$ZEXP (ObjectScript)
指数関数 (自然対数の逆関数)
構文
$ZEXP(n)
引数
引数 | 説明 |
---|---|
n | 任意のタイプの数。335.6 より大きな数の場合、<MAXNUMBER> エラーが発生します。-295.4 より小さい数は 0 を返します。 |
説明
$ZEXP は指数関数 en であり、e は定数 2.718281828 です。そのため、e の値を返すために、$ZEXP(1) と指定できます。$ZEXP は自然対数関数 $ZLN の逆関数です。
引数
n
任意の数字。値、変数、式として指定することができます。335.6 より大きな正数または -4944763837 未満の数の場合、<MAXNUMBER> エラーが発生します。-295.4 より小さい負の値は 0 を返します。値ゼロ (0) は 1 を返します。
非数値文字列は 0 として評価されるため、1 を返します。混合数値文字列および非数値文字列の評価の詳細は、"数値としての文字列" を参照してください。
例
以下の例は、$ZEXP が $ZLN の逆関数であることを示しています。
SET x=7
WRITE $ZEXP(x),!
WRITE $ZLN(x),!
WRITE $ZEXP($ZLN(x))
以下の例は、負整数や正整数およびゼロに対して $ZEXP を返します。この例は、$ZEXP(1) として定数 e を返します。
FOR x=-3:1:3 {
WRITE !,"The exponential of ",x," = ",$ZEXP(x)
}
QUIT
これは、以下を返します。
The exponential of -3 = .04978706836786394297
The exponential of -2 = .1353352832366126919
The exponential of -1 = .3678794411714423216
The exponential of 0 = 1
The exponential of 1 = 2.718281828459045236
The exponential of 2 = 7.389056098930650228
The exponential of 3 = 20.08553692318766774
以下の例は、IEEE 浮動小数点数 ($DOUBLE 数) を使用します。最初の $ZEXP は数値を返します。2 つ目の $ZEXP は “INF” (または、IEEEError()Opens in a new tab メソッドの設定によっては <MAXNUMBER>) を返します。
SET rtn=##class(%SYSTEM.Process).IEEEError(0)
WRITE $ZEXP($DOUBLE(1.0E2)),!
WRITE $ZEXP($DOUBLE(1.0E3))
以下の例は、空の文字列または数値以外の値は 0 として処理されることを示しています。
WRITE $ZEXP(""),!
WRITE $ZEXP("INF")
いずれも 1 を返します。
関連項目
-
$ZLN 関数