<relationship>
Business Intelligence キューブのリレーションシップを定義します。
詳細
あるキューブから別のキューブへの単方向リレーションシップを定義するには、最初のキューブで <relationship> 要素を定義します。
双方向リレーションシップを定義するには、各キューブに 1 つずつ、計 2 つの補完的な <relationship> 要素を定義します。
Important:
キューブ・クラスをコンパイルする際は、独立キューブを最初にコンパイルします。これはリレーションシップのソース・プロパティまたはソース式を定義しないキューブです。コンパイル順序を制御するには、依存キューブのクラス定義で DependsOn キーワードを指定します。
同様に、独立キューブを最初に構築する必要があります。DependsOn キーワードはキューブの構築順に影響しません。
<relationship> 要素には以下の属性があります。
属性 | 目的 |
---|---|
name | リレーションシップの名前。他のキューブのレベルを使用するには、MDX クエリでこの論理名を使用します。通常、これは他のキューブの名前です。 |
displayName、description、disabled | "キューブの共通属性" を参照してください。 |
relatedCube | 他方のキューブの論理名。 |
inverse | 他方のキューブの <relationship> 要素内の name 属性の値。 |
cardinality | リレーションシップのカーディナリティ。 |
sourceProperty、sourceExpression | "キューブ間のリレーションシップの定義" の "単方向リレーションシップの定義" および "双方向リレーションシップの定義" を参照してください。 |
nullReplacement | (オプション) このリレーションシップのソース・データが NULL の場合に、メンバ名として使用する文字列を指定します。例えば、nullReplacement="No City" と指定します。この属性は、sourceProperty または sourceExpression を指定する <relationship> 内で指定します。 |
factName |
(オプション) (ファクト・テーブルで) リレーションシップに対応する列に使用される名前。この属性が NULL の場合はシステムによって名前が生成されます。 <measure> の factName の説明を参照してください。 |
factNumber | このリレーションシップに割り当てられている内部 ID。キューブの namedFactNums が "true" の場合は必須です。 |
linkClass、linkProperty | 使用しません。これらは無視されます。 |
dependsOn | (オプション) このリレーションシップが依存関係を持つリレーションシップを指定します。リレーションシップの論理名を指定します。"異なる階層に含まれるレベル間での依存関係の定義" を参照してください。(または、リレーションシップがレベルに依存する場合は、そのレベルの MDX 識別子を指定します)。
この属性は、DependsOn コンパイラ・キーワードとはまったく関係ありません。 |
inverse および cardinality の詳細
以下のテーブルは、各シナリオで指定するキーワードをまとめたものです。
属性 | 単方向リレーションシップ | 双方向リレーションシップ |
---|---|---|
inverse | これを省略します。 | 双方のキューブでこれを指定します。 |
cardinality | "one" を使用します。 |
|
sourceProperty または sourceExpression | 通常どおり指定します。 | 依存キューブのみに適用できます。 |
factName | 通常どおり指定します。 | 依存キューブのみに適用できます。他方のキューブでは無視されます。 |
例
例については、"キューブ間のリレーションシップの定義" を参照してください。