Namespace
構文
[Namespaces] Name=globals,routines,temporary
説明
[Namespaces] セクションには、InterSystems IRIS インスタンスに対して定義されているすべてのネームスペースのエントリが含まれます。管理ポータルを使用してネームスペースの追加および構成を行うと、構成パラメータ・ファイルにエントリが自動的に追加されます。
各エントリにはコンマ区切り値が最大で 3 つ含まれますが、必須の値は最初の値のみです。その他の値は、値を指定しない場合、インスタンスの既定値に設定されます。この値は以下のとおりです。
-
globals — グローバル (一時グローバル以外) の既定のデータベース名。必須項目。
-
routines — ルーチンおよびクラスに対する既定のデータベース名。データベースを指定しない場合は、既定でグローバル・データベースに設定されます。
-
temporary — 一時的なストレージ (特に一時グローバルのストレージ) に対する既定のデータベース名。データベースが指定されていない場合、既定値は IRISTEMP です。
一時グローバルは、名前が ^IRIS.Temp (大文字小文字を区別する) で始まるグローバルです。
既定値の例外
先頭が % である名前を持つグローバルは、ユーザ定義グローバル・マッピングによって別のデータベースにマッピングされている場合を除き、IRISSYS にマッピングされます。
すべてのネームスペースで、% で始まるルーチンおよびクラスは、IRISLIB データベースから得られます。ただし、次の例外があります。
-
先頭が %SYS.* である名前を持つルーチンおよびクラスは、IRISSYS から得られます (InterSystems IRIS に付属するルーチンおよびクラス)。
-
先頭が %Z* または %z* である名前を持つルーチンおよびクラスは、IRISSYS から得られます (ユーザ定義のルーチンおよびクラス)。
-
ルーチンまたはパッケージのマッピングを使用して、ユーザが別のデータベースから明示的にマッピングするルーチンおよびクラス。
IRISSYS データベースに配置されているルーチンには、特別なセキュリティ特権があることに注意してください。例えば、そのルーチンを実行するプロセスのロールやその他のセキュリティ属性を変更できます。
例
[Namespaces] セクションでは、以下のように、エントリごとにその全体が 1 行で記述されます。
[Namespaces]
%SYS=IRISSYS
USER=USER
SALES=SALESGBL,SALESRTN
; Globals and routines/classes split into separate databases.
BILLING=BILLING,,TEMPDATA
; Globals and routines/classes in the same database,
; temporary globals are mapped to the databases TEMPDATA
このパラメータの変更
管理ポータルの [ネームスペース] ページ ([システム管理] > [構成] > [システム構成] > [ネームスペース]) に移動します。新しいエントリを追加するには、[新規ネームスペース作成] を選択します。既存のエントリを編集するには、そのエントリの行の [編集] を選択します。
関連項目
このドキュメントの [Map] セクションの Global エントリ
このドキュメントの [Map] セクションの Package エントリ
このドキュメントの [Map] セクションの Routine エントリ