:ss) の部分を省略しても、時刻部分を返すことができます。日付/時刻文字列の時刻部分は有効な時刻値である必要があります。日付/時刻文字列の日付部分は検証されません。
時間は 24 時間法で表されます。時間 (hh) 部分は、0 から 23 までの範囲の整数である必要があります。入力では、先頭のゼロはオプションです。出力では、先頭のゼロは抑制されます。
時間部分が '0' または '00' の場合、HOUR は値 0 を返します。また、時刻式が指定されていない場合や、時刻文字列の時間部分が省略されている場合 (':mm:ss' または '::ss') やも、ゼロ時が返されます。
DATEPART または DATENAME を使用して、同じ時刻情報を取得できます。
この関数は、ObjectScript から HOUR()Opens in a new tab メソッド・コールを使用して呼び出すこともできます。
$SYSTEM.SQL.Functions.HOUR(time-expression)
引数
time-expression
列の名前や、他のスカラ関数の結果、または文字列や日付や数値リテラルである式。日付/時刻文字列または時刻整数に解決される必要があります。基本となるデータ型は、%Time、%TimeStamp、または %PosixTime とすることができます。
例
以下の 2 つの例は、time-expression 値が 18:45:38 なので、共に数値 18 を返します。
SELECT {fn HOUR('2017-02-16 18:45:38')} AS ODBCHour
SELECT {fn HOUR(67538)} AS HorologHour
以下の例も 18 を返します。時刻値の秒 (または分と秒) 部分は省略できます。
SELECT {fn HOUR('2017-02-16 18:45')} AS Hour_Given
以下の例は、日付/時刻文字列の時刻部分が省略されているので、ゼロ時を返します。
SELECT {fn HOUR('2017-02-16')} AS Hour_Given
以下の例は、すべて現在の時刻の時間部分を返します。
SELECT {fn HOUR(CURRENT_TIME)} AS H_CurrentT,
{fn HOUR({fn CURTIME()})} AS H_CurT,
{fn HOUR({fn NOW()})} AS H_Now,
{fn HOUR($HOROLOG)} AS H_Horolog,
{fn HOUR($ZTIMESTAMP)} AS H_ZTS
$ZTIMESTAMP は協定世界時 (UTC) を返すことに注意してください。その他の time-expression 値はローカル時刻を返します。
以下の例は、先頭のゼロが抑制されることを示します。最初の HOUR 関数は長さ 2 を返し、その他は長さ 1 を返します。省略された時刻はゼロ時と見なされ、1 の長さを持ちます。
SELECT LENGTH({fn HOUR('2018-02-15 11:45')}),
LENGTH({fn HOUR('2018-02-15 03:45')}),
LENGTH({fn HOUR('2018-02-15 3:45')}),
LENGTH({fn HOUR('2018-02-15')})
以下の例では、HOUR 関数が、ロケールに指定された TimeSeparator 文字を認識していることを示しています。
SELECT {fn HOUR('2018-02-16 18.45.38')}