POWER (SQL)
与えられた式の値を、指定の数で累乗して返す数値関数です。
構文
POWER(numeric-expression,power)
{fn POWER(numeric-expression,power)}
概要
POWER は、ある数を累乗します。これは、有効桁数が 36 で小数桁数が 18 の値を返します。
POWER は、{ } 括弧構文による ODBC スカラ関数、または SQL 汎用関数として呼び出せる点に注意してください。
POWER は、非数値文字列をいずれかの引数の 0 として解釈します。詳細は、"数値としての文字列" を参照してください。引数に NULL 値を渡すと、POWER は NULL を返します。
numeric-expression と power の以下を除くすべての組み合わせが有効です。
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POWER(0,-m): numeric-expression が 0 で power が負であると、SQLCODE -400 エラーとなります。
-
POWER(-n,.m) : numeric-expression が負で、power が小数であると、SQLCODE -400 エラーとなります。
引数
numeric-expression
基本の数値。正の整数、負の整数、または小数を指定できます。
power
numeric-expression を累乗する指数。正の整数、負の整数、または小数を指定できます。
POWER は、NUMERIC または DOUBLE データ型のいずれかを返します。POWER は、numeric-expression がデータ型 DOUBLE の場合には DOUBLE を返し、それ以外の場合には NUMERIC を返します。
例
以下の例は、5 を 3 乗します。
SELECT POWER(5,3) AS Cubed
これは、125 を返します。
以下の埋め込み SQL の例は、2 の最初の 16 のべき乗を返します。
SET a=1
WHILE a<17 {
&sql(SELECT {fn POWER(2,:a)}
INTO :b)
IF SQLCODE'=0 {
WRITE !,"Error code ",SQLCODE
QUIT }
ELSE {
WRITE !,"2 to the ",a," = ",b
SET a=a+1 }
}