UCASE (SQL)
文字列内のすべての小文字を大文字に変換するケース変換関数です。
構文
UCASE(string-expression)
{fn UCASE(string-expression)}
概要
UCASE は、表示目的で小文字を大文字に変換します。これは、非アルファベット文字に影響を与えません。数字、句読点および先頭と末尾の空白スペースを変更しません。
UCASE は、{ } 括弧構文による ODBC スカラ関数、または SQL 汎用関数として使用できる点に注意してください。
UCASE は、数値を文字列として解釈する変換を強制的に実行しません。InterSystems SQL は数値から先頭と末尾のゼロを削除します。文字列として指定された数値は、先頭と末尾のゼロを保持します。
UCASE は、照合に影響しません。%SQLUPPER 関数は、大文字と小文字を区別しない照合に対してデータ値を変換するために SQL で優先的に使用される方法です。照合のケース変換の詳細は、"%SQLUPPER" を参照してください。
この関数は、ObjectScript から UPPER()Opens in a new tab メソッド・コールを使用して呼び出すこともできます。
$SYSTEM.SQL.UPPER(expression)
引数
string-expression
文字列式。その中の文字が大文字に変換されます。式は列の名前や文字列リテラル、または他のスカラ関数の結果を指定できます。基本となるデータ型は、任意の文字タイプ (CHAR や VARCHAR など) とすることができます。
例
以下の例は、各人の名前を大文字で返します。
SELECT Name,{fn UCASE(Name)} AS CapName
FROM Sample.Person
また、UCASE は、ギリシャ文字を小文字から大文字に変換する以下の例で示すように、Unicode (非 ASCII) アルファベット文字でも動作します。
SELECT UCASE($CHAR(950,949,965,963))